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行動力と自由度

面白いことを知った。

ノルウェーではアルコール依存者を減らすために、お酒の専売制だったり、高い税率、飲んでいい時間帯を設けたりするらしい。しかし、その政策を実施していても、アルコール依存者の数はあまり減っていない。サイトからもわかるように2010年では世界5位になってる。

飲める時間が限られていると、飲めるときに必要以上に飲んでしまったり、一気に買いだめして家で飲むなどの原因があるそうだ。

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厳しくしたはずが、むしろ飲む量が増える。不思議だ。

でもこれってなにかの構造に似てないだろうか?

そう、バイキングである。日本には食べ放題ができる店がたくさんあるが、絶対に食べすぎてしまう。

これは非常に面白いなと思った。なにかしらの制限があると、その制限の中で必要以上のことをしてしまうのだ。

自由度は行動力に反比例するのではないだろうか。

レストランですごいお腹いっぱいにならずに、腹八分目で帰れるのはそこに時間の制限がないからだ。

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これを人生に置き換えるとどうなるか。

わたしたちは自分が明日死ぬなんて露とも思っていない。そこには時間制限などなく、時間が永遠に続くような感覚に落ちる。

だから人生においてこの自由度と行動力を考えてみたときに、時間の自由度がありすぎて重い腰が持ち上がらないことが多々ある。

「いつかやろう」が永遠に繰り返されるわけだ。

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だからといって、今日一日を最後の一日のように生きようとは言いたくない。これはこれでそんな心持ちで毎日生活していたら疲弊してしまうのが火を見るよりも明らかだからだ。

ぼくが主張したいのは、時間に区切りを持たせたいなということだ。三ヶ月でも半年でも。そこに制限があるとき、わたしたちの行動力というのは自然に上がるのではないか。

無限に続くように感じる時間に有限性を持たせてみる。そこで何か少しでもいいからチャレンジをしてみる。

例えば、ぼくは今度海に行く予定があるので、少なくともそれまでは筋トレを続けようとしている。

終わりが見えることは始めるときの抵抗を和らげる。

「半年間受験勉強頑張る」、とか、「この一週間まいにち自炊してみる」とか。

時間の有限性には「いつかやろう」を「いまやろう」に変える力があるのではないか。

読んでいただきありがとうございました。