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シリコンバレーはラーメン激戦区? - AFURI Cupertino

はじめに

意外に思われるかもしれませんが、最近シリコンバレー近郊ではラーメンが熱いです。もともとラーメン店はそれなりにあって、結構美味しいところもありました。ここ数年は、日本で名の知れたラーメン店の進出が増えて来たのと、日本に旅行に行ってラーメンに興味を持つ人が出てきたこともあり、ラーメン人気が高まっています。

一風堂はサンフランシスコとバークレーにお店があり、加えてサンマテオのショッピングセンターのフードコートにも黒帯という名前で簡易なお店を出しています。また、新宿ゴールデン街のラーメン凪はパロアルトとサンタクララにお店を出しています。一風堂も凪も1時間くらい待たないと入れません。今年になってサンマテオにつけ麺の大勝軒が進出しましたが、回転してから数ヶ月経ってもまだ2時間待ちです。

そんな中、本日11月5日、Appleのお膝元であるクパチーノに阿夫利がAFURI Cupertinoとしてお店をスタートしました。近所といこともあり開店と同時に行ってきたので、今回はそれについて書きたいと思います。

阿夫利のラーメン

数年前に東京の恵比寿で阿夫利のラーメンを食べて以来、柚子の風味のアッサリとしたスープに、蕎麦のような麺を組み合わせたあの味が好きになり、日本に行くたびに阿夫利のラーメンを食べるようになりました。好きなラーメンは何か?と聞かれると、必ず阿夫利と答えています。

実は阿夫利は既にアメリカに進出していて、オレゴン州のポートランドに2店舗あります。今年7月にポートランドに行く機会があり、その時に行ってみたのですが、なんともアメリカの雰囲気にマッチする店舗の作りになっていて、一層ファンになりました。


オープンまでの話

そんな阿夫利がシリコンバレーのクパチーノにお店を出すと聞いたのは、今年の5月か6月でした。11月ごろになるだろうということで、待ちきれず、近くに出かける度に店舗の予定地に進捗状況をチェックしていました。先週の金曜ようやく11月になったので、USのAFURIのインスタのアカウントにメッセージを送って聞いてみたら、「11月5日にオープンするよ!」と教えてくれました。インスタグラムって便利ですよね。

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このメッセージをもらった当日も店舗の様子を見に行ったら、お店の人が出てきて「5日火曜日は5時にオープンするよ!」と教えてくれました。次の写真はその時のもの。まだ準備中でした。

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開店時の様子

本日5時開店ということだったので、4時半ごろに行ってみました。既に並んでいた人は8人くらいで、その後人は増えましたが5時前に並んだ人は50人くらいだと思います。

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これだけでも多いような気がしますが、サンマテオの大勝軒の開店の時は土曜日だったこともあり何百人もの人が並んでごった返して、2時間待ったのに結局入れずに帰宅したという苦い経験があります。今のシリコンバレーのラーメン人気はそんな感じです。

恐らくですが、阿夫利は大勝軒のようにならないように工夫して、土曜日からのスタートを避け、あえて平日火曜日にオープンしたんじゃないかと推測しています。阿夫利のインスタをみていると、3日日曜日から従業員・家族向け及びプレス向けの内覧会みたいのをやって、5日火曜日に一般向けにオープンをしたようです。メディアでは、4日月曜のお昼に記事になっていました。流石に月曜の午後に、平日の明日火曜日オープンと聞いても来る人は限られますよね。今週末の土日は混みそうな気がします。


ということで運よくオープンと同時に入ることができ、お気に入りの柚子塩ラーメンを食べることができました。シリコンバレーで阿夫利の柚子塩ラーメンが食べられる日が来るとは思ってもみなかったので、本当に嬉しいです。

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店内の様子

店舗の雰囲気は、ポートランドの店舗を意識しているのか、和風のテイストを抑えめな感じでかつオープンな空間になっていて気持ちがいいです。テーブル席のスペースが広く撮られていますが、カウンターの席も用意されています。

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日本酒や焼酎もありますし、唐揚げや餃子もあります。日本ではラーメンを食べたらすぐに帰るのが普通ですが、こちらのラーメン文化は友達とかのグループで来て居酒屋のようにお酒やおつまみを食べた後、ラーメンで締める感じです。ポートランドの阿夫利の店舗と同様に、最初からこのスタイルを前提に考えられているようです。

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注文・会計は、入店時に大きなタッチスクリーンでメニューから選び会計を済ませる仕組みになっています。これもポートランドと同じです。

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客の立場からすると、少し待つだけで入れるくらいだといいんですが、やっぱりしばらくは激混みですかね。

ライバル?の一風堂の様子

実はクパチーノには一風堂が新たな店舗を着々と準備していて、もうすぐオープンの予定です。本日、阿夫利に行った後で、車で5分くらいのところにある一風堂の店舗予定地の様子を見に立ち寄って見ました。看板のIPPUDOの文字に電気が入っているのと、店内に感じで書かれた木の看板が置かれているので、オープンは間近だと思われます。

阿夫利とほぼ同じタイミングで求人・採用面接のJob Fairの案内が出ていたので、シリコンバレーのIT企業のように優秀な人材を取り合っていたのかも、と勝手に想像しています。ここはシリコンバレーなので、お互いが競争して市場を切り開いて成長することを期待したいです。

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シリコンバレー視点での余談

冒頭で阿夫利がAppleのお膝元のクパチーノで新店舗をオープンしたと書きましたが、どれくらいアップルから近いのでしょうか?

阿夫利の店舗は、アップルの旧本社(Infinite Loop)から非常に近いです。Google Mapsで見ると、車で3分、徒歩20分、自転車6分です。

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ちなみに一風堂の新店舗は、アップルの新本社(Apple Park)の近くにあります。Apple Parkがあまりにもでかいので、どこから測るのが適切なのか悩むところではありますが、一般の人が出入りできるApple Park Visitor Centerからの距離を調べてみました。車で4分、徒歩19分、自転車6分です。

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だからなんだと言われると困りますが、シリコンバレーのアップルの本社周辺で日本のラーメン店が競争していると思うと、なんか不思議な感じですよね。でもこれが今シリコンバレーで起きている現実なのです。


おわりに

シリコンバレーはラーメン激戦区?とタイトルにつけましたが、正直言ってまだ私もよくわかりません。ただ、海外展開を狙う日本のラーメンの有名店が店舗を出して、そこに行列ができるという状況は事実です。私が体験したり、感じたことをこのノートに書きながら考えていきたいと思います。



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