落語に学ぶ「話し方」:寝る前の備忘録
最近落語の本を少しずつ読み始めました。最初は興味本位からですが、少しずつハマっていき、今では落語から様々学び、ひょっとして普段の生活にも使えるのではないかと、そう考えるようになりました。
それは落語の組み立てと普段の話し方を結びつけることができるのではないか、というものです。
落語は基本、「枕」「本筋(本題)」「サゲ(オチ)」の三つで構成されます。
私は特に「枕」を意識してます。なので今日は枕の話です。
枕とは?
一度でも落語を聞いた方ならわかると思うのですが、話の内容に入る前に落語家の方は何か喋っています。それは時事ネタだったり、逆に昔の話だったり…
これを「枕」と呼ぶのですが、これの役割は話の本筋がしっかりと相手に伝わるように、補足だったり伏線を貼ったりするものです。
例えば有名な落語、「時そば」などは、昔の時間の勘定の仕方を先に説明し、そして本編でお客様につっかえることなく聞いてもらう、という工夫をしています。
枕を日々の生活に活用
したいな、というレベルですが。
活用というところで、特に営業などではいきなり本題に入ってしまうと「売るぞ!」という気持ちばかり相手に伝わり、本当にお客様のことを大切に見ていますよ、という姿勢が伝わりづらくなります。
そこで「枕」の活用です。時事ネタを絡めつつ、自分のしたい話を伏線として紛れ込ませるのです。こと営業で言えば、先に相手の情報をうまく抜くことが大事だと。であれば、時事ネタに絡め、相手の情報でかつ自分の知りたいことを抜く、ということを意識すれば、うまく話をすることができるだろう、というものです。
今はまだ研修段階で恐縮ですが、これを意識すると相手に何を話すか、何を聞くかは余程決まってきます。しかし意識していないと、訳もわからず情報を聞くだけでそこから本筋に絡んでこないのです。
今何を話すべきかを意識するだけで、無駄な時間は減るものです。今後も「枕」を研究して、何を話していくかを究めていきたいと考えます。
まとめ
しかしまあ、早く実戦で練習したいのですが、本社の人間が私たちの研修を好き勝手伸ばしたり別の会社に飛ばしたりするので、非常に落ち着かない毎日です。
それに、早く配属先が決まらないことには寮から出ることも叶いません。部屋をとっても遠くに行く可能性もありますので…。
はやく「枕」を高くして眠れるようにならないかなぁ、と考えています。