見出し画像

雨の日の、早朝歯医者の待合室で、二人の坊主がバッタリ。

大体、こんな大雨の日の早朝に、歯医者に通うのは・・。

訳アリ坊主頭の患者ぐらいなものだろうか?

独りは、私。傘は使わない人間だから、上下雨具で、ワークマンブーツの黒。帽子の下には、チューブ状バンダナで、雨具のフードをかぶって、バッグの中身は、ビニール袋にいれて、養生と、バッグには、防水スプレーで。

独り待合室で、待っていたら、クロックスのサンダル履きの、もろ、頭ピカッ―の半ズボンおじさんがやってきた。

バッグは、なにやら、ブランドもの。受付の女性に、「奥歯の具合が悪くて、物も食べれんわ。飲み物ものめん・・」と、待合室中に響く声で、少しキレ気味に早口で話す。「こんなもんはめとったら・・」

もしかして、入れ歯の具合かなあと。勝手な憶測。

黙ってみていたら、「本日でしたら、11時頃来ていただくと、・・」

「11時!あかん、だめやわ・・電話もらったようだけど、外にでていたから・・」と。

こちらは、なにやら、わけアリのようなお人だから、黙って、観察していた。

やはり、空気を読んで、先にその男性が診察室に入っていった。

まあ、そのほうがいいと。

そのすぐ後に、わたしが呼ばれて、いつもの歯の掃除。

前のブースでは、例の男性と歯科助手との会話。怒らせず、訊いてあげているような。即、ドクターが対応して、説明しはじめる。

どうも、内容は、彼は、インプラントを施してもらったようで、まだ慣れてない模様。男性は、先生の話に、「はい、はい、そういうことですか・・」
と。ドクターとなると、男性も、少しは、従順になるようで。

インプラントのほうが、パイサ星人(お金持ち)であるからにして、上客である。上客は、大事にしてくだされ。

大体、同じ時間内に、二人の坊主は、診察がおわる。男性の方が先、私は、そのすぐあと。

お会計まち。「カトーさん・・今日のお会計は、クリーニング代と・・・」

じっと、観察していたら、半ズボンの下から、タトゥーが両足のスネぐらいから、ちらほら見える。長めダブダボの半ズボン。おお~やっぱ、その道の人か。

で、その男性が帰り際に、「鍵、忘れんかったか、も一度、確認したい・・」と、中の診察室に入って、鍵をさがしていたのか、受付の人が確認しにいったのか・・。「車のキーやで、車の中かもしれん・・」と。お会計をすませて、次の予約をとり、そそくさと、去っていった。

待合室には、すでに次々と、別の患者たちが、入って、座っていた。

早朝の大雨の日の歯医者には、訳アリ坊主か・・。



コロナ禍で、ワークマンブーツの凄さをしる。お値段手ごろ、全天候型。
一番最初は、サファリブーツ、2番目は、サイドゴアブーツの黒。ワークマン女子というが、私の場合は、ワークマン坊主。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?