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思い描くのは自由だ

絵本の記録-2

「オレ、カエルやめるや」
文 デヴ・ベティ 絵 マイク・ボルト 訳 小林賢太郎

表紙のインパクトを受けて思わず手にとった絵本です。パラパラと短時間で立ち読みができてしまう言葉数です。読後感が爽快で即買したものです。
日本での初版が2017年ですが、わたしのように虜になった人が多かったのでしょう、既にシリーズ本が何冊か出ています。

カエルとそのお父さんの会話で構成されています。このカエルくん、すぐにカエルをやめたがります。やめたい理由がまた面白い。そしてこれ、読むのも楽しいんですよ。「やめるや」って言うの。
この言葉を選ばれた小林健太郎さんのセンスが光っています。「やめる!」でも通じるんでしょうけど「やめるや」って言う方が楽しい。
「やめるや」言いたさに積極的に読みきかせしていました。そいういえば他にも読んでるこっちが楽しくなっちゃう絵本ってあるよな、、、また紹介します。

対するお父さんが、今の自分でもじゅうぶん素敵なんだとカエルくんが気づくまでとことん付き合ってあげるところも、親として見習いたいところ。
「そうそうこんな声かけがしたいんだよ、常に」って膝をうつような絵本も多々あるんですよね、絵本って素晴らしいな。
(余談ですが「おさるのジョージ」の黄色い帽子のおじさんの声掛けも毎回関心してしまいます。)

今回のカエルくん、前回の「こねこのぴっち」のぴっちもそうでしたが、自分の好奇心を大切にしていて、周りもそれを邪魔しません。物理的に無理なことでも、もしそうなったらって考えるのは自由。そんな発想の芽を大切に育てたい。絵本って親のそんな気持ちを伝えるツールでもありますね。

タイトルの写真にあるのは子どもが作ったトーテムポール。カエルくんのように大きな口を開けています。アートをいっしょに作るのも子どもの思わぬ発想に気がつける大好きな時間です。

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