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詩人のアップデイトVol.4

こんばんは彭城吾朗(さかきごろう)です。

彭城吾朗詩集にまた最新作詩篇三十篇を追加しました。
読んでいただけたら嬉しいです。

一応、これで、
年内の詩作は終了となるつもりです(気が変わってまた書くかもしれませんが)。

高校三年生で詩に目覚め、
在学中に熱心に最初の詩作の試作をしましたが、
その後の人生では音楽と絵画の活動に忙しく、
長らく詩からは離れていました。
が、
いつも心の中では、
「自分はいつか沢山詩を書くことになるだろう」
と信じ続けていました。
そうして、
その通りに、
四十代を過ぎてから詩作に取り組むようになりました。
詩、小説、作曲、描画、と、
いろいろな芸術をやってきましたが、
自分では詩を書いているのが一番性に合ってる気がしています。

さて、
現在までで293篇発表しました。
ざっと詩集三冊分くらいでしょうか。
これからどこまで増えるのでしょう。

詩はひと段落ということで、
年内の残る宿題(?)は中編小説の執筆になります。
そちらも頑張りたいところです。

ではまた。

≪サンプル詩篇≫

「トータルバランス」

解凍されたアカシャに、
更なる記入がなされ、
歌は歌を呼び、
人生のデータは微熱を帯びる、

太古の以前に、
無思想の脱力が尊ばれ、
100%に解放された心と心は通じ合い、
全ては均衡を保った、

終わりが始まりであり、
始まりが終わりだった、
天国は現世と重なり合って、
いつまでもあなたを見守る、

過失とばかり感じていた後悔の経験に、
知らなかった別の側面があることを知らされ、
魂は救われて清らかさを思い出す。


「グラデーション」

思い出を噛みしめ尽くして、
毎日が走馬灯のような、
静かに佇む幸福に似た、
夜のひと時、

忘れていたのは彼女との日々、
そこには永遠の欠片(かけら)があった、
もう何も言わずに、
詩が語る神秘だけを受け入れる、

大人になれた心で全てを肯定する、
神が待ち望むそんな瞬間、
愛は、
諦めたとき向こうから訪れる、

水の流れに溶けていった、
過去の過ち、
山林に消えゆく、
心の思想、

形のない、
集めた宝に、
名前をつけるのはあなた。

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