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#どんとこい発達障害!スケジュールが立てられない人の大逆転!仕事術

〜快適な社会生活のために。大公開!「セルフゾーン」の作り方〜

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■■ はじめに

■発達障害かどうかなんて関係ないのです

 唐突な告白ですが、私はスケジュールが立てられない人間です。もちろん仕事ができない、納品できないということではありません。優秀かどうかは別として、これでも社会人を25年以上やってきました。

 私の前職であるシステム開発は、プロジェクトチームで動くことが一般的ですので、スケジュールを立ててメンバーで共有し、その進捗を管理するというのはごく当たり前のことです。そのため、プロジェクトリーダーともなればガントチャート(横向きのスケジュール管理図)等でスケジュール管理をしていましたが、正直しっくり来てはいませんでした。

 実際の私は、スケジュールを立てられないし守れない、そもそもスケジュールを立てるのがいやな人間なのです。プロジェクト遂行との狭間で大変悩ましい問題でしたが、実はこれが発達障害の一種だということを最近知りました。

 参考:計画立てるのって難しいですよね | 発達障害者の生活
 http://kouhansei.com/WP/post-233/

■仕事がどのように見えているのか

 それではスケジュールが立てられない人には、仕事がどのように見えているのでしょうか?少なくとも私の頭の中では、納期や優先度、規模に関わらず、仕事は全て並列に見えています。またこれらを同時に、しかも瞬時に終わらせたいと考えています。

 加えて、新着の仕事があれば真っ先にそれを処理しようとします。これは会計用語では後入先出法、情報処理用語ではスタックと呼ばれています。仮にスケジュールがあったとしても、それを放置して新着の仕事に取り掛かるわけですから、スケジュールを守ることなどできるはずがありません。

 私は医者ではありませんので、発達障害の診断も治療もできませんが、スケジュールが立てれられないことについては工夫を重ねた結果、前職ではそれなりに責任のある立場に着くことができました。スケジュールが立てられないと困ることは実社会には多いものです。私の経験がお役に立てれば幸いです。

■私を混乱させてきた3つのこと

 これまでの人生で、スケジュールが立てられない私を混乱させてきたことは、大きく3つあります。

(1)ひっきりなしに仕事が到着すること
(2)小さな仕事がたくさんあること
(3)大きな仕事もいくつかあること

 前述のとおり、私の頭の中では仕事は全て並列に見えており、それらを同時かつ瞬時に終わらせたいと思っています。そのためこの3つが同時発生すると、間違いなく私は混乱します。新着仕事に目がくらみ、大きな仕事はもちろんのこと小さな仕事にも手がつかず、茫然自失のまま1日が過ぎていくというストレスフルな状態となるのです。

■「セルフゾーン」で快適な社会生活を

 それでは、どうすれば私たちは快適に仕事ができるのでしょうか。混乱する要因はわかっていますので、それらをできるだけ発生させないやり方を考えてみます。

 つまり新しい仕事は全く到着せず、目の前には小さな仕事が少しだけあり、しかもそれらが瞬時に終わるという状況にするのです。これはスケジュールが立てられない私にとって大変快適な状態です。

 以下ではこの状態のことを「セルフゾーン」と呼びます。セルフゾーンは筆者の造語です。元々ゾーンとはスポーツ心理学の用語であり、プレー中の極限の集中状態を表します。

参考:極限の集中状態「ゾーン」に入るための12個の方法
http://kokoromanual.com/zone.html

 もちろんこのセルフゾーンは非現実的です。新しい仕事なしにビジネスは継続できませんし、何ヶ月もかかる大きな仕事が瞬時に終わるはずがないからです。

 実際にはひっきりなしに仕事が到着し、小さな仕事がたくさん、大きな仕事もいくつか目の前に並んでいるのです。

■ 苦手意識を大逆転! 次々と仕事が片付きます

 そこで、本文ではこのセルフゾーン(快適な集中状態)を仮想的に生み出し、スケジュールが立てられない人でも快適な社会生活が送れるような提案をいたします。これにより、スケジュールが立てられなくても、次々と仕事を片付けられるようになります。これは大変なビジネススキルだと自負しています。大逆転とはまさにこのことです。

 具体的には新着する仕事をコントロールして時間を確保し、大きな仕事は小さく分解します。さらに、小さな仕事を瞬時に完了できるようなライフハックを広くご提案してまいります。

■スケジュールが立てられない人の特徴とは

 また本文では、スケジュールが立てられない人のほかの特徴にも言及します。例を挙げると一覧できるものが好きな反面、出しっ放しや散らかっている状態が苦手などというものです。快適な社会生活を送るために、私たちはこのような性格とどう付き合えばよいのかを考えていきます。

■紙への手書きに回帰しよう

 本文では「紙に手書きする」という行為がたびたび登場します。PCやスマートフォンでスケジュール管理されている方は多いと思いますが、これを機に少しだけ「紙への手書き」に回帰してみてください。その扱いやすさや一覧性、思考との親和性など、紙の魅力に驚かれると思います。

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 この本は長年苦労した私の経験を体系的にまとめて、みなさまに公開するものです。スケジュールが立てられずに苦労されているすべての方の一助になれば幸いでございます。

■■ 第1章:新着する仕事をコントロールして時間を確保する方法

 まずはじめに、混乱のひとつである「ひっきりなしに仕事が到着すること」について検討します。新しい仕事が次々と到着する状況では、それに気を取られて片付く仕事も片付きません。この章では新着する仕事をコントロールして時間を確保する方法を探ります。

■キャリアパスを見直して成長のチャンスを

 もしあなたが会社員で、とてもこなせない量の仕事が日々到着するようなら、すぐに上司に相談すべきです。話が通じないダメ上司ならば、さらにその上に相談します(これは会社システムの一般常識です)。

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