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memento mori

ここ数日、神奈川のとある名刹からのご依頼で「生と死」というフレーズが含まれる語をひたすら書きつづけています。いまのぼくにはちょうどビビッドなお題でもあり、気がつくとどっぷり死生観の世界に没入して夜が明けてしまうこともしばしば。

たまたまそのお題と並行して着手した北海道の鴨料理専門店の屋号も、気がつくと「生と死」のテンションに引っぱられていつもよりどこかチカラの入った仕上がりに。
日を置いて冷静に見返すと、「食される鴨の命と食すヒトの業…」的な深さまで潜りながら、どうも「食される鴨」側のスタンスで書いてしまっている風。いったん鴨南蛮でも食べてリセットするか、いやこのままもっと潜行するか、とかそんなことをかんがえながら。

今年も死者の日(Día de Muertos)のシーズン。
仮装して酔っ払うのもいいですが、たまにはどっぷり「死」について想ってみるのもいいもんですよ。結論なんてないし、ただ不安になるだけかもしれないけれど、翌朝目覚めたときに「よし頑張って今日生きるぞ」っていう気持ちがちょっとだけ芽生えてますから。きっと。

死について考えるということは、その時がくるまでいかに生きるかを考えるということです。


追伸:

8月の手術以降、途切れることのない痛みに悩まされる日々がつづいていましたが、しばらく休んでいた抗がん剤を再開したことで落ち着いてきました。たくさんいただいているご依頼について、ペースを上げて順次着手しておりますので今しばらくお待ちくださいませ。

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memento mori
an artistic or symbolic reminder of the inevitability of death
No.1,999
2019/10/28 – 302

もしサポートいただけたら、免疫力を高める食材の購入に充てさせていただきます。一日でも長く書きつづけるために。