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知ったかぶり症候群

自分が知らないことを認められない。
自分が知らないことを人に言われるのが嫌。
素直に「知らない」と言えない。
何でも知っていないとダメ。


そんな生きていくのに必要がなさそうなプライドが高い知ったかぶり症候群の人。


そこそこいると思う。
現職場にも、関わりたくないのに、関わらざるを得ない一部の人たちがこの症候群をこじらせていて非常に面倒くさい。


知らないことにイラついているんじゃなくて、素直に知らないと言わないことにイラつく。

表面上だけ取り繕って「知ってます」みたいな顔しても、知ってる側からしてみればその反応が「知らない」というものなので、知ったかぶりをしているのが手に取るようにわかる。

現に、知っているんだと思って質問すると黙るか笑ってごまかすことが多く、自分から話を振ってきておきながら、会話にならないため本当に厄介者でしかない。

知らないなら知らないと素直に言え!話も仕事も前に進まない!と思う。

知ったかぶりって見方を変えればただの嘘つきじゃないかとも思っている。



盗み見て盗む


汚いやり方するよな~とずっと思っていることの一つ。


知ったかぶり症候群の人は、自分が知らないというのが嫌で何でも知っていないといけないので、人が使っているものやアプリなどチラッと盗み見て、自分が「良い!」と思ったら積極的に黙って盗む傾向が強いと思う。

そして、あたかも最初から自分が知っていたかのように自分が発見したかのように「これ知ってる?」などと言い出すから面倒くさいなと思う。


盗み見られた側は、案外「見てるな~」って気がついていることが多いのだが、知ったかぶり症候群の人は「気付かれていることに気付いていない」ので、「知ってる?」などと白々しく言えるのだろうなと思っている。


イタイヒトデスネ。



専門用語 連発


数回聞いただけの言葉。
人からの受け売り。
あまり耳馴染みのない言葉。

それら、難しい言葉や専門的な言葉を連発してくる知ったかぶり症候群の人も多い。

やたらめったら難しい言葉や専門用語を使いたがる特徴があると思う。ただ言葉を使っているだけで、その内容は分かっていないことも多い。


本当に知っているかのように専門用語を使うが、実は張りぼて知識でしかないため質問されても答えられない事件が勃発している。見事なまでに、言葉「だけ」を使っているのが知ったかぶり症候群の特徴だ。


ざっくりとした知識しかないのに、専門家のように話し始めることができるのは、ある意味 凄い勇者だなと思うのだが本人は「知っているアピール」に必死な様子。

しかし、いかんせん張りぼて知識なため、たまに呼び方や読み方を間違っていることがあり周囲が気を遣う。


以前、知ったかぶり症候群さんに「Intel Core i5(アイゴと言っていた。アイゴと呼ぶ人もいるが一瞬 何を言っているのか分からなかった。)でautoCADは動くのか?」と聞かれたことがある。

私はautoCADがどのくらいのスペックで動くのか知らなかったので「分からない」と答えつつ、業者がIntel Core i5で良いと判断しているのだから動くのでは?と思っていた。

そして何の気なしに聞いてみたのだ。「autoCADってどのくらいのスペックで動くものなの?」と。

すると質問してきた人は「うふふ・・・」と笑うだけで終わった。


なるほど・・・。
さてはオマエ、知ったかぶり症候群だなと思ったのは言うまでもない。


実際、その人は知ったかぶり症候群をカナリこじらせた、超絶面倒くさいタイプだった。

その後も、うっすら張りぼて知識で専門用語を連発してきては、イラついたこちらに突っ込まれて撃沈している。


本当に詳しい人なら、誰でもわかるようにかみ砕いて説明ができるが、知ったかぶり症候群は言葉だけ、もしくは表面的なことしか知らないためちょっと突っ込まれると回答に困っている様子をよく見る。



知識が中途半端


知ったかぶり症候群の人は文字通り「知ったかぶり」をするので、持っている知識が中途半端なことが多い。

先述したが、「それらしい言葉だけを使っている」状態が多いため、言葉だけを知っていて内容を知らない。なので、知識が薄いことがとても多い。


にわか知識という感じ。


誰が聞いても分かるような説明(かみ砕いた説明)などは、できない様子。本人が内容をちゃんと分かっていないのだから、かみ砕けないのかもしれない。


フワッとした説明が多いため、何が言いたいのか分からないことも多い。そして質問したら黙るか笑ってごまかすか・・・その態度で「知ったかぶり発動」だと周囲にはバレバレだ。

本人は意気揚々と話していることが多いが、ネットなどで調べれば誰でもすぐに分かるような内容の薄い説明を、なぜかちょっと上から目線で説明してきたりするから時としてイラッとする。


突っ込まれたり質問されて ごまかしていたり黙る姿をよく見るので、「人に説明したい」「解説したい」「知っているアピールがしたい」のなら、それ相応の知識を身につければいいのにと思う。が、どういうわけか、それはしない知ったかぶり症候群の人。

だから「知ったかぶり」なんだろうけど、はっきり言って相手をするのが面倒で鬱陶しくなることもある。



プライドが高い


素直に知らないことを知らないと言えないのは、そのプライドの高さから?と思うことがしばしばある。「知らないこと=無知」と思っている雰囲気や「知らないことは恥ずかしいこと」と思っている雰囲気を感じるからだ。


なんでそんな思考になるの?と不思議に思うがそうらしい。


知ったかぶり症候群の人は、プライドが高く人よりも優位にいたいのかな?と思う人が多い印象。

とりあえず、相手に負けたくない。全てにおいて。といった雰囲気。

もちろん知識でも負けたくないため、知ったかぶりをかましてでも人よりも上にいこうとしているような感じだ。

なので、人に何かを教えられたり、人が知っていて自分は知らないというのが許せないのだろうと思う。だから、素直に「それなに?」と人に聞いて教えてもらうことがでないため、盗んだり自分の知らないことはとりあえず否定してみるといった、人に不快感を与えるような対応になる気がしている。


このプライドの高さからくる「知らない=無知」は、年長者になればなるほど、ワンマンな人であればあるほど、その傾向は強そうだと感じている。そしてだいたい年長者は、自分の知らないことを相手が言ったら、相手を全否定しがち。


例えば、タオルタイプのウエスが欲しいといったら「ウエスにタオルタイプなんてない!」といきなり否定されるみたいな。

これは実例だったりする。やられた方はただ不快になるだけだ。ちなみにタオルタイプのウエスはこの世に存在します。モノタロウとかでも売ってる。

現職場の年長者はそれを知らなかったんですね、だからまずは全否定。「自分が知らない」から。


年齢に関係なく、人間は知らないことも多いものですよ?
というか、知らないことが多いのが普通では?
何でもかんでも知っている人なんてこの世にはいないでしょう?



できる人と思われたい


承認欲求が強いとも言えるかもしれないが、知ったかぶり症候群の人は周囲から「できる人」と思われたいのかもしれないと見受けられることが多い。「知識がある=できる人」という認識の様子だ。


また何でそんな認識になるのか謎だが、そう思っている雰囲気を強く感じる。


だから、相手が知らないことを自分が知っているとなると、水を得た魚のように意気揚々と知識を自慢してきたりする。それも、にわか知識や張りぼて知識が多いが・・・。相手がその話題に興味があるかないかはお構いなしだ。


確かに知識をたくさん持っている人は、「あの人に聞けば何か知っているかもしれない」と一目置かれる存在になることもあるが、そういう人は無駄に自分から知識自慢をしていない人だと思う。

一目置かれる存在になる人は、人に聞かれたことにサラッと答えていて自分からはアピールしない人が多いような印象。だから一目置かれる存在になっているのだろう。


鬱陶しくないから。


自分から何でもかんでもアピールして、自慢気に知識を展開する人は鬱陶しい。

凄いでしょ!褒めて!認めて!というオーラが強烈なのだ。

なので、相手するのが面倒になってくるし、この知識を持っているかもと思っても聞いた後の面倒な展開を想像して、話しかけるのが嫌になり「自分で調べよう」となる。


知ったかぶり症候群の人の「凄いでしょ!褒めて!認めて!オーラ」は、本人の意思に反して人を遠ざけてしまうと思う。



まとめ


知ったかぶり症候群の人は、そのにわか知識や張りぼて知識で周囲を混乱の渦に巻き込むこともあるかもしれない。


知らないことは罪ではないし、恥でもない。


むしろ知らないことを知らないと言えない方が、後々自分の首を締める可能性が高いので、そっちの方が恥だと個人的には思う。

「あぁまた知ったかぶりか・・・」と周囲に思われている方が恥ずかしくない?と問いたくなる。

それに、「この人に聞いてもどうせ知ったかするだけだろうし・・・」と、周囲に相手すらされなくなる可能性だってある。その方がよっぽど恥だ。


更に、知識がある=できる人というわけでもないと思う。
知識をたくさん持っていても、いまいち仕事ができない人はいるものだ。


「知ったか振りの恥搔き」ということわざがあるように、知ったかぶりばかりしていると後々もっと大恥をかくようになるだろう。

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