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非協力的な姿勢の結果

本社の事務さん(以下:お役所さん)から、「会社のブログ用にアンケートに答えてほしい。後日 写真を撮らせてほしい。シルエットでもいいので!」という連絡がきた。


会社への協力要請だった。


若手社員獲得のため


今の職場は高齢化が進んでいる。
お偉いさんたちはみんなお爺さんと呼べるくらいの年齢が大多数。
そして残念なことに、若手が育っていないという現状がある。
中年以上は多いが若手はいないという、平均年齢の高い会社なのだ。

そのため、若手の社員獲得を目指し転職サイトを活用して会社のアピールをするらしい。
その一つの施策がブログらしいのだ。


ブログで会社の雰囲気や社員の生の声を届けて、入社後のギャップを減らし離職を防ぐ!というのが目的らしい。
現実は厳しいと思うが、若手が育たずおじいちゃんばかりになって会社が潰れても困る。
さっそくアンケートに回答することにした。




なぜか機嫌が悪い彼女


アンケートの内容は、よくあるやつだった。
転職の理由や今の会社を選んだ理由や今後の目標などを書くようになっていた。
アンケートは、正直に書いてほしいとの要請があった。(社長には見せないので)とのこと。


アンケートを受け取った当時、私はバタバタしていて事務所を出たり入ったりしていた。
そして外から事務所に戻ったとき、彼女が鼻息荒く文句の嵐を吹かせてきた。


彼女:「さっきアンケートのことで、お役所さんに電話したんですよ!
こんなの(アンケート)書けないじゃないですか?!」

ごろごろ心の声:(なんで?)

彼女:「転職理由なんてマイナスなことしかないのに!みんな転職なんてマイナスでしょう?!それをブログに載せることなんてできないじゃないですか?!」

ごろごろ:「転職はマイナスばかりではないと思うよ。キャリアアップしたくて転職する人だっているし、それってマイナスじゃないよね?」

彼女:「・・・・・・・。今後の目標なんて分かるわけない!書けない!それに私は転職理由は、面接のときに社長と奥さんにちゃんと話をしているし、それをお役所さんに言ったんです。
そうしたら、アンケートの質問は無視していいからブログ掲載サイトを参考にして自分が書ける内容で書いてって言われたんです!私は全部 面接で言ってるんだから社長に聞けばいいのに!」

ごろごろ心の声:(キャリアアップに関しては無視ね。そしていつものやつか・・・。)


彼女の得意スキル「人任せ」「思考停止」「超絶ワガママ」が発動している様子。
定時も近かったので、その日はスルーした。
面倒くさい。




翌日もご機嫌斜め


挨拶の仕方でその日の彼女の機嫌が分かるようになってきたのだが、翌日の彼女も朝イチからご機嫌斜めだった。
機嫌が悪いことを隠そうともしない。

感じ悪ぅ~と思ったが、触らぬ神に祟りなし。
面倒なので放っておくことにした。


私は私で、前日に受け取ったアンケートに当たり障りなく回答しお役所さんに返信。
暫く経ってお役所さんからメールが届いた。


「2人の都合が良いときに写真を撮りたいと思います。」


という一文があったので、ご機嫌斜めの彼女に接触しなければならなくなった。
嫌だな~と思いつつ、彼女の都合もあるため聞いてみた。

ごろごろ:「お役所さんから、2人の写真を撮りたいと連絡がきたよ。いつだったら都合が良い?」

彼女:「私、写真は断ろうと思ってるんです。」

ごろごろ:「そうなの?なんで?」

彼女:「だって求人内容も嘘ばっかりの会社なのに、新人獲得のために取り繕って悪いことに加担したくない。」

ごろごろ心の声:(別に求人内容に嘘はないと思うけど?あんたの思い通りにならないからってそれが嘘になるわけ?)

ごろごろ:「嘘?なにが?」

彼女:「・・・・・。うーん。どうしようかな?私からお役所さんにメールします。」

ごろごろ:「(ごろごろ心の声:はいはい。都合の悪いことは無視ね、いつものやつですね。)
メールはこっちでまとめて返すよ。(ごろごろ心の声:あんたが出てくるとややこしくなる)
喋ってもらえたらその通りに打つから。どう返事すればいい?」

彼女:「私は【シルエット含む写真はNG】で。」

ごろごろ:「【写真ですが、彼女はシルエット含む写真はNGだそうです。上記についての詳細は彼女にご確認いただければと思います。】これで返信していい?」

彼女:「はいOKです。」

私は顔出しは断り、遠目やシルエットの写真だったら大丈夫だという文章でお役所さんに返信した。
暫くたって、こちらの返信を受け取ったお役所さんから電話が入った。




怒らせたのでは?


どういうわけか知らないが、電話はとても積極的に取る彼女。
「ごろごろには触らせないわ!私が先に取るの!」という気迫すら感じる。
私は電話を取ろうというモーションすらしていませんがね。

彼女が喋り終わって、こちらに電話が回ってきた。

お役所さん:「写真なんですけど、加工機を操作している感じの写真が撮りたいんですけど、機械全体を入れたいなって思っているのでそれだった遠目になりますよね?」

ごろごろ:「そうですね。」

お役所さん:「2人で操作している感じにしたいので写真には私が写ります!
なので当日は作業服だけ貸してもらえますか?写真は彼女さんに撮ってもらいます。」

ごろごろ:「分かりました。」

という感じになった。
その話を彼女に伝える。

ごろごろ:「写真にはお役所さんが写るから、彼女さんは写らなくていいって。写真を撮ってって言ってた。
あと、撮影の当日に作業服を貸してって言ってた。」

彼女:「あっ♪分かりました♪」

どうやらご機嫌が回復した様子だ。
そして彼女が言ったこと。

彼女:「さっきお役所さんからの電話で【アンケート書かなくていいです】って言われたんです♪だから出さなーい!終わりっ!」


写真にも写らなくていい、アンケートも出さなくていい。
彼女の「やりたくない」がすべて叶えられたので急激にご機嫌が回復した様子だ。

そんな流れをボーッと考えていて、ふと頭に浮かんだこと。


お役所さんを怒らせたのでは?




蚊帳の外に追いやられた感


アンケートも出さなくていい。
写真にも写らなくていい私が写るから。

お役所さんの対応を客観的に考えていたら、「これって彼女はもうこの件に関わらなくていいってこと?」と思った。

アンケートについて、彼女から文句とも受け取れるようなことを言われ、質問は無視していいから書ける内容で書いてくれと妥協したのに写真もNGと言われたお役所さん。

お役所さんの立場になって考えると・・・私だったら「何もかもNGならもうあなたはいいよ。他の人とやるから。」ってなるな~と思ったのだ。
彼女の対応は、会社に対して非協力的になるかもしれない。

しかし彼女はそんなこと微塵も思ったり感じたりしていない様子で、「やりたくないと思っていたことを本当にやらなくて良くなった」その現実に嬉々としていた。




実は他にもあったやり取り


お役所さんに写真についてメールを返信する前に、実は彼女とアンケートの内容についてやり取りがあった。
彼女からの返答を聞いていてカナリ辟易したのだが、同時に「やっぱり本当に障害かも・・・」と思うやり取りでもあった。


アンケート内容について「書けない!」と自分の意見がさも正しいかのように力説していた彼女だが、申し訳ない。
私は普通に書けた。


まず彼女が書けないと言っていた「転職理由」
彼女の転職理由は、前職場でセクハラがあったからだという。
セクハラがあったからと正直には書けないというのが彼女の言い分だった。

確かにパワハラならまぁまだ書いてもいいかな?と思うが、セクハラは受けた側からすると書きたくないになるかもしれない。

だったらセクハラと直接書かず、言葉を変えて書けばいいと思う。
「セクハラも人間関係の一つだろうから、人間関係に悩んだとでも書けばいいんじゃ?」的なことを彼女に言ったら「あぁ!」と言ってキーボードを叩いていた。

セクハラを別の言葉に変換するという発想そのものがなかった、もしくは変換できなかった可能性が高いなという反応が返ってきた。


次に彼女が書けないと言っていた「今の会社に入って思っていたのと違ったこと」
彼女はこの項目が半端ないくらい多くなったと言っていた。

それを聞いて「まぁそうだろうね。何も分かっていないくせに入社初日から自分の想像だけで色々決めつけて会社や社長の文句しか言っていなかったものね。」と思った。

逆に「今の会社に入って良かったこと」は一つもないらしい。
それを聞いて「まぁそうだろうね。会社が自分の思い通りにならないことが不満なんだからそうなるわな。お前ワガママすぎるんだよ。」と思ったのは言うまでもない。

また最近、社長が「彼女を営業に行かせようと思っている」と言っていた。これは彼女のいる前で社長が言ったこと。
私はその社長の言い方や雰囲気や表情を見て「また思いつきの冗談半分かな?」と感じているので、あまり本気と受け取っていないし、もし本当に営業に行くにしても今私達がいる部署が本格的に動き出すのは年明けからの予定なので、営業の話もまだまだ先の事だろうと思っている。

が、彼女は勝手に「直近で営業に行かされる」と本気で思っている様子で、それも大の不満。

だったらそれを「書けばいいと思うけど?」と言ったが、彼女にとって都合が悪いことを突っ込んだのだろう、無視された。
そしてストレートに「何て書きましたか?」と聞かれたので、別にいいかと思ってストレートに答えた。

ごろごろ:「加工機を動かすことになるとは思っていなかったって書いた。」

彼女:「えぇ?!そんなこと正直に書いたんですか?!?!」

と何故か驚愕された。
私にはこの反応が理解できず、頭の中が「?」でいっぱいだった。
「そんなこと」って何?と思ったのだ。


そもそも求人の募集内容はCADオペだったので、入社後にCADオペ自らが加工機を動かすなんて思うわけがない。
だったらそれが「今の会社に入って思っていたのと違ったこと」に該当する。
だから正直に「加工機を動かすことになるとは思っていなかった。」と書いたのだ。

別に会社の悪口を書いているわけじゃないし、加工機を動かしているのが不満だとも書いていない。
実際、不満にも思っていない。
試し切りで色々切っていいよと言ってくれているので楽しくすらある。

たとえそこを突っ込まれたとしても不満には思っていないので、プラスイメージで何とでも答えられるし、私的には書いて問題ないことだと判断したのだ。

しかし彼女にとっては驚愕の事実だった様子。
そして言われた。

彼女:「それパクッていいですか?」

ごろごろ:「どうぞ。(ごろごろ心の声:もしそこを突っ込まれて答えられなくなっても私は知らんよ)」


さらに彼女が書けないと言っていた「今後の目標、抱負など。思いを自由に書く。」
彼女の言い分はこうだった。

彼女:「私のCADはAutoCADじゃないですか~。CAMがないじゃないですか~。だから私の今後なんて社長次第だから私に分かるわけがない!書けないですよ!こんなの!」

だった。
アホ?と思ったし、やっぱり何でもかんでも「人任せ。自分は知らない。関係ない。」が大前提なんだな~と思ったのと同時に、質問の意味をズレて解釈している感じも強く受けた。

この言い分を聞いて呆れ果てて一瞬 黙ってしまったのだが、彼女が「何か言ってくれるのでは?」という期待を込めたウザったい眼差しとオーラを飛ばしまくるので頑張って喋った。

ごろごろ:「そんなの今後、自分がどうしたいかでしょう?社長は関係ない!(結構 強めに言った。)」

彼女:「うーん。ピンとこない。」

ごろごろ:「なんで?」

彼女:「イメージできない。」

ごろごろ:「(面倒くさい)AutoCADをもっとマスターしたいとかは?」

彼女:「あぁそれはある!」

ごろごろ:「じゃぁそれ書けば。(面倒くさすぎて少々投げやり。笑)」

彼女:「ブラインドタッチができるようになりたいとかでもいいのかな~?」

ごろごろ:「いいんじゃない?パソコンスキルが上がればそれだけスピードも上がるし、効率も上がるかもしれないし、会社のためになるかもね。」

彼女:「そっか~♪」

といってキーボードを叩く彼女。
どうにかアンケートは書けた様子だが、この後 お役所さんから蚊帳の外へ追いやられて書いたアンケートはお蔵入りとなった。




さいごに


協調性が大切とよく言われる日本の社会。

会社からの協力要請すべてにNG反応を示し、非協力的な態度を取ると最終的に蚊帳の外に追いやられるという分かりやすい事案が目の前で起こった今回の出来事。

やはりこの世の中は協力してなんぼなんだな~と思うと同時に、彼女のように非協力的な態度ばかり取っているといざ自分が何か協力してほしいときに協力が得られなくなる可能性があるなと思った。

人の立場になって考えられない彼女は、恐らく自分の対応が非協力的だとは全く思っていないだろうが。
もしかしたら「自分は真っ当な意見を言った!」ぐらに思っている可能性すらあるから怖い。


そしてもう一つ思ったのは、彼女のズレと頭の固さとやっぱり何かどこかおかしい ということ。

そもそもアンケートの質問の意味もズレて解釈しているように思うし、会社がなぜアンケートをしてくれと言っているのか?その趣旨もちゃんと理解できていないように感じた。

自分の目標が「社長次第」という訳のわからないことを言う時点で、色々ズレていることは明確だと思うが「自分の頭で考える」ということがあまりできない印象だ。
(これは文章に限ったことではない)

文章を作るにしても自分の頭でイチから考える力は低く、人の考えた文章の一部たちをパクってきて繋げるという発想になる様子。
リライトしないと書けないらしい。

よく分からない。

今まで履歴書の志望動機など、どうやって書いてきたのだろう。
それもやはりパクってきているのだろうか?と思わずにいられなかった。

彼女の思考を垣間見ていると、普通の人には思えない。


何にしても今回の出来事は、非協力的な姿勢は自分で自分の首を絞める結果に結びついていく可能性が高いと感じた。


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