支配欲が強すぎる|支配欲モンスター
今思えば、あの人は相当な厄介者であり、精神異常だったのかもしれないと思うくらい強烈な人間性を持った人がいたことを現職場の人達を見ていて思い出してきた。
過去の職場にいたあるお局様のお話し。
お局様は、とても支配欲の強い人だった。
支配欲モンスターという表現がとてもしっくりくるくらい、強烈な支配欲の塊のような人だったのだ。
【支配欲】
支配欲が強いと聞いていくつか特徴が思い浮かぶかもしれない。
自己中
自分が正しいと思っている
世界の中心は自分
グレーゾーンがない
頭が固くこだわりが強い
気分がジェットコースター
我慢ができない
被害妄想や思い込みが強すぎる
私の中でのイメージはこんな感じ。
とにかく「自分中心で自分の考えや思いが絶対的に正」という人だ、という印象を持っている。
実際、お局様はそんな人だった。
もしかしたらもっと酷かったかもしれない。
一般的に支配欲の強い人の特徴を書いた記事を見つけたので読んでみた。
ここに書いてることが全てではないだろうが、結構お局様に当てはまっていた。
特に「正しい方向に導いてあげていると思い込んでしまっている」これを読んだとき「そうそう!その通り!」と思った。
そのお局様は「私があなたを善くしてあげる」「私があなたを善い人に変えてあげる」などと口走っていたのだ。
これを聞いた時点で「この人かなり危険人物かも」と思うのが普通だろう。実際私も「この人ヤバいな」と思ったものの、職場が同じだしすぐに退職できなかった事情もあり我慢するしかなかった。
お局様と一緒に働いていた職場を離れてもう何年も経つが、その強烈すぎた人間性を思い出しつつ、支配欲モンスターお局様の特徴について書いてみようと思う。
※この記事メチャクチャ長いです。1万文字超えてます。それくらい強烈な人だったのです。笑※
支配欲モンスターお局様の特徴①|勘違い発言が目立つ
お局様は、いろいろなことをとても勘違いしている人のように見えていた。
お局様はよく「私はこの会社を善くしたいの!」と言っていた。
自分の会社ならまだしも、雇われの身でしかも平社員。会社を立ち上げた身内でもない赤の他人。その身で「私はこの会社を善くしたいの!」と言えるその口。
自分の立場を何だと思っているんだろう?自分がどれだけ偉いと思っているのだろう?自分がどれだけ正しい人間だと思っているのだろう?業績を上げたいとかではなく、善くしたいって何?
と、とても不思議だったし、この言葉を聞くたびに「何様のつもり?」と思っていた。
平社員の立場で「私はこの会社をよくしたいの!」と発言する。(ちなみにパート時代も同じことを言っていた。)
自分の会社じゃないのに「お前何様?」という勘違いが凄まじかった。自分が関わっている会社や人は、全て自分の家族同等と思っていた節も強いし、実際「社員はみんな家族!」とよく言っていた。
人に対してもそうだ。
前述した通り「私があなたを善くしてあげる」「私があなたを善い人に変えてあげる」という発言は、勘違いも甚だしいと思っていた。
人が変われることはわかっている。
しかし、それは本人が「変わりたい」と努力をしてはじめて変わるものだと思う。他人ではコントロールしきれない部分だと思うのだが、お局様はコントロールしようとしていた。
「私の言うことをやればいいの!そうしたらあなたは善くなる!」
「私の言っていることを黙ってやりなさい!」
こんな発言も目立った。
実際に私も言われたことだったりする。
支配欲モンスターお局様の特徴②|他人の家庭に入り込もうとする
自分には自分の生活があるように、人には人の生活がある。
その生活スタイルは家庭や人によって違うのは当たり前だと思う。そして他人が容易に口を出せることでもないと個人的には思っている部分だ。
お局様は、そこに首を突っ込んでくる人だった。
いや、突っ込むなんて易しいものではなく、ぶち込み!だったように思う。
それこそ「土足でヅカヅカ入っていく」という人だ。
あの手この手で人の家庭事情を聴きだし、あれこれと口を出し首を突っ込んでいたお局様。酷いときは人の家の家具の配置などを聞き出し「これをここに動かして、こうした方がいい」や「そんなの捨ててこっちの家具にした方がいい」などと、【あなたには関係ないでしょう】という部分にまで突っ込んでいた。
「こういう家具もあるよ?」「こんな方法もあるよ?」とアドバイスするならまだしも、お局様の場合は「こうしなさい」「あぁしなさい」と命令なのだ。おまけに手順まで指図してくるものだから、【そこまで言われる筋合いはない】と思わずにいられないだろう。
しまいには、家庭を持っている現場人に対して「奥さんとの関わり方」「奥さんのしつけ方」まで指示していたのにはさすがに驚いたし、「あんたにそこまで言う権利ないだろう」と思っていた。
「あなたに言われる筋合いはない」
「あなたが首を突っ込むところではないし、口をはさむところでもない」
「入っていいところではない」
ということを当たり前のように言うし本当に突っ込むのだ。
お局様の中では、これも「私が正しい方向に導いてあげている」になっているのだろうなと感じていた部分。
支配欲モンスターお局様の特徴③|自分が正しいと思っている
お局様は「私の言っていることが全部正しいわけじゃないのよ!そこは勘違いしないで!」と頻繁に言っていたが、周りからしてみれば「いやいや、お前は自分が一番正しいと思ってるだろう。だから自分の意見を押し付けてくるんじゃん。」と思っていた。
実際にお局様に対してそのような反論をした猛者もいたけど、真向否定されてヒステリックに責め立てられたらしい。
そして、そもそもお局様を全く相手にしない人や正論をぶつける猛者に対しては、「あの子はダメ!」「人の話を聞かない!」「自分が一番なのよ!だからダメ!」と陰口ばかり言っていた。
それを聞くたびに「相手にされないのが嫌なんだな」「言い返せないだけでしょ。屁理屈しか言ってないあなたは正論に反論できない。屁理屈を理屈にして無理やり押し通す口も持ってないしね。」と思っていた。
自分自身を否定されるのが大嫌いだし、自分に従わない人間は全員「悪」という認定だった。
何をどう勘違いしているのか知らないが、自分が何よりも正しく「神」と思っていた様子。
支配欲モンスターお局様の特徴④|しつこい
とにかくしつこいのもお局様の特徴の一つだった。
そのしつこさは様々なところに現れていた。
何か一つのことに捕らわれたり執着することも多く、気になったら連日同じことばかり言い続ける。一日に何度も何度も言うこともあった。
もう耳タコです!黙れ!
と言いたくなることが多かった。
ただ、まだこの何かに捕らわれてや何かに執着してのしつこさはマシな方。
なかでも、とてもとても厄介だったのが、人を自分の思い通りにたいときのしつこさや、自分が納得するまで人に迫るしつこさだった。
お局様自身が何かしてほしいことがあると、人が自分のために動くまで連日同じことを言い続けるのだ。
実際にあったことだが、通販でお局様の欲しいものがあるとき、連日 その商品についての説明をし続けたり、わざわざホームページを印刷して見せてきたり、あれが欲しいと言い続けるといった具合だ。
そんなに欲しいなら自分で注文すればいいのだが、それは絶対にしなかったお局様。
「通販って怖い!詐欺とかあるじゃない!だから通販のできる人が私の分を注文してくれればいいのよ!」がこのお局様の口癖だった。
そして、そのあまりのしつこさに嫌気がさした周りの人間が注文する、といった構図になる。
毎日同じことを言っている本人は嫌にならないのか?と不思議に思うくらい、同じことを言い続けていた。
またお局様が人にアドバイスをするとき、「こうするのがいいと私は思う」という言い方をしていたけど、お局様のアドバイスや意見を聞き入れない人に対して「引く」ということをしなかった。
人がお局様の言う「こうするのがいいと私は思う」を聞き入れるまで、来る日も来る日もしつこく言い続けるのだ。顔を見たら必ず言うものだから、現場の人間は事務所に寄り付きもしない。
「こうするのがいいと私は思う」という支配的な感じが薄れる言い方をしていても、それはあくまでも「言い方」であって、問題はお局様のその後の言動だ。
「相手が変わるべきだ」と根底にあるからこそ、毎日しつこく言い続けていたのだろうと思う。
聞く聞かない、やるやらないを決めるのは相手。
自分ではない。
だから人がアドバイスを聞かなかったとしてもそれは、仕方のないこと。
しかし、支配欲モンスターお局様にはこの「仕方のないこと」という考え方は皆無。
「聞く聞かない、やるやらないを決めるのは私。あなたじゃないのよ。」というのが、お局様の特徴だった。
「私は、あなたのためを思って言ってあげているの。
あなたが善い人になるために!あなたを善い人にしてあげたいから!
だから、人が言いにくいことでも言っているの。
私は嫌われる覚悟で言っている。
嫌われてもいいのよ、あなたが善くなれば!私はそれでいいの!
だから私の言っていることを素直に聞いて実行しなさい!
そうすれば、あなたは善くなるから!
(お局の言う「善くなる」は人間性が改善されるという意味合いだった。)」
恐らく、こんな思考回路だっただろうと思う。
実際に「私は嫌われる覚悟で言っている。嫌われてもいいのよ、あなたが善くなれば!私はそれでいいの!」と口走っているのは何度も何度も聞いたこと。面と向かって私も言われた。
その時の私は「そうですか。結構 上から目線ですね、その考え方。なんであなたの良いに沿わなきゃいけないの?」だった。
人が自分の言うことを聞くまで、思い通りになるまでしつこく迫るくせに「私の言っていることが全部正しいわけじゃないのよ!そこは勘違いしないで!」と言う矛盾。
何度も何度も同じことを言って人を疲弊させ従わせる。
まさに支配欲の塊といった女だった。
支配欲モンスターお局様の特徴⑤|人に罪悪感を抱かせる言葉使いが上手
私個人としては「こいつ言葉のチョイスが悪いよな」と思っていたけど、視点を変えて考えてみると「人に罪悪感を抱かせる言葉を故意に選んでいる」といった感じだった。
例えば、仕事でミスをした人が自分の尻拭いを自分で行っていたら、「何で隠すの?!ミスを隠すなんておかしい!?」と喚き始める。
はたから見聞きしていると、ミスした本人は隠しているつもりは毛頭ないわけだ。自分のしたミスを自分で処理しているにすぎないのだが、お局様はこれを「隠す」と表現する。
人が「隠しているつもりはない、自分のしたミスだから自分で片づけているだけ」などと真っ当と思える説明をしても、お局様はそれは一切 聞き入れない。
ずっとしつこく「隠した!」「隠している!」「卑怯!」などと言い続けるのだ。それこそ人がお局の言っていることを受け入れるまで、連日ネチネチと言い続けるだけにとどまらず、酷いときは取引業者なんかに「この人この前ミスを隠していたのよ~」とまで言っていた。
「隠した!」と言われた側は最初カチンとくるだろうが、冷静になってみると「誰にも言ってなかったし…隠していることになるんだろうか?今度から言った方がいいんだろうか?」という妙な思考パターンになる場合もあったようだ。
そりゃそうだろう。
ずっとネチネチ言われ続けるのだ。
それも毎日。
1日に何度も何度も嫌味ったらしく「隠した」「卑怯」などと責められるのだ。しまいには全然関係ない取引業者にまで、ミスをしたことをバラされ、隠しているつもりはないのに「隠していたの」と嫌味を言われる。
やられている側の思考回路がおかしくなっても仕方ないと思う。
こうやって人の罪悪感を煽るような言葉使いは絶妙だったなと今さらながら思う。
はたから聞いていると「その言い方!」と突っ込みたくなるような言葉の嵐。人の罪悪感を煽る言葉ばかりをわざとチョイスしているのかと思うほどだった。というか思っていた。
言葉使いだけじゃない。
そのしつこさで、人の精神を削り洗脳に近いこともやっていたように思う。
支配欲モンスターお局様の特徴⑥|頭が固くグレーがない
とても視野が狭く頭も固かったお局様。
それに加えて何でもかんでも白黒ハッキリさせたい!というタイプでもあったので、とても面倒くさかった。
世の中にはグレーゾーンというものがあると思う。全て白か黒、裏か表では片づけられないことがある。しかし、お局様の中ではグレーゾーンが存在しないように思っていた。
いや、違う。
正確には、お局様自身についてはグレーゾーンがあるし、グレーがあってOKなのだが人はダメなのだ。
お局様と関わる人は、お局様に対してグレーゾーンがあってはいけない。
必ず白か黒、裏か表でないとダメという人だった。
「周りの人は私に対して常に誠実でいなさい。だからグレーなんてないわ。白か黒。」
といった具合だ。
なので、人の返答などで「どちらでもない」や「どちらでもいい」などのグレー回答は、お局様に許されなかった。
そんな曖昧な返答をしようものなら「はっきり答えられないのね。あ~なんかやましいことがあるんだぁ~」などと嫌な言い方ばかりされてとてもイライラさせてくれていたのを思い出した。
しかしお局様自身はグレーゾーンがある。
曖昧な回答も多かったし、都合が悪くなると話を逸らしたりだんまりを決め込むこともあった。そこを突っ込んでも、自分を正当化しようと言い訳を並べたり被害者面することもあった。
今思い出しても、本当に嫌な女だ。
支配欲モンスターお局様の特徴⑦|自分はいいけど人はダメ
特徴⑥でも触れたが、お局様は「自分は良いけど人はダメ」という、典型的な自分棚上げ人間だった。
よくあったのが、人には徹底的に「報連相しなさい!」と口うるさく言っていたし、なかなか報連相が癖にならない人には、注意や命令ではなく嫌味攻撃をしまくっていた。
では、お局自身はどうなのかというと、報連相はしたりなかったりだ。
本当に忘れていて報連相していないときも、もちろんあった。
しかし、わざとしていないときも多かった。
そういう時は「忘れてた~」と分かりやすく下手な演技でごまかそうとしたり、あーでもないこーでもないと自分を正当化する言い訳をしつこく繰り返したり、「言わなきゃいけないな~と思ってたんだけど、あなたが忙しそうだったから~」や「言ったらあなたがかわいそうだと思って~」など恩着せがましい言い方をして「あなたのために言わなかった」と、都合のいいことばかり言っていた。
しかし、周りの人間が1回でも、どんな小さなことでもお局様に報連相を忘れると、めちゃくちゃ怒られたり嫌味ったらしくネチネチと責められたりした。
人を支配したいお局様は、人のことを全て知っていないと気が済まないので、何でもかんでも知りたがって、それを「報連相」という便利な言葉に変換し人の情報を搾取していた。
支配欲モンスターお局様の特徴⑧|恩着せがましい
とても恩着せがましい女だったなと改めて思う。
お局様の口癖の一つ「私はいつも人のことを一番に考えている。自分なんて二の次なの!その人にとって何がいいのか、その人が今何を求めているかを常に考えてやってあげているの!」
この言葉だけを聞くと、「この人はいい人だ」と捉える人もいれば「怖ッ!」と捉える人もいるだろう。「は?何様?」「こいつヤベェ奴だな」と思う人もいるかもしれない。
私がずっと引っかかっていたのが「やってあげているの」の部分。
こういう言い方をする人をみると「頼んでないし自分でやるわ」と思ってしまう。この言い方がとても恩着せがましく感じるのだ。
やってあげている
とても上から目線ではないか?と思わずにいられない。
やってもらった方からすれば、頼んでやってもらっているなら感謝だろうが、頼んでないのに勝手にやられて「感謝しろ」というような態度を取られたり言われ方をすると有難迷惑に感じることもあるだろう。私は感じていた。
お局様の話し方の特徴としてよく冒頭に「私が」という言葉がついていた。
「私がやってあげた」
「私がやった」
この言葉を本当によく聞いた。
承認欲求もめちゃくちゃ強い人だったため、私アピールと恩着せがましさのダブルパンチといったところか。聞いていて凄くイライラさせてくれる喋り方の人だった。
更にお局様の口癖の一つだったのが「私はいつも人が一番だから、見返りなんて求めてないの!私はどう思われたっていい!悪者になってもいいの!あなたが善くなるなら!」声高らかに自信満々で頻繁に言っていたことだ。
とても聖人っぽいことを言っていたが、これはあくまでも「口だけ」だった。実際は嘘っぱち。
見返りを求めていないと言いながら
「あの人はやったあげたのに感謝しない」
「お礼の一言ないなんて非常識。もう助けてやりたくない!(誰も助けてと言ってない。お局様が勝手にやっただけ)」
「何か返せとは言わないけど、何かあってもいいと思わない?!」
「あの人いつも貰ってばかりで人には何もしない。やってもらって当たり前なのね!ダメな子!」
などと文句ばかり言っていた。
本当に人のためを思って行動を起こしたときは、相手のことを考えているのだから「感謝されたい」「お礼を言われたい」なんてことは気にならないし、頭にないと思う。
でもお局様のように感謝されないことに怒るということは、少なからず「感謝されたい」という気持ちがあるからだろう。ということは、結局「やってあげた後の見返り」を求めているということではないか?と私は思う。
プレゼントにしてもそうだった。
お局様は、人の誕生日やバレンタインなどに、社員にプレゼントをしていたがお返しのない人の文句は必ず言っていた。それも結局は「お返ししてほしい」という見返り心があるからプレゼントをしているのだろう。
プレゼントで思い出したが、お局様は「自分がプレゼントしたものは必ず使ってくれないとダメ」という特徴もあった。
お局様が身に着けられるものを人にプレゼントする。プレゼントをもらった相手が翌日などにそれを身に着けていなかったら…「あら?昨日あげたアレ使ってないのね?あげたのに」などの言うのだ。
陰で「あげたのに、あの子使わないの。感謝がないわよね。」などとブチブチ文句を言っているのも聞いたことがある。
そう、お局様から貰ったもので身に着けられるものは、お局様の前で必ず身に着けないと嫌味一発をくらうことになる。
どんなに趣味じゃなくても、どんなに気に入らなくても、必ず身に着けて「気に入ってます。ありがとうございます。」という感謝の態度を示さないと血祭りにあげられるのだ。
自分があげたものは必ず使わせる。
使うまで言い続けるしつこさも持っている。
人の持ち物や身に着けるものさえも支配したがるお局様だったし、無理やり人から「感謝」を引き出そうとするところがあった。自分に対して「感謝」させたくてたまらない!といった雰囲気で、その執念が気持ち悪かったぐらいだ。
もちろん先述した通り「自分はよくて人はダメ」という人なので、自分が人から貰ったもので気に入らないものは、使いもしないし身に着けもしない。
そこを人に突っ込まれると「ちょっと私には向いてないの。ほら私 不器用だから使いこなせないの」や「大事にとってあるの」や「いつも使ってるんだけど今日はたまたま忘れちゃって」などと嘘ばかり並べてヘラっていた。
それらは全部 嘘だって周囲は気づいていた。
支配欲モンスターお局様の特徴⑨|最終的には被害者面
この人の最凶にして最悪だなと思っていたのが「最終的には被害者面」するところ。酷いときには、脅しに近いやり方をしていたのだ。
面倒ごとを避けたい人や人に従うのが楽な人は、お局様の言うことを聞いていた。
特に現場人の中には、お局様にはいい顔を見せて言うことを聞いているように見せかけお局様を味方につけ、現場に戻ると愚痴と悪口の嵐なんていう「なかなか上手にお局様を利用しているね」と思う人もいた。
中には、お局様の思い通りにならない人もいた。
(普通は人は思い通りにならないものだと思うが…)
そういう人に対してはお局様の被害者面スキルが発動するのだ。
「あなたに利用された」
「あなたを信じていたのに裏切られた」
「あなたは変わった」
「前の方が善かった。悪くなった。元に戻ってほしいのに戻ってくれない」
「あなたは自分が善くなるために私を利用しただけ」
「私が用なしになったから変わったんだわ」
「あなたは私だけじゃなくて私の家族みんなを裏切った」
「あなたはこれからきっと酷い目にあう。いいことにはならない」
「私は暇なのに全然連絡をくれない。前はくれてたのに」
「あなたのことは一切信用できなくなった。あなたが私にそうさせた」
「もう縁を切る!」
人は時間の流れや身を置いている環境などが影響して考え方や捉え方などが変わることもあるだろう。人の行動だって同じこと。変化があるものだろう。
その変化を受け入れようとしないのが、このお局様なのだ。1ミクロンも変化せず、常に自分に寄り添い、自分の要求全てに正確に答え、自分の思い通りに動いてくれるのが当たり前。それが「私を思ってくれている人の行動だ」と信じて疑っていない。
そんな考えだから、人の言動に少しでも変化があると「自分に対する気持ちが変わった」と、自分勝手にマイナスに想像し「裏切り」となる様子。
暇なら自分から連絡すればいい。
でも、それはしない。
なぜならお局様は「人がやってくれるのが当たり前」「私のことを分かっているなら、あなたから声をかけるのが当然」だから。
自分がこんなに人のことを気にかけているのだから、人も自分を気にかけてくれるのが当たり前と強烈に思っているのだ。
お局様が「連絡が欲しい」と思っているタイミングで連絡をくれなかったら「あの人は私のことを考えてくれていない」「信用できない」「あの人は私のことを嫌いになった」という思考回路になるらしい。
そして、どこがどう結びついているのかさっぱり分からないが「自分の家族も裏切った」と? ちょっとこれは本気でよく分からない。
お局様の場合「人が自分に頻繁に連絡をくれる、自分が求めているタイミングで声掛けや連絡がある=自分に対して気持ちがある」ということらしく、少し連絡を取っていなかったり、お局様の求めるタイミングで声掛けができなかったら「私から気持ちが離れた。信用できない」となるらしい。
「ライフスタイルが変わったのかな?」とか「最近忙しいのかな?」とか、相手を気遣う思考ではない。
全部が自分軸。
全部が自分思考なのだろう。
だから相手を責めるのだと思う。
あまりにも自分勝手でワガママすぎる。
少し連絡を取らなかっただけで、少しお局様に声掛けが遅れただけで「あなたは私のことなんかもうどうでもいいのね」と被害妄想を膨らませ、全部 人のせいにする。
自分は何も悪くないと被害者面を決め込んで、縁を切るとまで言う女。
こんなに厄介な人間がこの世にいるのかと驚いた。厄介というか、病的なものを感じていた。本当に精神異常なのか、何かしらの障害を持っていてもおかしくない思考回路だと思う。
お局様の言う「善い」「悪い」とは?
先述しているが、お局様が頻繁に口走っていた「私があなたを善くしてあげる」「あの子は善い子」「あの子は善くない子」
「善い」「悪い」という言葉を頻繁に使っていたのだが、ではお局様の言う「善い」「悪い」とは何なのか?何が判断基準になっているのか?
もちろん「自分の思い」「自分の考え」「自分の感じたもの」だ。お局様言う、善し悪しの判断基準は全て「お局様の軸」がベースにあったと思う。
お局様が気に入らない喋り方の人に対して「あなたの喋り方は善くないから、こう直しなさい」と言っているのを聞いたこともあるし、歩き方が気に入らない人に対しては「歩き方を変えなさい。あなたの歩き方は感じが悪い!」などと言っていた。
それらは、一般的に見ている分、聞いている分にはごく普通だったと思うのだが、お局様は気に入らなかったのだろう。それを「悪い」として自分の好みに沿うように変えさせようとする傾向が強かった。
私からしてみれば、お局様の喋り方の方がよっぽど悪かったし(言葉のチョイスそのものが悪い。)お局様は足を引きずって歩いたのでダラダラ歩きに見えていた。人に言う前に自分自身を見ろと思っていた。
自分軸判断に加えて「自分に従うかどうか」「自分の支配下に入るかどうか」も善し悪しの判断基準になっていたと感じる。
実際、それがたとえ表面上だけであっても、お局様の言うことを聞く人は全員が「善い子」判定。
お局様の言うことを聞かず、適当にはぐらかして相手にしなかったり反発する猛者は「悪い子」判定が下っていた。
なので、「自分の支配下に入るかどうか?」はお局様にとって重要な善し悪し判定基準だったように思う。
なぜ人に罪悪感を抱かせる言い方をするのか?
先述した、「人に罪悪感を抱かせる言葉使いがうまい」という特徴。
自分のミスを自分で処理している人に対してミスを「隠した」と表現するお局様。
今思えば、これらの言葉のチョイスは結果的に全てお局様自身にプラスに働くよう仕向けられていたと思う。
というのも、お局様はアレコレ口やかましく言う人ではあるが、人としての能力はカナリ低いと思っていた。
今までどうやって生きてきたの?と思うくらい知識も乏しかったし、物覚えも半端ないくらい悪かったし、仕事も誰よりも遅く、処理能力も低かった。
それに加えて頭が固いので、臨機応変に対応するのも苦手な様子だったし、頑固な面もあったので融通もきかなかった。
そんなお局様は、「自分がこんなに人のことを考えてやっているんだから、人も自分のことを同じように考えて色々やってくれるのが当たり前」という思考回路の持ち主。ここに人としての能力の低さが加わると「私を助けてくれるのが当たり前」となるらしい。
しかし、周囲の人間が自分のミスを周りに言わず黙々と処理していると、お局様がミスをしたときに「助けて」と言いづらい状況だった様子なのだ。
そこで、人の罪悪感を煽る言い方をして、人に「今度から言った方がいいのかな?」と思わせるよう仕向ける。そしてミスをしたら即座に「ミスしました!」と宣言させる状況を作り出せるという仕組み。
その仕組みができあがっていれば、お局様がミスをしたときに「間違えちゃった!これやって!」と、人に自分の尻拭いをさせることができるというカラクリだ。
能力の低さを人にカバーさせる
お局様は様々な能力が低かったので、ミスをしてイレギュラー対応をしないといけなくなったときに「人にやってもらいたい。自分はイレギュラーが苦手だから。」という気持ちがとても強かった様子だ。なので、人に対応させるように仕向けることも多かった。
では、お局様は人のミス処理を手助けするのかと言ったら、しない。
お局様にできることがあっても、しない。
他の人は「できることがあったら言って」と言っていたが、お局様だけは絶対に言わなかった。
お局様がやるのは「人をイラつかせる口出し」だけ。「今後はこうしないと、あなたはまた同じミスをするわよ」など、お前に言われなくても分かってるわ!という、人の神経を刺激することしか言わなかったから半端ないくらい厄介だった。
更に、お局様は自分の手伝いは人にさせるが、自分は人の手伝いはしないという特徴があった。
これも能力の低さゆえかもしれないが、一つのことをやり始めたら なかなか複数にまで手が回らない様子だった。なので、人にはアレコレ言って動くように命令するが、自分は絶対と言っていいほど動こうとしなかった。
それだけ口が動くなら、体も動かせるのでは?と思っていたが、お局様の腰はいつもいつも重たかった。そして、自分のしてほしいことは人を動かしてやるのが、お局様の特徴。
自分自身の能力の低さを、人をコントロールして支配して動かすことでカバーしていたと思う。
自信のなさの表れか?強烈な承認欲求か?
お局様は、どうしてこんな妙な思考回路をしているのだろう?と不思議で仕方ない。正直、あまり理解したくないが少し考えてみることにした。
お局様の支配欲とは別の面での特徴として「他人と自分を比べる」というのがある。
しかし、本人に比べている自覚はないだろうと思われる。というのも、お局様以外にも他人と自分を比べてグチグチ言う人がその職場にはいたのだが、お局様はその人を批判していたからだ。
「あの子はいつも人と比べるからダメなのよ。」とよく言っていたが、それを聞くたびに
いや、お前もだろ。
と思っていた。
そしてお局様は、比べた後に「嫌味や文句を言う」という癖もあった。
よく言われたのが「あなたはパソコンができるからいいわよね、なんでもやりたいことができて。私なんてパソコンが苦手だからやりたいことが何もできない。」や「あなたは今の部署だから男給料なのよ。私の方が勤続年数が長いのに、あなたの方が給料がいいのよ!イラつく!」や「あなたは何でも知ってるからいいけど、私は何も知らないのよ!」などと本当によく言われた。
それこそ反応するのも苦痛になるくらい、定期的に同じことを何度も何度も言われた。
全部「そんなの私に言われたって知らない。」ということばかり。そして、私が悪いように聞こえる言い方をされていたからとても不快だった。よく数年間も耐えたな!と、あの頃の自分を褒めてやりたいほどだ。
すぐに自分と他人を比べて、人を羨ましがり自分を卑下するお局様は、「そんなことないよ!お局様は凄いよ!」と言ってほしいんだろうな~といつも感じていたし、とても面倒くさいと思っていた。
あまりにも面倒になって適当に返事をすると「あんた話聞いてないでしょ!」とか「やっぱりあんたも私をダメと思ってるんでしょ!」などと言い出す始末。
絶対に「あなたは凄いよ」「あなたはできるよ」と褒め言葉をあげないと文句や嫌味ばかり言われた。
そしてお局様は、承認欲求がとても強かったように思う。
口では「私のしていることを認めてほしいとは思っていない!」と鼻息荒く言い切っていたにも関わらず、「私の仕事を認めてくれない!」と文句を言うことも多かった。
それを聞くたびに
言ってることが矛盾ばっかりだな…
と思っていた。
どっちが本音?など考えるまでもなく、認めてほしいが本音だろう。他人と自分を比べてグズる時点で、承認欲求が強い人と想像できる。
そんなお局様は、完璧主義者であるが自分に自信がなく、劣等感の塊で自己肯定感が低いのかもしれない。
そしてプライドが高いからそんな自分を素直に認められず、人に嫌味や文句を言うことで己を保とうとしているのかもしれない。
もしそうなら迷惑極まりないな、と思ってしまう。
まず否定から入る超マイナス思考
お局様の面倒くさすぎると思っていた点が「まず否定から入る」だった。
それに加えて超がつくくらいのマイナス思考。
全部を悪い方向に捉え、ブチブチと文句ばかり言っていたし、人のヤル気を削いでいた。
お局様自身は、それをマイナス思考とはとらえていない様子で「私はいつも最悪の状況を想定しているの。最初にそれをしておけば、何かがあったときにすぐ対応できるでしょ!」と自信気に言っていた。
何か新しいことをやるにあたってリスクを考えておくのは良いことだと思う。しかしお局様の場合は、度が過ぎているとしか思えなかったし、自分の考えた最悪の状況を人に押し付ける傾向があったため非常に面倒くさかった。
人が新しい趣味、例えばゴルフを始めようと思っていることをお局様に言ったとすると…
「ゴルフってお金がかかるわよね。道具一式も高いし、打ちっぱなしやコースも高いじゃない?ボールなんて使い捨てみたいなものだから頻繁に買わないといけないわよねぇ。それに外でやるから夏は暑いし、冬は寒いわね。
私だったらそんなの嫌!ほかのことしたら?例えばこういうのはどう?あなたの性格的に向いてると思う!!」
などと言いそうだと容易に想像ができる。
とにかく悪いことを並べ立てて喋りまくるのだ。悪いことばかり聞かされている方は辟易する。
仕事でもヤル気を出して「頑張る!」と言っている人に対して、いちいちマイナス発言をぶちかましているのもよく見た。人のヤル気を削ぐ才能はピカイチだったと思う。
しかしお局様本人に、自分がマイナス発言をしている、否定から入っている、人のヤル気を削いでいるという自覚はない。
人に対して悪いことを並べ立てた後のお局は
「私いいこと言った!あの子のことや性格を考えたら言ってあげないと失敗するものね!」
というドヤオーラが凄まじかったし、実際に「私いいこと言った!」と口にすることも多々あった。
そして心底 呆れたエピソードが、猫を飼おうとしている人に対して
「まだ子猫でしょ?小さいから危ないわよね。一人でお留守番しててタンスが倒れてきて下敷きになって、帰ったら死んでたとか可哀相じゃない。
それにあなたもうすぐ引っ越すんでしょ?引越の段ボールが倒れてきても子猫は死ぬわよ?今は飼うのやめておけば?引っ越してからのほうがいいと思うわ。」
だった。
どうしたらそんな妙な思考回路になるんですか?と聞きたくなったほどだ。
想像力が豊かすぎてついていけない。
人が何かやりたい、何か始めると言ったことに対して「肯定」ということができないらしい。「いいね!」「頑張ってね!」なんて言葉がお局様の口から出てくることはなかった。
そしてヤル気を削がれた方は考えることをやめ、お局様の言う通りにしたりする。結果、お局様の支配下に入る形になり、お局様大満足という構図ができあがる仕組みだ。
ただのワガママとしか思えなかった
世界の中心は自分。
なので、自分の周囲にいる人が自分の思い通りにならなかったら怒っていたお局様。会社が自分の思い通りにならなくもて文句ばかり言っていた。
自分の思い通りにならない人は「悪い子」
自分の思い通りになる人は「善い子」
という区分だった。
お局様の欲求やワガママを叶えてくれる人は「この子は善くなっていく」と高評価し、それに反発する人は「この子はいいことにはならない」と脅しにも近いようなことを言っていた。
その脅しにビビった人は、納得がいかないながらもお局様の言うことを渋々聞くようになり、結局お局様の支配下に入ってしまう。お局様からしてみれば、手ごまが一つ増えたようなものなので満足なわけだ。
自分の支配下へ入れることがお局様の言う「正しい方へ導く」だったのだろう。お局様の言う正しいは「自分の思い通り」ということなのだ。
これら全ての行動をお局様は「人のことを思ってやったり言ったりしている」と豪語していたが、俯瞰して見ているとどうにも納得がいかなかった。
それはもちろん、自分の支配下へ入れることがお局様の言う「正しい方へ導く」という風に感じていたからだ。
ただの究極のワガママおばさん
としか思えなかった。
まとめ
まだまだこのお局様のエピドートはたくさんあるのだが、それら全てを書いていたら「辞書」くらいの文字量になりそうなので、今回はこの辺でやめにしておこうと思う。
お局様は、自分の思い通りにならない人、自分の思い通りに動いてくれない人は全員 信用できないらしい。
自分の子供だってお局様の思い通りにはなっていない様子だった。もしかしたら、自分の子供のことも信用できていないのかもしれない。
そう考えると、お局様はとても孤独な人なのかもしれない。だって人は自分の思い通りになんてならないから。
誰よりも一人や孤独を恐れている雰囲気の合ったお局様。
しかし、人は自分の思い通りにならないことに気がつかない限り、彼女から人は離れていくばかりできっと一生 孤独だろう。