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生理は汚い?/10年布ナプキンを使い続けて考えたこと

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今の日本で生理について、堂々と語る場面は少ない。生理は女性なら誰でも経験するものでありながら、おおやけには語られない隠されたもの。サニタリーボックスのことを「汚物入れ」と呼ぶくらいだもの。生理は汚いもの、恥ずかしいもの、という思い込みを持っているのは私だけではないはずだ。

私自身もこれまで生理に対してネガティブな態度だったし、めんどくさいもの、女性を苦しめるもの、気持ち悪いもの、不快な物、誰にも見られてはいけない汚いモノ、不浄なものという認識だった。それは誰に教えられたでもないけれど綿々と引き継がれてきた思い込み。父親に生理のことを話してはいけないとか(我が家ではそうだった)女性はお風呂は最後に入るという古い風習もきっと「女性は生理があるから汚いと」いう考えからきている気がする。神聖な場所に入ってはいけないとか、そんなこともきっと生理と関係しているのだろう。

私が中学生の頃だったか、生理中にお風呂に入ってお湯を汚してしまったことがあった。後から入った父親が「湯船に血があった」と母親に激怒しているのをよく覚えている。父親はとても未熟な人間だったからそんなことでキレたけれど、それはうちの家だけで起こった特殊なことなのか、よその家庭ではどう生理に対して向き合っていたのか私には分からない。

大人になって付き合った男性の生理に対しての態度も人それぞれだった。あまり気にせず生理中もセックスしたい人もいれば、「血」というキーワードを聞いただけで萎えてしまう人もいた。そんな時は、生理を汚いと感じている男性に失望するし、わたしまで否定されたような気持ちになった。

かくいう私も最近までは自分の生理に対してネガティブな思いを持っていた。




それがここ10年布ナプキンを使い続けてきたことでだいぶ意識が変容していることに気が付いた。

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