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女風セラピストにガチ恋して共依存リアル脱出ゲームをコンプリートしたはなし②

自己愛セラピストの施術を受けてから、わたしは熱に浮かされたようになってしまった。

ハートを大砲で撃ち抜かれたみたいに胸が苦しくて苦しくてたまらなかった。寝ても覚めても自己愛セラピストとの逢瀬のことを考えてしまった。

最初は嬉しくて嬉しくて身体から爆発的な喜びが湧き上がってくるような感覚だったのが、次第に苦しくて苦しくて耐えられないような焦燥感に変わってきた。
早くもう一度会いたい。会わなければ苦しくてたまらない。そんな状況だった。

「なにこれ、恋?」
いや、流石にそんなわけないよな。
たった一度からだを重ねただけで(しかも相手は仕事)恋できるようなそんなウブなお年頃じゃない。
冷静に考えてまったく意味がわからなかった。
とにかくからだが言うことを聞かなかった。


自己愛セラピストに完全に心も身体も持っていかれ骨抜きになりながらも、どこかで「絶対におかしい」と感じていた。


これは恋であるはずがない。わたしの中で「恋か分からん何か」が巻き起こっている。その正体を見極めようとしていた。

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うれしくて涙がでるよ