第15話:決断

ざお!@上海

メンバー:ゾロ、だー、ミスターK

ゾロが来たので、2着が休憩。いわゆる2抜けになった。「流れ」を掴んだ「うらさん」がそんな「うん」を流してしまうぐらい長いトイレタイムに突入しそうだったために、代わりに「ミスターK」が代打ちをしていたら、なんと見事に「満貫」を和了ってしまったため、そのまま「ミスターK」が打つ事になった半荘で「軌跡」が起きた!

人生にも色んな決断がある。大きな決断から小さな決断まで。今回の「軌跡」は、僕の「人生を変えた」と言っても過言ではない「1つの決断」を思い出させた。

思い起こせば、時は1997年の夏。僕は27歳になっていた。その当時僕は外資系生命保険の金沢支店から3年ぶりに「東京」に戻っていた。月収が多いときには「300万円」もあるが、営業成績が悪いと「0円」、社会保険などを差し引くと、給与が「マイナス」なんて事もあり、だったら「起業」して「成功」を掴みたいと思うようになった。

とは言いつつも、「起業」するにしては何もなさ過ぎたため、まずは「仲間」がいる「東京」に戻った。そんな時に考えたのが、「成長しているベンチャー企業」を真似してみると言う事だった。ゼロから起業した起業家の元で働いてみる事は「起業」する時に良い経験になるはずだと。

まだ、その当時は「インターネット」で何かを調べるような事は簡単には出来なかったので、「新聞」や「雑誌」で急成長していた会社の情報を集めていた。

そこで絞ったのが次の3社だった。

・光通信

・グッドウィル

・インテリジェンス

その当時、よく名前が雑誌とかに出ていた3社だった。「急成長」している会社を探していたので「業界」とかにはこだわっていなかった。とにかく「急成長」している会社で、「起業」した人の近くで働いて学びたかった。

普通の転職活動のように人事に履歴書などを送るようなやり方はせずに、「アルバイト」を募集していたので、まずはそれでやってみて自分にあうかどうかを確かめようと思った。

そこで、その当時、破竹の勢いで急成長していた「光通信」でアルバイトを始めてみた。この時の事は今でもはっきりと覚えている。

僕は、インターネットの回線を飛び込みで売る部署に配属された。僕と同じようにアルバイトで入ったのが20人ぐらいいた。売れても売れなくても日給が1万円ぐらいもらえて、売れたら歩合もつくこともあり、アルバイトは多かった。しかし、売れなくてもお金がもらえるわけは当然ながらありえず、鬼のような「飛び込み営業の数」をこなさなければならなかった。

初日で大体半分ぐらいは辞めていったが、営業経験もあり、体育会出身だった僕は「体力」的にはいくら飛び込みしても大丈夫だった。1社目の住宅営業マンの時に飛び込み1000目ぐらいに訪問したお客様からいきなり6000万円の家を売った事もあったので、意外と「飛び込み営業」もさほど苦ではなかったのである。

むしろ、どうすれば売れるのかをひたすら考えながら「飛び込み営業」の数をこなしていった。

(続く)

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