アリババのスマート工場が凄すぎる
こんにちは、
ごりやんです。
今日もためになる情報をお届けします!
今回は、「スマートファクトリー」をテーマにお話ししていきます。
最近、機械学習とかディープラーニングなどのAI技術が様々なところに適用されてきていますね。
文字認識、翻訳、チャットボット、自動運転、…
身の回りで考えるだけでも、たくさんの事例が出てきます。
もちろん、私たちの身の回りだけでなく、様々な製品を作る工場でもAI技術は活用され始めていて、そういう工場のことを「スマートファクトリー」と呼んだりします。
AIやIoTを活用することにより、生産現場はどう変わるのか?
そして、最新のスマートファクトリーはどこまで来ているのかについてお伝えしていきます。
スマートファクトリーの最終ゴールは「自律化」
以前から、人の代わりに組み立てをおこなう「自動化」はすでに行われてきています。
それでは、AIを導入することによって何をしたいのか。
それはコンピュータ自身が自動で学習、進化していき、工場全体を最適化するような自律的な工場を作るためです。
「自動化」のレベルだと、しょせん局所的な最適化にしかならないんですよね。
例えば、組み立てを自動化して超高速に組み立てられるようになったとしても、搬送がボトルネックなら生産スピードは上がらないとかそういう話です。
局所的な最適化を集めても、全体最適になるとは限らないというのは、工学的には当然の話です。
それではAIやIoTを導入することでどうなるか。
まずIoTを導入することで、工場内のすべてのシステムが情報的につながるようにできますね。
これにより、局所的ではなく、全体をみて最適化する準備ができます。
そして、AIを導入することにより、全体をまとめてコントロールしつつ、日々自動的に改善、進化するようなシステムが作れるわけです。
とはいえ、現状のスマートファクトリーは、まだ完全自律化のレベルには達していません。
せいぜい自動化レベルまでのが、ほとんどでしょう。
しかしいくつかの工場は、すでに「自律化」に足を踏み入れ始めています。
次の章では、スマートファクトリーのなかでも、トップレベルに進んでいると思っている、アリババの工場について紹介していきます。
アリババのスマートファクトリー
ここで紹介するのは、アリババ集団傘下の犀牛智造(シーニュージーザオ)によるアパレルのスマート工場です。
この工場は、日々変化する顧客のニーズに素早く対応するために、生産ラインをオーダーメイドしてニーズに合わせた量産が可能になっています。
さらに、アパレル業界では、最低1000着つくらないと量産体制を整えることはなかったのですが、この工場では100着から受注可能で、納期も15日から7日へと大幅に短縮されるようになっています。
ほかの企業がようやく到達しようとしている地点にすでに到達していて、工場内の物流、ロボットによるピッキング、AGVによる荷物の搬送などの「自動化」は当然おこなっています。
これに加えて、個人的に私が凄いと思ったのは、アパレルの流行などのトレンドや販売量の予測を行い、「人間の意思決定をサポートする」段階までおこなっているところです。
別の記事でも書いたのですが、これからのAI時代において、人間が注力すべきは、AIをどう活用していくかということになります。
アリババのスマートファクトリーは、すでにこの領域に入り始めているんですね。
このレベルに到達するのはもう少し先の話かと思っていましたが、さすがアリババとしか言えません…。
全体的に中国やアメリカのメーカーは、スマートファクトリーの進捗がよさそうなのですが、日本はまだ少し遅れている感じがしますね。
今後に期待したいと思います。
以上です。読んでいただきありがとうございました。
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それでは、また明日。