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【経験】新卒採用の面接官 その4(終)

この記事は前回からの続きになります。

前回は以下になります。

一次面接の面接官としての経験を書いています。


【経験】新卒採用の面接官 その4は
まとめと自分が新卒のときは…
という話を書いていきたいと思います。



◎ES(エントリーシート)のレベルとは

その1で「ESのレベル」と書きました。

ES自体、良否判定は難しいし、
システマチックに結果を出せないと思いますが、
それでもESの書き方のレベルの差が激しいものでした。
【経験】新卒採用の面接官 その1より


私の考えるESのレベルというのは、
自分の考えを明確にして、論理的な文章が書けていることでレベルの高い、低いの判定をしています。


学生時代にしてきたことの内容は加点になるかも知れませんが、
上記のような文章が書けていることが前提です。


つまり、私の場合は内容のキラキラさだけではESのレベルが高いと判断していません。

例えば、海外で1ヶ月、ヒッチハイクをしながら目的地に辿り着きました。など、内容はキラキラしていますが、それだけでは不十分と思っています。

この判断基準は私個人のものなので、
市場の一般的な新卒採用の基準とは異なるかもしれません。




◎自分で新卒採用時代の自分を評価する

私が今、学生時代の自分を面接する場合、
確実に不合格にする自信があります。

まずESの内容は薄いし、
文章もちゃんと書けていないと思います。

そもそも「論理的」の意味も分かってませんでした。
言葉の意味も分からないので、
もちろんその構成を考えるなんてできるワケもなく。


さらに面接の対策などした記憶もないので、
色んな質問に対して付け焼き刃的な回答しかできなかったと思います。


なので、この記事でいうところの
●会わずに不合格
に近いものがあります。


当時、ESは研究室の先輩とちゃっちゃと面接を通過する同期に添削してもらって何とか通るようになってました。

しかし、同じ大学の同期がみんな突破するような企業の一次面接も私だけ落ちるみたいな現象がありました。

また当時はCASIOに入社したいという熱い思いがあり、ESもその情熱で1人で書いてみるぜ!っと添削なしで出したらあっさり不通過で、本当に後悔しました。
なぜ…自分だけで出来ると思ったのか…



結局、就活の実際の結果はどうだったのか。

15社程度にESを出して、3社内定でした。

いやいやいや、これは本当に運中の運。
ただの大吉です。

ただ景気が良かったためです。運です。


もし今、当時の私がタイムスリップして現在に来たら、就活は断然ダメだと思います。


いや、本当に当時はむちゃくちゃ景気が良い時でした。


ただ、そんなダメな学生も今や転職エージェントも使わず、
入りたい大企業のHPから直接応募して内定を貰うくらいになっています。

1社のみ受けて、そのまま入社です。


もし就活に悩んでいる学生がいたら、
今の実力や経験では理想としている就職はできないかもしれないけれど、
社会人で頑張れば理想のキャリアを描くこともできますので、安心してください。



酷いすごい新入社員の話

私はESを重視して面接の合否を決めていましたが、
他の面接官は何を重視しているか分かりません。

これは他の面接官に対して
「いや…これ面接官どうなってんねん!」っと思った話です。



私が3社目にいた時の新卒の女の子の話です。


私が入社したときに同じ時期に入社した10歳下の新卒の女の子がいました。

何故こんな子を入社させたのか、
各フェーズの面接官にクレームを入れたくなるくらい社会人として酷いすごい子でした。


例えば…

・新入社員研修で、研修を受けている最中に「こんなものは意味がない」と途中で帰宅する

・高専→大学院という学歴なので、ものづくりに情熱があるのかと思いきや「私早く結婚して会社やめてコンビニででも働きたいんです」っと色んな人がいる場で言う

・他部門に発信する議事録に「どっかにある」「やばい」「って言ってた」などと書いて送る

・業務のやりにくさを声を大にして言い、改善案を検討してくれた先輩の案に「わからんけど、意味ないと思う」っと言う。(何故意味がないと思うのか言語化できない。代替案もない。)

・有給が消えるというのを知って、消える前に全部消化して会社を1ヶ月休む

・報告書に「(笑)」が入っている

・与えられた納期1ヶ月の仕事を納期直前から着手して、納期の日に「これは実現できませんね」っと言う。(仕事自体の工数は1週間だが、仕事ができないので1ヶ月を与えていた)

・顧客が訪問してくる日、担当の1人なのに「前から在宅予定だったので」と出社しない

・出張を命じられて「私、自分の枕以外で寝れないので泊まりの出張は無理です」と言う

・枕を持って行けというと「嵩張るんで無理です」と言う


っと挙げればキリのない伝説的な発言や行動が多い子でした。

悩まれている就活生の皆様、安心してください。

そんな子も普通に内定を貰って入社してきています。
(社員5,000人くらいの上場企業です)



社会人としてすでに6年目のその子ですが、
私が在籍していた当時でも
文章のレベルなど大学1年生くらいです。
(いや、大学1年生に失礼です。例えの話です。)


そのため、ESなど本当に酷い有様だったと予想できます。


ただ、いかんせん根拠のない自信だけはあるので、
ハキハキと喋ります。


面接でハキハキと喋って採用されたのでしょうか…?


もし就活に悩まれている方がいれば、
ESさえ通ってしまえば元気だけで内定も夢ではありません。


運と元気のみで乗り切れるかも知れませんし、
もし理想の就職ができなかったとしても、
将来は分かりません。


入社がゴールではなく、入社は社会人としての入り口、
人生の第2フェーズの入り口くらいに過ぎないので、
社会人として歩み出してからキャリアについて悩まれたら良いと思います。



ただ…
他人のモチベーションを下げる人材だけにはならないことを願います。



おわり


↓その1です

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