命のドキュメンタリー写真集 「アフリカ サバンナストーリー 生きる強さ」
ありがたいことに、この仕事をしていると色んな写真家さんに出会うことができるのですが、今年出会った一人の野生動物写真家・金子裕昭氏。ご縁あって金子氏の初写真集制作をお手伝いさせていただくことになりました。
まず金子裕昭という人物を紹介します。2001年に初めて憧れの大地、タンザニア・セレンゲティへ。ここを中心に繰り広げられる命の循環や素晴らしい大自然、その全てを撮り、自分の人生をかけ「生命」というものを伝えたいという思いから始まります。
そして毎年、年に一度はここを訪れ、取材時は必ずキャンプ生活をするという。動物たちと同じ環境、目線に立ち、彼らを理解したい思いで広大なサバンナにテントを張って、その中で静かに身を置く。そこで野生の感を研ぎ澄ましシャッターを切るそうです。
このことからも金子氏がどのような人物がお分かりいただけると思います。自分なら恐怖でカメラなんか構えられないと思います。
こうして自身のテーマを追い求め、いつの間にか19年が経ち、ようやく思い描く作品が出揃い、物語として繋がるようになり1冊にまとめる決意をしたそうです。
僕が初めて金子氏の作品を見せてもらった時は強烈でしたね。一般的にはおそらく引いてしまう人もいるのでは無いかと思う作品もあります。でもその作品ひとつひとつに意味が感じられる作品でもありました。
単にかっこいいとか可愛い動物写真ではなく、リアルな世界を感じさせてくれる写真なので、写真集にした時に物語として伝わる作品にできそうだなと。そこから金子氏と色々打ち合わせをしながら、写真選定などをしながら作っていきました。
そして、このサバンナの素晴らしい大自然や、厳しい環境の中で生きる動物たちのリアルな姿をお見せできる写真集を完成させることができました。ここにある「生命」の全て、「生きる」とは何かを考えさせてくれる「命のドキュメンタリー」写真集です。既に発売開始となっているので良かったら一度見ていただると幸いです。(全国書店店頭にない場合はお取り寄せも可能です)
アフリカ サバンナストーリー「生きる強さ」
金子裕昭(著)
●サイズ:タテ175 mm ×ヨコ230 mm ●ソフトカバー ●頁数:98 頁 ●作品点数:本文内カラー 80 点 ●言語:和文・英文 ●定価:本体 2,000 円+税 ●発売日:2019 年 10 月 ●出版社:青菁社
▽本文紹介▽
大草原に暮らす野生たちの1日がはじまる。
太古の昔から続く手付かずの大自然。
全ての生命は母親から生まれる。
水を求めて移動を繰り返すヌー。
尽きた生命も無駄になる事は無い。
厳しい季節 乾季...
強くなければ生きていけない。
金子氏の全身全霊で捉えた作品。厳しい野生に生きる動物達が、今にも語りだすかのような作品をご覧ください。
また、11月20日よりリコーイメージングスクエア新宿にて、写真集出版記念写真展も開催されます。迫力の作品を間近で見れます。ぜひご興味のある方は足をお運びいただけると幸いです。
↓写真展詳細はこちら↓
▽写真集紹介ムービー▽
【著者プロフィール】
金子裕昭 - 1968年島根県津和野町生まれ。アフリカ、タンザニアをフィ-ルドとして真の命の美しさ、 尊さを追い求めサバンナにテントを張り、野生動物達と同じ目線に立ち撮影活動に取り組む。 延べ滞在日数は400日を超える。近年は都内の身近な自然をテーマに撮影活動に取り組む。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?