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写真集をつくるお話 #9

みなさん、こんにちは。

「note」で書いてきたこの「写真集をつくるお話」もクライマックスです。とうとうやってきました。本刷り(最後の印刷)です。

写真集の命でもある「色」を最後の最後まで確認するべく、この本刷りに立ち会いたいという写真家さんも多いです。こちらとしても最後ご自身の目で見てOKしてもらえるのは一番安心です。

とは言え、データ上での色調節も終え、製版後、最終の印刷という段階なので、基本的にこの時点ではデータ上での修正などはできません。(インクの量などで微調整などは可能)

聞くところによると、印刷機自体にも特徴があり、機械によって微妙に色の出方が違ったりもするようです。

そこは現場のプロが印刷機の特徴を熟知しているので安心なのですが、稀にどうしても自分のイメージと違ったり、微調整ではどうにもならない時があります。

もちろんこの段階でそれを直してほしいというのは御法度という雰囲気も承知しているわけですが、一応言いますよね。笑

すると、職人さんに睨まれますよね。

結果、ビビりますよね。

でもそこは人生をかけて作っている作品なので、ビビりながらも何とかならないかとお願いします。

そこで重要となってくるのが色見本プリントなんですよね。これがなければ言葉では伝わらないですから。「百聞は一見に如かず」

もちろん、できる事とできない事はありますが、こうして最後の最後まで時間はかかってしまいましたが、佐藤氏のその熱意が現場の職人さんにも伝わり本当に長い時間一緒に作業を行ってくれました。

この時のお話は、出版記念イベントのトークショーでも聞けると思いますよ。

イベント情報は以下の佐藤和斗公式ホームページなどで知る事ができますので、気になる方はそちらでご確認ください。

[佐藤和斗オフィシャルサイト]


何はともあれそこは印刷に関して数々の実績や最先端技術を取り入れている知る人ぞ知る京都のサンエムカラーさん。

細かなこちらの要望まで完璧に答え印刷してくれました。最後は佐藤氏にも満足していただけてとても感謝であります。

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あとは、製本へ進み出来上がりを待つだけです。(10/23現在はもう既に出来上がっているんですがね)

みなさんもご期待ください!

いえいえ、10/20より啓林堂書店奈良店さんではもう先行販売しております。今月末には書店様にも並んでいく予定ですが、いち早く見て見たい方は奈良の啓林堂書店さんへ行ってみてくださいね。

また10/27にも啓林堂書店さんでのイベントがあります。その日は写真集で使用されている作品をめぐるツアーなどもあるそうですよ。

次回「写真集をつくるお話」最終話では、写真集の中身も少しだけ紹介しますね。

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