投資/トレードにおいての「聖杯」
トレードのスキルやメンタル、環境が異なる投資の世界で、誰もが「聖杯」を探そうとしている。
「こんなに、何年も努力しているのになんで自分は勝てないんだ」
周囲には収益上げている人がたくさん居るんだから、「きっと特別な何か秘訣がある筈だ！」
そんな手法さえ手に入れる事ができたなら勝てるようになるかもしれない！と思い、聖杯を探しまわる。
わたしもそうでした。
◆聖杯は探してみつかるか？
「誰かの真似をして実践してみる」も、
同じ成果を出すことはなかなかできない。
聖杯は「手に入れよう！」とシャカリキになっても見つからないんです。
私自身は、投資においての「聖杯」なんて無いと思っています。
ただ、ある局面に通用する「聖杯のようなもの」はあります。
◆聖杯とは何か？
私の中の「聖杯」とは、手法そのものではなく、
「メンタルコントロール」や「ルール」だと思っていています。
実際に様々なテクニカルも独学ですが学び、
実トレードに応用してきましたが、どんな時でも通用するものは無いという事が分かりました。
もしもあるのなら、その通りにやれば全員が勝ててしまいますよね。
どんな局面、どんな地合いであっても
変わる事なく、自分自身でコントロールできるのが「メンタル」と「ルール」なんです。
そのことに気が付いた時、「あっ、もしかしたらこれが聖杯なのかもしれない」と感じた瞬間がありました。
この、自身の中にある「聖杯」は、誰にも壊されることも、真似されることもない「一生もの」だと私は思っていて、どんなテクニカルにも勝るとも劣らないと。
他のnoteにも書いていますが、トレードでは
どの「時間軸にも明確なルール」があり、それを守る事を徹底しています。
ルールを守るのは本当に難しく、徹底できるようになるまでには、多くの時間を要しました。
「ルールは決めたが守る事ができない」と言う方多いかと思います。
私もなかなか守れず、その対策として「ルールに優先順位」を付けてみました。
するとどうでしょう、絶対に守らなければいけない事は守れるようになりました。
1つ守れるようになったら、次のひとつ！
そんな感じで一気にすべてを守ろうとせず、
順番に出来るような工夫も大事ではないでしょうか。
その「デイトレードルール」の最初に定めたのが銘柄の他に「ポジションサイズ」でした。
「100株トレード」を徹底しよう！と始めてみました。
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デイトレード初期の頃には、運用資金に対して「見合っていないポジション」を取り、大きく損失を出したことが数えきれないほどありました。
ふと気が付いた時は「100株が1000株に…」
懲りずにそんな馬鹿な事を繰り返していました。
スキルを向上させようと、どんなににテクニカルを学んでも、銘柄ジプシーしても、スクリーニングをしても、企業分析をしても、ファンダメンタルズやマクロやミクロの経済を学んでも、それだけでは勝てないから「投資は難しく奥が深い」のだと気が付きました。
投資の世界には多くの手法がありますよね。
仕手株便乗（イナゴさん）、IPOセカンダリー、システムトレード、等など。
安易に良く解らない投資商品や情報商材に手を出すのではなく、
自分の中にまだ埋もれている何かを「見つける」「探す」と言ったスタンスで、投資マインドそのものを「見つめ直してみる」のも大事ではないでしょうか。
◆自身のトレードにおいてのルールを作る
トレードのルールは、ただ適当に決めれば良いというものでは無く、これまでの自身の「癖」や「失敗」を検証し、できていない事を見つける事から始めます。
例えば、検証した結果「朝のGUで高値を掴み、それでマイナスを抱えてしまう」事が頻繁にあるならば、「9時25分までは入らない」「方向性が解るまで触らない」
といった感じでルールを設けてみます。
そしてそのルールは「最低ひと月間は守ってみる」きちんと期間も決めましょう。
1日や1週間で結果は解りませんから。
そして、以前との「違いを検証」します。
検証した結果、なにも変化がなかった場合は、
再度ルールを見直していく。
面倒なようですが、この繰り返しがとても有益なんです。
「自分にとって有益な思考と行動とはなにか？」を、常に意識してみると、トレードとの向き合い方にも変化が出てくるようになります！
そして、自分を正しく評価することも大事です。
失敗には決して蓋をせず真摯に受け止め、
良くできた時は大げさなくらい自分自身を褒めましょう。
「誰かに褒めてもらいたい」そんな感情を持っているうちは、まだまだと言う事です。
◆資金に見合った適切なポジション
どの時間軸でも、ルールを守ることはもちろんのこと、適切なロット数でのトレードがとても重要になります。
その為には、最低限「最大投入額」「1日の許容損失額」だけは明確に決めておきましょう。
そこを決めておかないと、目先の欲に負けてしまい「際限のないナンピン」
「損を認めたくなく、損失額を膨らませてしまう」ことを繰り返してしまいます。
繰り返した先に待っているのは、特に信用取引の場合ですと「追証」⇒「退場」に。
特に「損失額」については、一定に保つ事を意識してみましょう。
デイトレードにおいて「取り返す」事が目的となってしまうと、メンタルも崩れてしまい、
正しい判断ができなくなってしまいがちに。
常に「仕切り直せる額」を意識しましょう。
例えば1万円の利益を積めていた直後に、
利益が溶けた場合「1万円を取り戻そう！」と言う感情が湧きます。
誰もが「損した！」と。
でも、その1万円は懐に入れていなかった「数字」なので、「損ではない」んです。
「損しなくて良かった」と考えれば、どこからでも仕切り直しができるんです。
◆トム・バッソ（トーマス・F・バッソ）
アメリカのヘッジファンドマネージャーである
トム・バッソ氏は、
1998 年に全米先物協会の理事に選出され活躍。
2003 年にアクティブなトレーディングから引退した後は、自分のポートフォリオ管理を楽しみながら、新しいトレーダーが技術を学ぶのを手伝っています。
「今の自分のトレード」を見つめ直して、改善点が見つかったらそれは「チャンス」と捉えて、ルールを改定してみましょう。
簡単ではありますが、これで終わります。最後まで読んで下さり、ありがとうございます！
この記事を書く切っ掛けをくれた「ちゃかさん」に感謝です。
良い週末をお過ごしください💐
◆追記/質問回答
投稿した後に、同じ内容のDMを2件頂戴しました。
①「ゴードンさんが実際にした見直点やルールを改善した順番などを詳しく知りたい」
②「ルールを守れるようになった後に収支はどうなりましたか？」
◆デイトレードにルールを設ける前
●現物取引のみ/1日平均〜2万円程度の利益
・ロットはまちまち
・デイの資金も決めていなかった
・銘柄はランキングからチョイス
・損切り額も決めていない
・時間軸も曖昧
◆デイトレードにルールを設けた
2021年1月より徹底
●改善した順番は
①1エントリーのロットを基本100株に変更
（低位株では~500株）
②銘柄をマザーズから1部に徐々に変更
③バイオと当選以外のIPOは封印
④デイトレードの持ち越し禁止
⑤ナンピン禁止
⑥1日の許容損失額を決める
（自分の1日の目標額を超えない範囲に収める）
⑦知らない、初めての銘柄に飛び乗らない
⑥はとても大事で、これを徹底していないと
損失は無限に…
例えば、「1日5000円の目標」に対して、損失が25000円を超えてしまったらどうですか？
日で、週でプラスに持っていくために、何を考えますか？
「ロットを増やして一気に取り返そう！」
「怖いけど一発逆転狙いでボラの大きなところで勝負しよう！」そんな良からぬ事を誰もが考えるでしょう。
それはまさに「ギャンブル」で、運が良ければ取り返すこともできるかもしれませんが、殆どの場合で失敗します。
また、一度その手法で成功体験をすると、次も、次も・・とトレードのスタイルがギャンブル傾向になってしまうのです。
◆レバトレードは失敗経験を積む場でもある
失敗は最初の頃にたくさん経験した方が
良いと私は思っていて、
レバ練習を頑張っている方には、
「失敗の仕方も練習のひとつだから、思い切ってチャレンジをしてみて」と伝えています。
レバでの失敗を「個別株に置き換えて」考えると、恐ろしくなりますから。(苦笑)
失敗を経験して、初めて「そうか、これをやると大変な事になる」と知る事ができますから。
◆ルールを設けた2021年の数ヶ月間の収支
（5月中旬より信用開設）
👇下記は現物口座取引から信用取引に移行した後の収支の変化です。
現物から信用に移行した後の収支は、ロットは100株に徹するも、エントリー回数が増えた事により、収支は少しずつ増えていきました。
下記スクショは「無断転載・無断使用禁止」
1ヶ月の収支ですが、400万円を達成した後のある時期「どこまで伸ばせるか？」とチャレンジをした事がありました。
トレードを終えソファーに座ると、そのまま寝落ち…気が付くと真っ暗になっていた…そんなことが続いた為、「疲弊しない程度」でなければ、長く続ける事はできないと、それ以後は「1日20万円」を目標にトレードしています。
終始モニターに貼り付いているわけではなく、
ラウンドの合間には、「必ず休息の時間を設けて」臨んでいます。
休息時には水分と糖質の補給を必ず🍵
現在はスイングの頻度も高まっているため、1日の収支に拘り過ぎず、疲れたと感じたら手を止めたり、休憩を挟んだりコントロールをしつつ臨めるようになりました。
トレードルールについてのご質問がありましたら、「Ⅹコメント欄」にお願いします。
できる範囲で回答したいと思います。
gordon_lapin🐰
イイネ❤＆コメント嬉しいです！
いつも読んで下さりありがとうございます。 また、定期的にサポートをして下さる方に、心から感謝しています♡ サポートで頂戴しました代金は、関わっている子供食堂でのイベント活動費 （これまでは駄菓子の購入費）として使わせて頂いています。