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セクターローテーションについて考えてみましょう!

今年の株式相場は、大荒れの展開となっていますね…
しかし悲観ばかりして何もせずにいたら、大切な資金を守るどころか失いかねませんよね。
景気も株価も、人生と同じで良い時もあれば悪い時もあるのです!

「景気の循環」をしっかり考えながら、
現在の局面ではどのような投資が有効なのか考えなければなりません。

長期投資を考えているのであれば「セクターローテーション」を意識してポートフォリオを組む事が重要となってきます。
意識するかしないかで、パフォーマンスは大きく異なりますから。
分散投資をしようとして銘柄を分散させたとしても、「セクターが集中」していれば意味がなくなります。

セクターローテーションとは「企業の業績や成長に関係なく景況感に合わせて売り買いが行わる」現象の事を言います。
セクターローテーションについて認識して「マクロの視点」で市場全体の「売り」を事前に察知し投資ができるようになりたいものですね。
大半の「売り」は市場を支配する機関により実行されています。

株式市場において、どのセクターが人気になるか? 多くの投資家が意識する事ですよね。
「経済サイクル」は、景気の強弱、金利の方向によって大きく影響されることが知られていますが、
その「循環」について考えた事はありますか?

あなた自身、家計が厳しい時、昇給などで懐が潤っている時、臨時収入などで更に懐が潤ってきた時、
そして、期待していた昇給や臨時収入がなくなった時とでは、消費行動は大きく変化しますよね。
「株式市場も仕組みは同じ」です。
様々な状況、為替、政策、地政学リスクでその循環は年毎に異なります。

◆家計が厳しい時⇒リセッション(不況)⇒ヘルスケア・生活必需品・公益事業等

◆昇給などで懐が潤っている時⇒景気回復期⇒消費者用の製造・一般消費材・エンタメ・レジャー

◆特別な臨時収入などで更に懐が潤ってきた時⇒景気拡張期⇒テクノロジー・ハイテク・金融系

◆当てにしていた昇給や臨時収入がなくなった時⇒景気後退期⇒エネルギー・企業資本材・素材

大きく分けると4つの波、「回復」「好況」「後退」「不況」となります。
4つの波の長さは、時に長かったり短かったり、状況により様々ですしそれぞれが重なる期間もあります。
船長さんがGPSや天体の計測をしながら、常に現在位置を把握しつつ安全な航行をするのと同じように、
私たち個人投資家も、景気動向、金利動向などを見ながら、「相場の大局観を持つ」ことが大切ですね。

景気上昇局面
「短期金利が下がる」「長期金利が上がる」「金融緩和が行われる」
景気下降局面
「短期金利が上がる」「長期金利が下がる」「金融縮小が行われる」

「景気敏感セクター」と「ディフェンシブセクター」を知る。
景気敏感セクター⇒景気動向に左右されやすい業種で「素材・化学」「自動車・輸送機」「機械」「電機・精密」
ディフェンシブセクター⇒景気の影響を受けにくい業種。ディフェンシブセクターは「食品」「医薬品」等の生活必需品他、「電力・ガス」「運輸・物流」等のインフラ関連業種

市場全体のパフォーマンスを表す代表的な指数はTOPIX!

市場環境に応じて業種別指数のパフォーマンスは異なるのですが、いったいどの程度の差が生じるのかご存じですか?

(出所)Bloombergのデータを基に
「野村アセットマネジメント作成」より

パフォーマンスが最も良かった業種と悪かった業種の差が、想像以上に大きい事に驚きませんか。
市場全体のパフォーマンスがたとえ振るわなくとも、業種を適切に選択する事により「高いリターン」を得る事もできます。

セクターローテーション戦略を取り入れて、定期的にポートフォリオの業種配分を機動的に切り替える。
「投資信託」と言う選択肢も浮かびますよね。しかし、基準価額でしか取引できない投資信託は「機動的な売買」は出来ない。
ETFは特定の分散されたエクスポージャーを低コストで提供しながら、
それを取引所で「機動的に売買できるという特性」を持っています。
「業種別ETF」を用いれば、セクターローテーション戦略を非常に効率的に行う事もできます。

ETFマーケットメイク制度Version 2.0の改正について 

仮に景気が悪くなり、ここから更に相場が下がるなら、「売ればいい」という考えもありますよね。
「ベアファンド」です。(マーケットの世界では、強い相場(上昇)をブルといい、弱い相場(下落)をベアと呼びます。)

ベアファンドとは、相場の下落局面で利益を取りに行くファンドです。
ベアファンドは、単に相場の下落を利益に変えるだけでなく、
すでに株を保有している場合、今後、相場が下げると予想した際に、「ヘッジ」として使う事もできます。

私自身の手法としては、「益出ししつつ」保有を継続し、キャッシュポジションを管理するスタイルなので、
下落局面で「ヘッジ売り」をすることは殆どありません。
投資を始めて間もない方は、「ヘッジ」についても頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。

余白部分にあなたが選択した銘柄を記入してみて下さい!

私は↑の票をプリントアウトして、シーズン毎に銘柄を記入してあります。
そして前シーズンと比較したりしています。

改めて追記していきたいと思います。
①景気回復期の傾向と政策
②景気拡張期の傾向と政策
③景気減速期の傾向
④景気後退期の傾向と政策

次回は、「アノマリー」を知ろう‼について書いてみたいと思います。
テーマのリクエストあれば、ツイッターのコメント欄にお願いします。





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