ルンドとマルメー@スウェーデン

行き先はスウェーデン。所要時間、1時間。

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デンマークに来てから初の海外に行ってきました!

1時間は飛行機の滞空時間ではありませんよ。自宅を出てから目的地に着くまでです。日本ではありえませんよね。

デンマークは前の記事の通りスウェーデンと橋「エーレスンド・リンク」でつながっており、車や電車で気軽に行き来ができます。

切符の買い方に関する前の記事はこちら↓

橋の両側ともこんな感じ。風車が並びまくっている


僕の今回の旅の場合、所要時間はザックリ以下のイメージです。当然、日帰りです。

・自宅〜コペンハーゲン空港:徒歩&メトロで20分
・コペンハーゲン空港〜スウェーデン本土まで:20分
・そこから〜:今回の第一目的地であるルンドという都市まで20分

上の「自宅」を「コペンハーゲン中央駅」に変えればだいたい一般的な場合に置き換え可能だと思います。

チケットの買い方は前回の投稿の通り。

早速電車で移動開始します。コペンハーゲン空港では、Spor 1 (Track 1, 1番ホーム)からの出発です。

メトロから空港内に入り、DSBの赤い券売機ゾーンを抜けたところ。
ちょい上に汽車ポッポのアイコンと共にスウェーデン行きのサインあり
入口

空港から地下に潜ります。

ガラガラ持った人がたくさんいるためだろうか、スロープ型エスカレーター

駅はともお洒落な雰囲気。20分間隔なのでよっぽどよてぎ詰まったりしていなければあまり考えずに行動しても大丈夫です。

日光を採り入れる設計としてございます。
こちらはコペンハーゲン中央駅行きでございます。
間違いがないよう経由地を確認しましょう。バッチリMalmöとLundが入っています。

そうこうしてたら電車がやってきました。

相変わらずのダサさ。全く欲しくない

今回は移動時間も短いので座席の予約は取りませんでした。案の定そこそこの混み具合で半分くらいしか座れませんでしたが、40分程度なのであまり苦にはなりません。ベビーカーや自転車の方に有機的に席やスペースを譲る姿には成熟した社会を感じます。

結構人多かった
そういえばもう5月になろうとしているけどバッチリダウンジャケット着ている

ネット記事では移民問題が起こった時期だったのかパスポートコントロールが厳しく行われていたように書かれていたのでサッと出せるようにスタンバイしていましたが、結局一度も提示は求められず肩透かしでした。

EUの締結国内は自由に移動できるというシェンゲン協定の目的上いちいちパスポートチェックはやらないのが本来らしいですが、今回チェックされなかったのはたまたまかもしれないし、遠く日本から来ている身でもあるので、デンマーク国外に出る際はしっかりとパスポートを持ち運ぶべきでしょう。

マルメーの手前の駅でしばらくストップ。パスポートチェックか?!と身構えるも特に何も無し。

さて、コペンハーゲンから気軽に行ける海外といえばスウェーデン・マルメー(Malmø)なのですが、出発前に大好きなGoogle Mapsを眺めているとその少し先にルンド(Lund)なる都市を発見。

検索すると古都で古い大学や美術館などがあるという。北欧っぽい響きの名前も素敵です。往復300SEK(スウェーデンクローネ、約4500円)と安いとはいえせっかくスウェーデンまで出かけるからと貧乏性が出たのもあり、足を伸ばしてみることにしました。

一人旅は寂しいし思い出を共有できなくてあまり好きではないのですが、多少時間がずれようが立ち寄る場所を途中で変えようが何も気にしなくて良いという気ままさは楽ですね。

ということであっという間に到着。ルンドです。

ルンド!駅の雰囲気はデンマークと変わらず。
若干こちらのほうがファミコン感ある?
外側。相変わらず駅名書いてない

落ち着いた雰囲気、静かな駅前、響く鳥の歌声…ってほぼ人がいない。本当に静かです。

早速駅を後にしてぶらぶらします。

トラムがカッコいい(乗ってないけど)
教会見過ぎて外観だけではあんまりオオッ!と思わなくなってしまった…

まずはルンド大学。スウェーデンでも1,2を争う歴史を持つ大学で、留学生も多数受け入れているようです。立派な建物があるようなので行ってみます。駅から歩いて15分くらいです。

途中美術館の敷地を通ります。

タイトル「お父さん、失踪」(うそです)
タイトル「曲グナム」(うそです)
美術館、朝早過ぎて開いてない
これも展示?!踏まれたら消えてしまいそうだけど…
ソウルまで7931kmということは、東京までは8500km以上あるよなぁ。遠くまで来たなぁ

大学にはあっという間に着きました。

こんな建物や、

こんな建物。

こちらはノーベル賞の元になった研究が行われた場所だとか。

学生さんらしき姿もちらほら見えます。

人の名前っぽい看板が掲げられていたので講堂か何かでしょうか、いちいち重厚。東大の本郷キャンパスや九大の箱崎キャンパスみたい。ピカピカの施設もいいけど、歴史を感じる造りもワクワクしますね。

少し南に下ると大学の植物園があります。普段あまり植物園には行かないのですが、ここはとても気に入りました。チューリップが綺麗に咲いていましたが、その他はそれほどきらびやかではなく、落ち着いていていい意味で静かな場所でした。近隣の方と思しきおじさま・おばさま方が散歩をしたり朝食をとったりと、思い思いに過ごされています。

途中竹林があって入ってみるとサヤサヤと気持ちいい…が、日本での登山のことを思い出すと一気に卑近になったのでイヤイヤ、と首を振って気持ちを北欧に戻します。笑

ヨーロッパでは珍しいのかもしれませんが、日本の田舎には困るほどありますからね、竹林。

他にも碇が置いてあったり、

自然派な子どもの遊具が設置されていたり?

とても居心地の良い空間でした。

カフェもあり、夏季は11時から営業しているとのことで、素敵な時間が過ごせると思います。この日はちょうどパンが納入されていたので、4月末は夏季カウントのようです。笑

パンとコーヒーでゆっくりしたかったですが、まだ開店まで30分以上あったのと、パンでは足りなそうな気がしたので、次の場所に行くことにします。以下、雰囲気をお楽しみください。ゆっくりするのにいいところだと思います!

なかなか見ない種
様々な植物が植えられている
奥の木箱が昆虫ホテルっぽいなーと思ったら本当にそうだった。
そんなに広くないけど広く感じる。静謐
チューリップは綺麗
温室内を外から撮る
もっと上向きに頑張って!
温室。開場まで少し時間があったので入らず

さて、適当な方向感覚で歩くとこんな看板がありました。昔はここが都市と周辺の境界で、街には門が設けられていたようです。RPGの設定みたいや…!

街並みはコペンハーゲンと似ていますが、若干シックで質実剛健なイメージ。

物価が安いと聞くのでどんなもんかなーと入ってみました。

コープ

普段行ってるBrugsenや365にもcoop商品が置いてあって割と安いのですが、その総本山?どういう関係かわかりませんが…

全体的にぶらつくと、お肉お魚お野菜と確かに若干安いような気はします。めちゃくちゃ安いんけではないけど、じわじわ効きそうな値差でした。

ただしビールは安い。クラフトビールの330ml缶で16SEK = 約216JPY (1SEK=13.5JPY)で、コペンハーゲンだとたぶん1缶20DKK (約400JPY, 1DKK=20JPY)くらいなので、半額とは言わないけど結構安い。SEK/DKKの対JPYレート差がSEKの方が35%くらい安いので、それがそのまま適用されたくらい、つまり3割引きくらいの安さなのかなぁと思います。

白い缶のThe tale of a whaleはビールをそこまで飲まない人にもおすすめ。小麦の良い香りのライトなビール(Alc.3.5%)です。

あとコペンハーゲンの一般スーパーではあまり見かけないパチモノみっけ。HANAMI

レジは日本国で初めて無人レジを使ってみました。ビールを買ったので、案の定店員さん呼び出し機能が作動。大量に買わないならこっちの方が速くて楽かも。

セルフレジ初挑戦。何買いてあるかわからん以外は日本と何も変わらない

目の前の広場ではマルシェと楽器の演奏があっていました。演奏は、MCが長過ぎて待ちきれず聴かずに退散しました。

おっちゃん喋りすぎ
なかなかの賑わい
白アスパラいいな〜

お次はこれまたGoogle Mapsで見た市場にフードコートが合体したような施設に行ってみました。予習すると現地で行き詰まったときにサッと行き先を決められるのでいいですね。

まさかこの建物が市場&フードコートには見えない

中では合唱団が腕前(歌声)を披露中。響きもよく素晴らしい。

ナイス合唱

まだ微妙にお腹が減っていなかったので2階に行ってみると、お酒だけを売っているコーナーでした。日本酒も安い!

109SEK = 1480JPYでそこまで高くない。

僕はこちらのビールを買ってみました。
Chimay Greenは確か2年前くらいに発売になったやつで、青、白、赤、金のいずれよりも好きで日本でも何回かリピートしたのですが、いかんせん高い。それがなんとここでは安く買える…というので、3本買いました。この日から1週間経ちますが、もうなくなりましたw

箱入りの方はお土産にしようとしているもので、アイラウイスキーの樽で熟成させたビールだそうです。1本は自分で飲みたい…が、考え中。ちなみにChimayはベルギー、アイラはイギリス産で北欧は全く関係無し。

サイコー

酒をじっくり見ていると時間が経ってお腹が減ってきました。色々ありましたがジャンキーに行きたくなってハンバーガーを食べました。ポテトは冷めてるしハンバーガーはバンズがしなしなでしたが、肉と味付けはめっちゃおいしかった。

あとタッチパネルで注文をするんですが、これどうやるの?と聞くとインド人っぽい店員さんがつきっきりで最後まで面倒見てくれました。

「ハンバーガーは…これとこれが人気。(スクロール)ここまである。さぁどれがいい?」

「よし、人気のチーズね。ではポテト。チーズがかったやつもあるし、シーズニングをかけてもいい。太いやつもあるぞ。普通のやつね。」

「これは飲み物だ。コーラ。いいね。」

「ここでは店内かテイクアウトを選ぶ。テイクアウトだな。よし。じゃあ支払いだ。カードね?カードのタッチはここにしてね。レシートは…」

…これってタッチパネルでセルフにしてる意味ないんじゃないか…?笑

ちなみにコーラは入ってませんでした。

アメリカンバーガー屋
出てくるのが遅くてピンクの服のおじさんがイライラ中
タッチパネル注文機
コーラ入ってないやんか!

お腹も膨れたし、ぼちぼちマルメーにも行かないと帰るが遅くなるな~と思っておもむろに駅に向かいます。この気軽さが一人旅の醍醐味かもしれない。

すると立派な教会が見えてきました。ルンド大聖堂でした。ルンドのことを検索したときに大きな時計があると書いてあったので寄ってみました。

休日に教会に行くと洗礼やミサが行われていて、そのときの歌やオルガンがめちゃくちゃ綺麗です。

教会のパイプオルガンが多種多様
祭壇っぽいところから入口を振り返るのが好き
この立体屏風みたいなやつがすごい

そしてこの時計!壮観!中心部にも近いし無料なので、ルンドを訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。

まじでかい。定時には鳴って動くらしい
自分の生年月日探しがち

教会にも満足し駅に向かいますが、これまたいい感じのパン屋さんがあったので、フラっと寄ってみました。

ママのパン屋さん的な?
紙袋がまたいい香り

帰りに食べたのですが、食い意地が張りすぎてパンの写真はないという…。

今度こそデンマーク方面の電車に乗ってマルメーに向かいます。

もうちょい駅っぽさ出してほしい

あっという間にマルメーに降り立ちました。

現代と…
歴史の共存がうまい。
この中途半端な再現度と配置はよくわからん

市庁舎等あるのですが、若干疲れてきたので、とりあえず古い薬局、Apotek Lejonetに寄ってみました。Apotek=薬局で、コペンハーゲンでもちょいちょいこの単語を見ます。

Apotek Lejonet

薬局とは思えない造りですが、中に入るとめちゃくちゃ普通の薬局でした。笑
日曜日はお休みのようなので、興味がある方は土曜日に出かけましょう。その他のお店等も日曜日休みは結構多いです。

さぁあとは帰るだけです。帰ったらダラダラするもよし、寝るもよし(ほぼ同義)。したがって軽く一杯やって帰ります。

Google Mapsで検索すると、コペンハーゲン土曜に色々なバー・カフェがあります。そもそも店がやっていて、かつみんな昼から子連れだろうがおじいさんおばあさんだろうがおしゃべりしながらビールだワインだ飲んでるので、真昼間っから堂々と飲めるのはビール好きには嬉しいです。

この日はBrewdogに行ってみました。

Brewdogは日本にも缶が入ってきている、有名なビール醸造所です。Punk IPAが有名で、日本人的ないわゆるビール(ドイツビール)ではなく、ちょっと変わったラインナップが特徴の醸造所です。Elvis juiceを飲んでみました。

いろいろある

後で知りましたが、この醸造所はブリューマスターとワンちゃんの1人&1頭で創業したそうで、ワンちゃんに優しい醸造所&カフェのようです。ワンちゃん連れがテラス席に座ると、店員さんがワンちゃんにもビール(※水)をあげていましたw

ところでこの日は4/29。4月も末だと日本だとポカポカ陽気からちょっと暑くなってくる頃だと思いますが、さすがは北欧、まだちょっと寒いです。マルメーっ子を真似してテラス席に座ってみましたが、若干日陰だったのでジャンパーを羽織って縮こまりながらビールを飲みました。

気持ちよくなったところで、いよいよ帰路につきます。マルメー駅にはフードコートがあり、様々な種類の食べ物が入手できます。相変わらず高いですが、やっぱりコペンハーゲンよりちょっと安いです。

デンマーク名物スモーブロー、3つで約1800円。1つのサイズはたぶん手のひらよりちょい小さいくらい。たぶんデンマークだったら2個で99DKK=約2000円くらいだと思う。安く見えるのでもう感覚マヒしてる
SUSHI食べたいな〜
現代と歴史の共存

さぁ帰ろう、と思って電光掲示板を見に行くと、アジア人っぽい女性から声を掛けられます。曰く、駅の風景と写真を撮ってくれと。快く応じます。スマホを返します。ガシッ。曰く、コペンハーゲン空港行きってどれに乗るの。

いやいや!どう見てもジモティーじゃないでしょ!地元っぽい人に聞いて下さいよ、と思いましたが、反対方向に乗るとえらいことになるし、ちょうど自分も帰るところなので一緒に電光掲示板を見て案内。

すると曰く、あなたはどこに行くの?コペンハーゲン?OK。Let's go。

ということでフィリピンから旅行にお越しの女性と一緒に帰ることになりました。アイルランドとか色々回ってコペンハーゲンから帰るけど、コペンハーゲンに行くのは初めてだそう。案の定コペンハーゲン空港とコペンハーゲン中央駅の位置関係とか全然わからないということだったので、あぁわかる1か月半前の自分だと一緒に空港で降りることに。こいつだったら大丈夫だと思われたのか、たった30分程度の電車の中で爆睡してました。笑

空港に着いたので着いたよと起こし、ロビーまで案内。Safe trip!で分かれて自分はMetroで帰宅しました。自宅に着いたのは16:00すぎ。朝08:00過ぎに自宅を出たので、8時間の海外旅行でした。

次はもうちょっと遠いところに行ってみようかな?

まさかすぐにそうなるとは?

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