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人はみな誰もが 今日をさまよう小さな旅人

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最近、ポケモンに再度ハマっている。

一日一話。昨日は「バイバイ バタフリー」で泣いた。

伴侶と共に旅立つバタフリーはサトシが始めてゲットしたポケモン。

「こいつ、とってもいいやつなんだ。だから、よろしくな。」


いつもやんちゃで無鉄砲なサトシがかけた言葉は、シンプルで、簡潔でいて、どこまでも愛情にあふれていたものだった。

小難しい表現や端麗な言葉は必要なかった。

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子どもを対象にした作品は、意外なことに名作が多い。

道徳的教育を意識しているからだろう。

そんなこともあって、卒論のざっくりしたテーマが最近決まった。

「絵本や児童文学が動物愛護運動へ及ぼす影響について」

こんなに自分らしいテーマはないのではないかと、決まったときに思わず笑みがこぼれた。

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大人になっていくと、周りは複雑化し、賢くなるから

そういう、飾り気のないものにあれこれと理由をつけていきたがる。

でも、そんなぼくらはだからこそ

このポケモンの世界のような、児童文学の世界のような

拠り所を必要とするのではないだろか。

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たまらなく溢れ出る愛おしさが血液を巡っていく。

心を追い越した感情が涙となって 視界を水彩画のように滲ませていく。

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「人はみな誰もが今日をさまよう小さな旅人」

「頑張ることは大切だけど 正直な君の弱さを 隠すためだけにある強さならなくていいから」

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「傷つかぬ者に青空は見えない」

「歩いていこう そこに空があるから」

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社会には、つらいことがたくさんある。

悩んでいる時間のほうが長い。

心にもない言葉をかけられたり 自分を見失ってしまったり

積み上げてきたものが崩れ落ちたり 大切な存在を失ってしまったり

なにか大きな選択をしなくてはならない時に立ち会ったり。

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でもそんな時、

「こうしなくてはならない」

そんなものはないのだと思う。

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振り返ることも、逃げ出すことも、放棄することもいいと思う。

頑張り続けられる人は強い。でも、強くある必要なんてものもない。

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そんなすべてが重なったものが人生だから。

すべてをひっくるめて自分だから。

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涙というものは、とても不思議なもので

あの塩辛さはきっと科学だけでは証明できない。

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長い長い日々という1人の人間の歴史の中で

同じようにたくさんの人間の歴史が交錯し合う

そのひとひらひとひらが小さな奇跡だから

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そう、人はみな誰もが今日をさまよう小さな旅人

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迷って、立ち止まって、出会って、別れて、また出会う。

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明日からも続いていく道で

少し疲れたら今夜はそこにキャンプを張ろう。

暖かいものを食べて、焚き火を囲んで、コーヒーでも飲んで、ゆっくりと眠れば

また歩き出す体力が戻ってくるはずだから。

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この道がどこに続いているのか

そんなことは考えたくなければ考えなくてもいいんじゃないかな。

歩きたい道を歩けばいい。

どんな街に辿り着くのか どんな寄り道が待っているのか

そんなことを想像しながら歩いていくのも楽しいじゃない。

そんな歩き方をしていてふと着いた街で

地図が手に入るかもしれないんだし。

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日々を丁寧に生きていく。

心に真摯に向き合っていく。

出会いと別れを大切にする。

感情に素直に生きる。

笑っている人はきっとたくさんのことを乗り越えた人。

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だから、丁寧に乗り越えていこう。

仲間の存在を大切にしよう。

焦らなくていい。

今このときがきっと素晴らしい歴史になる。

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社会には、つらいことがたくさんある。

悩んでいる時間のほうが長い。

晴れ晴れとした気持ちよりも鬱々とした気持ちのほうが多いものだ。

でも、そんなものだ。

そしてそんなときは 雨を楽しめばいいんだと思う。

傷つかぬものに青い空は見えないから

ふりむいてごらん。

君のつけた道が見えるから。

また歩いていけばいい。そこにはきっと空があるから。

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サトシとピカチュウの歩みからは、なぜかそんなものを感じざるを得ない。

彼らのような「旅と歩み」をしてみたいものだ。

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迷い歩む度、命は輝く。

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※トプ画はhttps://youtu.be/ybFkXvrh0fgより拝借。

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