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海の果ての麒麟の子へ。

寂しいからコミュニティに俗して

不安だから社会に居て



でもやっぱりここじゃない。



ご飯があって

家があって

友人がいて

仕事もあって

それ以上に何を望むのか。




生き方に理由をつけて

慰み文句を繰り返して

『こんなもんだ』と息をつく。


自由人の体を装って

そのくせこんなにも不自由だ。


「結局、人は自分の運命より、
他人が羊飼いやパン屋をどう思うか
という方が、もっと大切になってしまうのだ」



他人の評価にしか生きられない
社会という怠慢な混迷の秩序の中に

飲まれてしまうのか。


迷惑ってなんだろう

協調ってなんだろう


結果にも過程にも興味がない人間でいたい。




絵を習いたい。

埋もれて本を読み耽りたい。

世界を歩いて回りたい。

個展を開きたい。

空まで届くブランコに乗りたい。



ずっと ここはぼくの居場所じゃないと

逃げ文句の矛盾を それでもすがるように

海の果てに消えていく麒麟の子どもへ

餞の自虐を空想に託して


『今やっていることの答え合わせを、
今することはできない。』

でも求めずにはいられない。

正解と答えとを。

比較せずにはいられない。

ユートピアとリアリティを。

此処は本当に。

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