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軽度知的発達障害児が特別支援学校に 居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈3〉就学相談


就学相談1ー初回面談

この記事を読んでいる人の大半は、子どもになんらかの障害があって小学校入学に際して悩みや心配事がある保護者の方だと思いますが、そうではない人もいると思うので簡単に説明します。

就学相談とは

一般的には、在住市区町村から就学通知書というのが来て就学する学校が決まります。しかし、知的障害や発達障害があったり、診断は受けてないけど親から見て発達が気になる場合や、在籍幼稚園・保育園の先生から指摘を受けたりした場合に、発達の特性や状況を踏まえて子どもの力を最大限のばすことができる就学先について保護者と就学相談専門スタッフが面談や知能検査、行動観察などを経て相談しながら決定していきます。反対に、発達の遅れがあっても保護者が気づいてない、気にしてない場合は就学相談を受けずそのまま入学となる場合もあります。私の周りでは、特別支援学校と特別支援学級で迷っている。特別支援学級と通常級で迷っているため就学相談を受けるというケースが多かったです。下記は我が家の市区町村の場合の流れです。

就学相談ですること

ー初回面談

ーWISC(知能検査)

ー行動観察

ー行動観察報告・就学支援会議の報告・就学先の提案

今回は面談についてを書きます。

初回面談

就学相談の担当者との面談では、その時の心配なこと、困っていることなどを伝えます。また親の希望はどうなのかということも聞かれます。親の希望を伝えても、条件としてWISCや行動観察は必須でした。なんとなく気になることも伝えた方が良いし、保育所等訪問支援サービスを利用していた場合は基本的には申し送りがされているので確認してみてください。面談は保護者のみだったので幼稚園に行っている間に行いました。

我が家の場合はすでに、児童精神科にかかりつけ医がいたので医師観察記録を持参し、すでに受けていたWISC知能検査も持参しました。それを踏まえてすでに軽度知的障害があることがわかっていましたが、検査を受けたのがちょうど1年を経過していたので次回子どもが一緒に就学相談に来るときにもう一度検査を受ける必要があるということを言われました。

その際、医師観察記録及び、すでに受けたWISC(知能検査)とASDスクリーニングの結果も提出しそこに、初めての場所での不安や混乱、見通しが持ちにくい状況から不適切な行動につながることがあるということを私も把握していたため、本人も慣れているかかりつけ病院での検査を希望したのですが、3か月待ちだったため、検査は就学相談の中で受けることになりました。

児童発達支援で知り合いになった保護者、就学相談の待合室で会った保護者と情報交換し際は、その時点でかかりつけ医がいる人は少ない印象を受けました。ほんの少しの時間であっても障害児を育てているゆえんの悩みや不安などはどの保護者も抱えていることで、就学先の決定は親の判断に委ねられるため、思い空気が漂っていたのを思い出します。それは、上の子たちの時の、小学校入学を心待ちにしていたあの状況とは比べ物にならないプレッシャーでした。

また、夫婦間での意見の相違もありました。夫は通常学級で大丈夫。特別学級行かせたいなら行かせても良いけどというようなスタンスでしたが、現実的には知能検査の結果を聞きに行って、数字を突き付けられたり毎日の生活の大部分をすーちゃんとすると、その特性もよく見えるので母親と父親では子どもの見え方が違うのも就学にあたっては1つの壁となり、私の中でも色んな気持ちが交錯していました。

通常級と特別支援学級で迷っていることは伝え、WISCと行動観察の結果が出てから検討することにしました。



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