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軽度知的発達障害児が特別支援学校に居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈4〉知能検査

就学相談2-知能検査


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  行動観察

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 WISC(知能検査)

保護者面談が終わると、次は本人の出番です。WISCは全体的な認知能力を表す全検査IQと「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」をそれぞれ数値化した結果が見られる検査で、発達状況やこどもの得意・不得意を把握するための検査です。この検査の数値は同年齢の子と比べてどのくらいの知能レベルにあるかがわかります。

最後の検査から1年以上たっている場合と受けたことが無い場合に受けることになっていて、すーちゃんの場合は1年と1ヶ月経過してしまっていたため、主治医からは数値としてはほとんど変わらないと思うと言われましたが、規定にのっとって受け直しになりました。

新しい環境や場所生活に慣れるまでに時間がかかることや、強い不安を覚える特性があるということは主治医からも言われていたため、慣れている医療機関での検査を希望しましたが、3ヶ月先まで空きが無かったため、教育センターで受けることになりました。

・検査当日の様子

検査が午前中だったので幼稚園は休ませました。また、いつもと違うことをするので本人の不安を少なくするよう声がけには気をつけました。何度か通ったことはある場所ではありましたが建物の中に入るのは初めてだったので、そこで楽しいクイズやゲームを大人とすると伝えました。会場に到着後は温かく受け入れてもらって少し安心してようにも見えましたが、検査をする個室に誘導されると不安からなかなか部屋に入ろうとしませんでした。

少しすると検査で使う具体物や道具などが目に入り興味を示し入室しました。検査は小さな部屋で本人と検査者の1対1で1時間程度の予定で行われます。保護者は控室にて待機します。

最初の30分は課題に取り組むことができましたが、その後立ち歩きや物を投げるなどがあり、30分間の休憩を挟んで再開したため、所要時間は1時間30分にも及びました。

周囲の状況を理解することが難しく、さらに慣れない場所での初めて会う検査者と過ごすことは、普通でも負荷のかかる状況であるので、本人にとっては大変なストレスがかかっていたと思われますが最後まで頑張ったというより耐えたなという印象でした。終わったあとも、いわゆる小学校受験のようにどんな問題が出たかとか、どうだった?と聞いても答えられないのもわかっていたので、頑張ったね。偉かったねと声をかけて、帰りにファストフード店でランチして帰りました。

まずこの検査知的能力の発達や状態が判断され、次に適応機能が判断される行動観察へと続きます。この行動観察が面白い面白い。ここから、私の中で色んな疑問が湧き始めるんです。


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