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自己紹介

関心事(ライフテーマ)

こどものころ「かいぞくポケットの冒険」という本を読んだ。子供海賊のポケットがある夜ついに古文書を発見する。ポケットはその文書を読んでお宝の情報が書かれていることを理解して大いに興奮する。ただ、その日は夜も遅かったので、続きはあした読もう! と考えてポケットは眠りにつく。

翌朝ポケットは目を覚ましてふたたび古文書を広げる。するとなぜだろうか。何が書いてあるのか全く読めない。書かれている文字は知らない文字で、書いてある内容は全くわからない。昨日は完全に読めたのに、あんなに興奮したのに、今日は全く読めない。

・・・そんなシーンがあったなーと記憶している。

古文書と子供海賊

だいぶ小さなこどものころ一回だけ読んだ本だったが、このシーンに深く共感を感じて、このシーンだけずっと記憶に残っている。

共感したのは「昨日できたことが今日できない」というところ。小学生くらいのときには既に自覚があった。どうやら、自分の能力が毎日アップダウンしている、ということに。

イメージでいうとこんな感じ。ゲームのキャラクターの能力の五角形みたいなものが毎日変化してしまう。昨日はもっと魔法力がつよかったのにな、と。そんな感じ。

能力値の変化

クリエイティブな能力こそ、このアップダウンが激しいと思う。昨日はあんなにいろいろ思いついたのに、今日は頭がまったくうごかない。昨日は、デザインのアイディアがむくむくわいてきたのに今日は何もでてこない。昨日は、考えがどんどん加速する感覚があったのに、今日は脳に雲がかかったようだ。・・・そんなことばかりおこる気がする。

もっとこう、毎日安定して脳の血行がよい感じで、何かワクワクニヤニヤする感覚があって、自分の思考のながれのおもむくままに自由に発想して、ときに躍動的にときに論理的に柔軟に考えられて、思考の袋小路にはいることなく、鬱々とすることなく、気持ちよく生きていけたら楽しいのにな、と思う。

だけど、そういう時はたまにしかやってこない。たまにやってくるけれど継続しない。あのワクワクニヤニヤの感じを覚えておいて、そこにいつでももどれるようになりたい。そのための仕組みをつくったり、方法をつくったり、自分自身がそのとおり生きたりすること。それが、僕のやりたいことで、僕にとってのライフテーマ。
あえて、一文で表現するとすると僕のライフテーマは
「毎日ひらめいた状態で生きる快感をすべての人に」
・・・こんな感じになると思う。

いつもワクワクニヤニヤ自由に思考したい

過去の経歴

子供期
建築家になりたいとおもっていた少年期。
なりたいと思ったきっかけは、テレビでみた時代劇の中で織田信長が、城の模型を見ながら「うーん」と言ったあとに「えいっ」と言って法隆寺夢殿の模型をガンッと城の模型の上に乗っけて「これだ!」と叫ぶシーンを見たとき。自分も自分なりの理想の「安土城」を追い求めて、オリジナルの城や塔の絵をよく描いていた。将来は自分はサグラダ・ファミリアのような建築を作るものだと思っていた。そして、その中にあるたくさんの色々な種類の部屋を想像をしていた。

ただ、兄弟が先に建築師の道を進んだこともあり、徐々に違う道を考えるようになる。悶々と十代を過ごしたこともあり、上記の「ライフテーマ」にあるようなことをよく考えるようになった。ご機嫌にクリエイティブにいられる時と、そうでないとき、一体何が違うんだ?

1999年 - 2003年
東京大学入学。文学部言語文化学科卒業。
1999年の4月に初めて東大の情報棟でUNIXにログインして、うまれて初めてインターネットというものに接続したとき、衝撃を感じた。
ライフテーマに対する答がアップデートされたと思った。
「毎日ひらめいた状態で生きる」という部分に思い切りITが使えると思った。
正確にはITが実現するコミュニケーションの活性化や、情報の整理整頓がそれを可能にするのだと思った。これでやれることがいっぱいあるじゃないか!・・・と思った。
この初期衝動が非常に大きくて、そこから20年以上やってきた活動のすべての大元になっていると思う。

2003年 - 2012年
株式会社NTTデータ(ビジネス開発事業本部)入社。
金融系のシステムエンジニアとしてキャリアを開始したのち、
アパレルなどのEコマースや、クロスチャネル流通(のちのO2OやOMOと呼ばれる領域)などの分野で各種ビジネスディベロップメントに従事した。(講演
新しい成長領域を見つけたと信じる第一線のビジネスマンたちが、本気で事業開発している熱さに触れた。たとえば 2007年頃を思い出してみると、今では想像できないくらい、多くの人にとってEコマースはマニアックなもので、今日のようにWebで服を買うのがメインストリームになる時代が来るなんてほとんど信じられていなかった。でも、その未来を信じて、プランをつくって、チームをつくって、Webと倉庫をつなげて、在庫を手配して、オペレーションを立ち上げて、PDCAして、店舗との連携を整理して・・・そういうものを積み上げて、結果として業界全体が変わっていくというダイナミズムがあり、熱い世界だった。

その他、様々な企業の企業内コミュニケーションの改善支援というテーマにも取り組んでおり、単身で様々な業種業態の企業にお邪魔させていただいて、その内部のコミュニケーションの課題を見るという経験をさせていただいた。(共著: 「NTTデータ流ソーシャルテクノロジー」)

2011年 - 現在
外部1期生として、ソフトバンクアカデミアに参画。
経営上の大きなテーマをお題として与えられて、アカデミア生で考えをぶつけ合う機会があり、何人かの人が斬新な視点で戦略を立てていたのを見て刺激を受けた。
また、自身のプレゼンテーションをきっかけに、ソフトバンク株式会社経営戦略室(のちのソフトバンクグループ株式会社社長室)に参画。
世のためになるような働き方をしよう、と 思考をアップデート。

2012年 - 2018年
ソフトバンクグループ株式会社(社長室)にて、戦略企画や各種特命案件に従事。国内通信会社中心の事業体からグローバルな戦略的投資会社へとトランスフォーメーションしていく変化の激しい時期に、頭がちぎれるほど考えるほど考えて、そしてダイナミックに実現していく過程を経験をさせていただいた。
名経営者のシャドウイングを通じて、また、世界の起業家から受けた刺激を通じて自分をアップデート。

2016年 - 現在
現役の、まだまだ成長過程のビジネスマンとして、日々ストラグルしながらも、「考え方の考え方」について、分かったことをアウトプットしようと考えて一般社団法人アイディアピクニックを設立。企業・学校・個人などへの研修活動をするほか、書籍を発表。(単著: 「アイデアのスイッチ!」)

2018年 -  2021年
ベンチャー企業の立上げに従事したのち、ベンチャー企業や上場企業における新規事業開発など、さまざまな企業に対する各種経営支援を実施。

2022年 - 現在
自身を代表として、ある事業の立上げに挑戦している。
自分のこれまでの経験と思いが結実する総決算的な仕事になりそう。
今後、徐々に公にしていける予定。

その他、2020年-2021年に、日大文理学部情報学科(地球情報数理学科)で短期間ながら宮田・大澤研にて研究活動を行い、Human Agent Interactionについて学んだことも、自分の人生の中では重要な一部。

また 1995年〜2009年にかけて、音楽製作活動をしてきたのも自分の中では重要な一部。川柳大会の優秀賞で得た賞金を元手に、MTR (カセットテープ多重録音装置)を入手して製作活動をはじめた。高校卒業するくらいまで、邦楽/洋楽問わず世の曲をよく知らなかったため楽曲制作はこの曲(ピアノ曲、40秒)のような感じに独自進化してしまった。
その後、世の音楽を知りポップな曲を作るようになった。「コッチョリ」という9人編成バンドで渋谷・下北沢のライブハウスを駆けまわった。コミックソング(0.00)から、スイートソング(おやすみの唄)まで様々な曲を生んだ。

今後の目標

  1.  新サービス・新事業の立上

  2.  ひらめくチームづくりの方法論の確立

ITのよいところは、いわゆる右脳的な思考(飛躍的な創造性)と左脳的な思考(論理的な創造性)と両方のサポートに使えるところだと思う。

自分が右脳強めで左脳弱めの日は、必要な資料を見つけることもできなくて創造的な仕事がストップしてしまったりもするが、よくできたITの仕組みはそういうとき左脳思考を補助してくれる。
逆に、左脳強めで右脳弱めの日は、発想を広げることができなくて、創造的な仕事をストップしてしまったりもするが、よくできたITの仕組みは、そういうとき、(ランダムな情報提示やイメージづくりのサポートなどを通じて)右脳思考を補助してくれる。
そういうサービスを作りたいと思う。
ある業界の人にとって、ある仕事をしている人にとって、使いやすいサービスを追求していく中で、そういうサービスづくりをしていきたいと思う。これが上記の1の内容。
(*右脳左脳は比喩的表現。実際右脳左脳でそういう役割分担があるとは信じていない)

もう一つの2の方は、そういったサービスを作る中で、チームとして創造性を発揮するということに取り組んでいきたいということ。
アイディアに関する書籍を出していることもあり、アイディアマンだと思われがちだが、自分が自分の関心事として「アイディア」や「ひらめき」という言葉を使うとき、世の中のイメージにおける「アイディア」「ひらめき」という言葉と少しイメージがずれていることに気づいた。2つの点で異なる。

(1)✕ 一瞬  ○ 継続
(2)✕ 一人  ○ 複数人

(1): アイディアやひらめきは一般的には「一瞬のひらめき・一瞬の思いつきの話、以上」・・・と思われている。だが、僕の関心は、上記のライフテーマにも書いたように、安定的にひらめきつづけられる生き方をどう実現するか?というところにある。また何かを作り上げるとき、「アイディア」というのは初期の企画フェーズのことで、そのあとに実行フェーズがつづくのだ・・・という概念で整理されがちだが、実際には、企画のフェーズでもアイディアが大事だし、実行のフェーズでもアイディアが大事だと思う、そういった意味でのアイディアが自分の関心事である。

(2):アイディアやひらめきは一般的には一人のアイディアマンの脳内で出来上がって一人の口や手からつむぎだされるものと思われている。そういう側面があることは否定しないが、実際には、アイディアは人と人の間にあるといった方がより実態に近いのではないかと思うときがある。3年間像を結ばなかったモヤモヤが、30分間壁打ち相手に話聞いてもらっただけで、急にアイディアとして昇華する時がある。そんなとき特にそう思う。また、一人の単体の脳からアイディアが出てくるときも、その一人の脳の中で仮想的に(もうひとりの自分と)対話することでよいアイディアが出るような気がしている。そういう意味では、単体ではなくチームや組織としてアイディアをどう出していくかというのは追求しがいのあるテーマだと思う。3人以上になってくると心理的安全性なども関わってくる。アイディア論は組織論と近い領域にあると思う。

まとめ

自己紹介ポストを初めて書いてみた。語るに足らない自分について語ること。毒にも薬にもならない。ただ人によってはお菓子代わりくらいにはなるかもしれないと思い、オフィスの片隅のお茶コーナーにしれっとおいておくぐらいの気持ちで書いてみた。
まとめると、自分は、
ワクワクしながら生きる(毎日ひらめきながら生きる)ということに関心があり、
それを助けるようなサービスづくりをしたいと思っているし、
自分自身もそのように生きて、
最終的には誰もが使えるような方法論も作りたいと思っている。そこに向けてがんばりたいと思っている、そんな人だと思う。

過去のポスト

最後にnoteでの過去のポストをいくつか紹介。

■ キャリアの話:
四国の形とキャリア(短め)
アイデンティティ(長め)

■ ビジネス小話:
麦茶とマーケティング
プレゼンTips

■ 音楽好きな方に:
4分33秒 と 4兆33秒
バッハとタイムマシン

■ エモいのが好きな方に:
家族とロボット
椎名林檎と吉野ケ里
Clubhouseと道長

■ ショートショート:
忘れ物バス


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自己紹介

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