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EBウイルス、コロナより苦しい説①

お久しぶりです。わたしです。

今は2023年6月20日。

6月に入ってからというものの、外は連日30度超えで一体今は梅雨なのか夏なのかいい加減にせえという感じの日々が続いておりますが、
そんな中、わたしは本日入院生活7日目を迎えました。

なんで入院してるかというと、タイトルの通りではありますが
EBウイルスによる伝染性単核球症で死にかけたからです。

わたし自身、今はもう治りかけではありますが
診断された当初は本当に本当に情報がなくて、Twitterやらnoteやらの体験談にめちゃくちゃ助けられました。
だからもし、いつかのタイミングで同じウイルスで苦しむ人がいたときは少しでも助けになりたい。

そんな思いから、わたしの体験をシェアしようかなと久しぶりにnoteを書き始めた所存!(久しぶりの更新がこれってどうなん)

話は約3週間前に戻ります。

体調を崩したきっかけの日

6/3(土)
その日わたしは近畿方面に行く用事があった。
普段は関東住みだが、推しのコンサートのために友達と新幹線で一泊二日の遠征。
しかし最悪なことに、その日の前日に発生した台風の影響で新幹線が昼過ぎまで動かなかったのだ。
本来であれば片道4時間ほどでいけるところ、待ちの時間含めて9時間ほどかかるという地獄を見た。しかも座れずほぼ立ち。

会場に着いた頃にはライブはすでに始まっており、わたしらは半ベソをかきながら遅刻で滑り込んだ。

走って汗をかいてきた体に、冷房冷え冷えの会場。
体が冷えまくってしまい、ライブ後半には推しのことを半分脳死状態で見つめながら、心の中では
「さ……さみぃ…‼️死ぬ……‼️一刻も早く俺をこの会場から出してくれ……‼️‼️‼️」の感情に支配されてしまっていた。

そしてコンサートがおわり、夜。

冷え冷えになった体に夜風が沁みる。
一緒にいるオタク友達に「なんか寒くない?」と聞いても、「いや、寒くないよ!」としか言われない。
あれー?まあわたしの方が薄着だからか。
そんなことを思いながらホテルに向かう。

ホテルに向かってる途中もずっと寒かった。
その日泊まったビジホが、運良く足を伸ばせるくらいバスタブが大きかったので、
お湯を張ってゆっくり湯船に浸かることにした。

ただ、寒い。永遠に寒い。
もう20分くらい、41度のお湯に浸かっているはずなのに永遠に体が温まらない。
どうしたもんだ…わたしの体はそんなに冷えてしまったのか…。
とりあえず若干温まった所で上がり、寝る支度をして眠りについた。

6/4(日)
起きたら尋常じゃない汗。
「え、、、熱でもある?」と思うほどの体の火照り。
でもわたし、汗っかきなのとホテルで寝ると温度調節がムズくてこうなることがたまにある。
友達に「おはよ。なんかめっちゃ汗かいたわ。暑かったね?」と聞いてみたところ、「え、全然快適だった〜!◯◯ちゃん、服剥ぎまくってパンツ見えてたよ!」と言われる。恥ず。何それ言ってよ…。

コンサートは土曜だけ参加したので、日曜は軽く観光し、夜くらいには家に帰れるように出る予定だった。

余談だけど、この日マジでしんどかったのがキャリーを預けられるところが一つも見つからない事件。
一泊といえどライブ用の重いキャリーを持ったまま観光したくないし、行きたかったご飯屋さんが小さめのところだったからなんとしてでも預けたかったのに、駅周辺で空いてるロッカーがマジでひとつもなかった。

その結果、25度以上の夏日の中、1〜2時間ほど重いキャリーを持って徒歩移動し続けることに。
結局最後は諦めてキャリーを持ったまま観光したのだけれど、
足は限界だわ腕は痛いわ暑くて死ぬわでなんかもう帰る頃にはよくわからなかった。

夕方。
新幹線に乗った。行きとは打って変わって座席に座ることもできて、快適に帰れるはずだった。

しかしここでまたある異変に気づく。
そう、寒い。

え、また寒い。さっきまであんなに暑かったのに……なんでなんで。また汗が冷えたんか……??でも相変わらず友達は快適そうに過ごしている。なんで……?わたし長袖、友達半袖なのに……。

ここでようやくわたしは気づいた。
「あ、これわたし熱あるわ、終わった」

そう自覚してから一気に体がキツくなった。
昨日から異常に寒いとか、体が火照るとか、体がだるいとか、関節が痛いとか、
単なる長距離移動とライブによる疲労によるものだと思っていたが
友達の様子を見ている限りこれはわたしが異常だ。あまりにも体がしんどすぎる。
自覚した瞬間に起きているのもしんどい。早く帰りたい。
新幹線の中から、同棲している恋人に「なんか熱あるかも」と連絡をした。

そんなこんなで最寄りの新幹線駅に着いた。
体調がクソ悪なので恋人に迎えにきて欲しかったところだが、行きは駅まで車を運転してきたので、帰りも自力で家まで40分ほど運転しなければならない。

やばい、死ぬ。しんどい。ふらつく。
一生家着かん。遠い。しんどい。死ぬ。

リアルに死にかけで運転して帰った。
そして帰宅し、熱を測ったらまさかの38.3℃。
そりゃしんどいわけですよね……まじでよく帰ってこれたと思う。

とりあえず疲れのピークだったのもあり、ソッコーお風呂に入って、一向に温まらない体を無理やりあたため、ご飯を食べて寝た。

ちなみにわたしは土日休みなので、当たり前に次の日は仕事。
でも当然行けるはずがなく、上司に連絡して次の日は休みを取った。

地獄の始まり

6/5(月)
仕事を休んだ。
わたしはもともと扁桃炎になりやすく、風邪をひいたりすると必ず一番最初は喉から来る。
扁桃炎になると喉の奥が膿で白くなるのだが、今回もその症状が若干出ていたので午後イチ耳鼻科に行こうと決意。
連絡したところ、今日の受付は終了とのことで詰む。

体温は37.5あたりをうろちょろしている。
昨日よりも明らかに体がだるすぎて起きてられない(いや、昨日は観光ハイだっただけかもしれない)。
熱のせいなのか、低気圧のせいなのかわからないが目の奥から頭にかけてがクソ痛い。吐きそう。
申し訳ないが明日も仕事を休んで病院に行こうと決心した。

6/6(火)
仕事を休んで耳鼻科に行った。
38.3の熱があったことを言ったらコロナを警戒されたが、普段から扁桃炎になりやすいことと、そしてすでにその症状が出ていることを伝えたら診てもらえた。
診断は「扁桃炎ですね〜薬出しときますね。

いつもの抗生物質(ペニシリン系)とトラネキサム酸、頓服などをもらって帰宅。
あ〜〜これでやっと解放される…希望が見えた……。
そう、この抗生物質を飲まないといつも扁桃炎は治らない。
逆を返せば、この抗生物質を飲みさえすれば、扁桃炎は1週間ほどで治ることをプロ扁桃炎ヤーのわたしは知っているのだ(プロ扁桃炎ヤー)。

その日から薬を飲み始めた。
そして大事をとって、仕事は週内丸々休ませてもらうことにした。

6/9(金)
薬を飲み始めて4日が経過。おかしい。全く良くならない。
それどころか扁桃腺の腫れが悪化しているのだが。
熱も下がらない。食べ物を食べるのもきつい。頭が死ぬほど痛い。これは確実におかしい。
わたしは改めて耳鼻科に行くことにした。

そこで言われた言葉
「抗生物質が効かないってことは、細菌性じゃなくてウイルス性かもしれない。もしかしたらEBウイルスってやつかもしれないので、このまま血液検査しましょうか。結果は明日出るけど、明日も来れる?」

EBウイルス…?聞き覚えのない単語に動揺しながらも、次の日の診療予約を取って帰宅。

ちなみにこの日もらったのはセフェム系の抗生物質と、ツムラの109番漢方。
「EBウイルスだったら効かないけど、一応抗生物質変えるから飲んでみて」的なニュアンスで処方された気がする。

6/10(土)
起床。
昨日処方してもらった抗生物質に変えてみたが一向に変化なし。悪化している。

そして血液検査の結果が出た。
肝心のEBウイルスかどうかについては数日かかるようなので結果を明確に教えてはもらえなかったが、
・肝臓まわりの数値が異常に高いこと
・異型リンパ球が出ていること
上記2つの理由から、今回の体調不良〜扁桃炎の原因はほぼ確定でEBウイルスによるものだと診断された。

「肝臓の数値がすごいことになってるんでこのまま内科に診てもらって。紹介状書きますね。この足で行ける?」

そんなこんなで人生初の紹介状を握り締め、30分ほど運転して紹介先の内科へ。

一応内科に行く前、「今耳鼻科でウイルス性の扁桃炎と診断されて、肝臓の数値が危ないから内科で診てもらってと紹介状をもらったんですけど行っていいですか?熱もあります」と電話を入れた。
ご時世的に「ウイルス性」「熱がある」が引っかかったのか、「いいけど車の中で待機して待っててください」と言われる。

内科に到着して数十分後、厳重に感染対策をした医師と看護師がわたしの車のもとへ。
とりあえず電話で話したことを窓越しに口頭で伝え、紹介状を渡した。
「これって採血したのいつ?まだ昨日の結果か……確かに数値はおかしいけど、ちょっと診るには早いね。今この辺り(脾臓と肝臓)痛いとかある?ないならまた月曜日においで。遠いとこ来てもらって申し訳ないけど。今日は顔合わせってことで」

え……

なんなん……この足でそのまま行けって言うたやん……
熱あるのに30分かけてきたのに帰されるんかよ……なんだようこの運命はよお……

やるせない気持ちを胸に抱え、帰宅後にこの日唯一得たヒント「EBウイルス」について調べた。

どうやら、日本人ではおよそ95%の人は幼少期に感染しており、無自覚か風邪症状程度で済んでいるらしい。
ただ運悪く幼少期に感染せず、成人してから発症すると重症化してしまうのだそう。
感染経路は経口感染、人との濃密な接触(唾液など)と言われており、別名キス病。

キス病。。。𝒌𝒊𝒔𝒔病。。。?

わたし、幼い頃に両親にチュッチュされた記憶はなくとも、思春期を過ぎてから恋愛経験は人並みにあるし、今の恋人とも同棲して一年半ほど経つ。
なのになぜ今更…?どこからもらったん…?

まあでも以前に比べて飲み会が増えて、人と回し飲みしたりしたな。
それどころかここ最近は仕事が終わるのが遅くて深夜に帰宅したりとかがほぼ毎日だった。
それで直近の一泊二日の旅行の疲労を考えれば、ストレスや過労が原因だったのではないかとわたしは思っている(真相はわからん)

とりあえず、別名キス病なのが嫌すぎて恥ずすぎて死にたくなったので、関係者各位には「ウイルス性の扁桃炎」で誤魔化すことにした(間違ってはいないもんね‼️)

ちなみにこの日の夜、喉が痛すぎてご飯が食べられなくて、本当に辛すぎて泣いた。

おそらく2回目に耳鼻科行った日あたりから、処方された頓服(ロキソプロフェン)を常に切らさないように毎日飲まないと生きていけないほど喉の痛みが辛かった。
薬が効いている間だけ、痛みを我慢して唾や飲み物が飲み込める。でも飲んでるのに熱は下がり切らなくて常に37.5くらいある、みたいな。

そして鏡に映る自分を見て引くくらいには瞼が腫れていた。
のちに調べたらこれもEBウイルスの代表的な症状らしい。
よくよく考えると6/4(日)に観光先で撮った写真も目が若干腫れているので、やはりあの時から症状は出ていたらしい。

6/12(月)
死ぬ気で土日を耐えた。
この数日間、ご飯はほとんど食べられていないし、喉が痛すぎて睡眠もろくに取れていないような状態だ。
朝から4回目の耳鼻科(経過観察)に行った。
結局この日もまだEBウイルスかどうかについてはちゃんとした結果が出なかったが、もう医師もわたしも確実にEBウイルスであるという想定で話をしている。

EBウイルスには特効薬がないのだという。
だから、自分の免疫がウイルスに勝つまで、だんだんと免疫を上げて治していく対症療法しかないと言われた。
その日は痛み止めのロキソニンをたくさんもらい、耳鼻科を後にした。

その後は2回目の内科に行った。
エコーと触診をしたが、エコーで見る限り「脾臓がパンパンに腫れてるねえ」とのこと。
数値の割には肝臓は腫れていないと言われた。

「痛い?」とまた聞かれたが、特に痛くはない。
軽く押されても大丈夫だったので、「痛くないです」と伝えると「じゃあ、自然に良くなるのを待つしかないね。腫れてはいるけど許容範囲内。このウイルスはね、薬が効かないんだよ」とまた同じことを言われる。

その後血液検査もしたが、家から地味に遠いのでわざわざ来なくていいよ、熱もあるし。とのことで、明日電話をくれれば結果を教えると言われた。

6/13(火)
死ぬ。
明らかに悪化。無理。呼吸苦しい。食べ物食べられない。何も飲めない。薬効かない。熱下がらない。無理。こんな思いするならもう死にたい。つらい。

症状が出てから1週間が経過し、2週間目に突入したあたりから毎日「今日が一番つらい」を更新し続けていた。
その中でもこの日は本当にピークだった。
しかもなんか腫れてると言われたら脾臓あたりが痛いような気がする。

とにかく喉が痛すぎてつらすぎて、何が何だかよくわからないけどボロボロと永遠に泣き続けていた。
明日病院に行こう。わたしは今日寝たら窒息して死ぬかもしれない。入院させてもらおう。
そう決心した。

6/14(水)
朝イチでいつもの耳鼻科へ。この2週間弱で何回行くねん。どうも、来るたびに悪化していく患者です。
受付のおばさまたちともすっかり顔馴染みになってしまった。

先生に会うや否や、「もう治る気がしなくてつらいです。ご飯も食べられないです。息が苦しくて寝れないです。大きい病院紹介してください」と伝えた。

そしたらすぐに大きい病院への紹介状を書いてくれた。
「電話しておきました。すぐ診たいらしいから、寄り道せずにこのまま行ってね。ここから15分くらいだから」と言われ、希望を持って紹介先の病院へ車を走らせる。

病院に着いた。先日内科に行ったときのように、数十分駐車場で待機させられ、鼻からPCR検査を受けさせられた。なんでだよお…おれはコロナじゃないよお……まあ熱あるし仕方ないんだろうけど……
「検査結果が出るまで20〜30分このまま車で待っててくださいね」と言われたが、余裕で1時間くらい待った。
検査の結果、「陰性でした。お待たせしました。中で診ますね。」とのことで院内へ。

耳鼻科で一通り口内の診察を受けた後、先生から一言。
「うん。入院して治療したほうがいい。今日からこのまま入院しましょう。このあと色々と検査しますね。荷物持ってきた?」

………え!!??!!!??

え、このまま入院!?そんな急なの!?笑

「荷物は…持ってきてないです…1人で車できたので……え、家に一回取りに行っていいですか…?」
という感じで伝えたところ、どうやら院外に出て外の世界との接触を持ったらもう一回PCRを受けさせられるそうで()、荷物はとりあえず後で考えて、そのまま入院してくださいと言われた。

正直、「もう家で耐えるの無理、入院させてくれ」という感じのテンションで来てはいたが、まさかそのまま緊急入院になるとは全く予想していなかったので相当困惑した。
(結局荷物は仕事終わりの恋人に夜届けてもらいました)

入院と決まればそのあとはもう忙しなく検査、検査、検査だった。
尿検査、血液検査、心電図、エコー、レントゲン…くらいだったろうか。
「一通りおわったら看護師が病室に案内するのでまた耳鼻科に戻ってきてください」と。

諸々が終わり、いよいよ入院手続き。
1日8,800円の個室が空いてますと言われ、た、たけえ〜〜〜、、、と思いつつ、少しでもストレスを減らせるのであれば…と贅沢をして個室に入ることに決めた。

そんなこんなで入院生活1日目の始まり。
長くなってしまったので続編にします🙏

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