見出し画像

#11 1.5度目標を達成する為に何が必要?  -カーボンニュートラルを実現し脱炭素社会へ-

前回のブログでは、
環境における目標は気温上昇を1.5度に抑える事とお伝えしました!
今回は、
1.5度に抑えるためにはどうしたら良いの⁉
という点についてお話していきます!

よろしくお願いします(^O^)/


カーボンニュートラルを実現し脱炭素社会へ


2015年のパリ協定の採択により、
CO2排出量を従来よりも抑えることを目標とする低炭素社会から、排出量を実質的にゼロにする “脱炭素社会” へと国際社会の目標が明確に変化しました。

つまり、1.5度目標達成の為に脱炭素社会にしよう!というのが狙いです。

ー脱炭素社会とはー

ということで、まず脱炭素社会とは何かについてお話します!

脱炭素社会とは
「人為起源の温室効果ガス(特にCO2)の排出が実質ゼロ」を達成している社会のこと

つまり、CO2の排出を無くした社会の事を指します。

ここで肝心なのが、 実質的にゼロ にするという点です!!!

CO2を少しも排出しない社会の実現、、、という意味ではありません!!!!

では、実質ゼロとはどういうことでしょうか????
ここで重要なのが、“カーボンニュートラル”という考え方です。

ーカーボンニュートラルとはー

カーボンニュートラルとは
CO2などの温室効果ガスの排出をできる限り削減し、どうしても削減できない分だけ吸収・貯蓄する事で温室効果ガスの排出量全体を実質的にゼロにするという考え方

現在の地球では、CO₂吸収量がCO₂排出量に追いついておらず、吸収されても多くのCO₂が空気中に留まってしまっている状態です。

この上記のような状態から、排出量のすべてを吸収できるようにし、空気中にCO₂が残っていない状態にする事を “カーボンニュートラル” といいます。

そして、このカーボンニュートラルにおいて大事なことは、吸収に重きを置くことではないという事です。

このカーボンニュートラルは語句説明のところで記載したように
“どうしても削減できなかった分”を吸収して排出量を実質ゼロにしよう
というものです。

上記の図でも、
電気をLEDに変えて排出量を減らし、植林により吸収量を増やして均衡を保っています!!!

つまり、
カーボンニュートラルを実現する手段としては、

削減:*①省エネ(LED照明への変更、ヒートポンプを使用した廃熱回収な
        ど)
    ②再生可能エネルギーの利用
                            など

*(参考)J-Net21

を行ったのち、

吸収:①植林
   *②DACCS(大気中のCO2を直接回収し貯留する技術)
   *③BECCS(バイオマス燃料の使用時に排出されたCO2を回収して地中
          に貯留)   
   ④クレジット購入(ここに関してはまた別の機会にお話します)
                                など

*②・③においては、個々の事業者が実施するのではなく、大規模な事業体が実施し、国全体の正味排出量ゼロに寄与することになると思われます。

*(参考)経済産業省 ネガティブエミッション技術について(DACCS/BECCS)

を行うということです。


まとめ

まず、カーボンニュートラルと脱炭素社会の関係性をまとめると、

排出量と吸収量の均衡がとれた状態をカーボンニュートラルと呼び、これを達成した社会を脱炭素社会と呼んでいるのです!!!


そして、環境の目標からまとめていくと、

①1.5度目標を成し遂げる
そのために、
②脱炭素社会を実現しよう
そのために
③CO2の排出量を削減・吸収し、排出量が実質ゼロなカーボンニュートラルにしよう

となります!!!







この記事が参加している募集

#企業のnote

with note pro

12,238件

#SDGsへの向き合い方

14,584件