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“モウソウ”ってすばらしい 

前回のブログ、スタッフからちょっと難しい(堅い)と言われちゃった…。

寝ている時以外何か気になることを見つけると妄想が広がっていくタイプで、沢山の小さな妄想が紡がれて素敵?なはずだけど僕にしかわからないアイデアへと勝手に膨らんでいっちゃうのです(汗)

複雑でも大きく膨らんだアイデアは、叩いてシゴいて小さく整理していくと、いつの間にか目標になっている。

でもここからが闘いで、
誰とやるの?お金はどうするの?とか、色々とリアルな既成とのぶつかり合いも始まってしまう。やっとこさコト・モノまで漕ぎ着いても、タイミングを間違えると生き残ることに追われて目標からどんどん外れていっちゃう。…カリフォルニアにいた時には僕達妄想族のアイデアを一緒に育ててくれる大人が沢山いてくれたのだけどね(困)。


以前、基礎力はメチャクチャ高いけど真面目過ぎて遊びがなく、凄い技術を持っているけど競合とも横並びな印刷機器メーカー、特に技術者の方々を中心にコンサルをさせていただいた事がある。

…正直コンサルというよりはハカイダー的な役割?だったけど(笑)

この25年、海外を含む複数のメーカーの技術者と交わる機会は多かったけど、正直この経験が過去最高に楽しかった。

僕がやったことは超単純。

…“理想実現型”の思考を“課題解決型”の思考に変えるお手伝いをしただけ。
相手が積み重ねてきた技術と目的を理解して、必然の流れで次にバージョンアップするのではなく、”What If”  をガンガンぶつけた。

印刷物が辿り着いたエンドにいるヒトがどんな体験をするの?
何故印刷なの?とか…。

思い込みを捨てさせてエンドのあるべき姿を自由に妄想する。印刷機や印刷ブツってモノとして取引されてしまうけど、その目的ってその先のヒトやコトの為であるからね。

沢山のサンプリングを集めるお手伝いから始めて、絞り込んだサンプルを確信に変えるために複数の印刷工場や事業会社にお連れして、実際のところその機械って誰が使うの?どう使われたら良いの?何をしたら今よりもっと良くなるの?を考えるきっかけを作った。

普段は販売会社に拒まれ、利用者と同じ方向を向いて合い交わる機会など殆どない超真面目なエンジニアくんたちの目はピカピカと光り始め、

“取り敢えずやってみようよ” って勢いが生まれた。

仮説の開発と検証のスピードは回を重ねるごとに早まり、結果たった1年半で次世代機への構想・計画が固まった。自分たちの開発した全ての機械がヒトに笑顔を届けている姿を妄想し、ハード・ソフト・サービスを三位一体にさせることが、印刷の民主化を実現する唯一の方法だと理解できたからだと思う。

先日、報告&発表会があって、このメーカーの本気度も確認できた。

数年はかかると思うけど、これがリリースされれば印刷工場だけではなく、その先の事業会社、またその先の店員や顧客に幸せが繋がるコトになると信じている。


妄想(”What If”)ってね、せっかく今まで積み上げてきた技術や体験や時間を無駄にするのではなく、もっともっと拡がりを求めて選択肢を増やすことに繋がると思うんだ。…楽しいよね?

“今“に慣れちゃっているヒト達からは抵抗を受けるかもしれないけど、妄想→構想→計画のために必要なプロセスをちゃんと実行(行動)すれば、必ず共感を生む時が来ると思う。

未来は自由に選べるのだから、みんなも、何をする時も、”What If”で自身のワクワクを高めていく癖を付けてみないかい?

このメーカーのエンジニアくん達は、エンジニアとして人を豊かに出来る目標を持って、きっとイキイキとした毎日を過ごしていると思いますよ。


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