元引きこもりが結婚するみたい
わたしにはながーーーく現実逃避ぐせがありました。
でもスコトーマになっていてそれに気づかずにいました。
『現実を生きることから目を背けて生きる』のがわたしのコンフォートゾーンでした。
引きこもりから脱却した今も、こいつの根っこがまだわたしの中に残っています。
そしてこの根っこを維持しようとする強烈なホメオスタシスに、猛烈に抵抗しなきゃならないわたしは、もう毎日ヘロヘロです。
『わたしはゴールを目指すんだよ!』と、勢いだけの日もあります。
また『わたしはバカだ』というホメオスタシスも未だに健在で、こいつがまた手強くて、気がつけば何も考えずにボケーっとさせられています。
特にこの『わたしはバカだ』は強烈で、コンフォートゾーンが揺らぎそうになると、ホメオスタシスのヤツがひっそりと忍び寄り、『お前にそれ以上はムリだよ。考えるのも疲れたろ?いいから、寝とけ』とわたしを楽にしてくれます。
やれやれです。
話は変わりますが、そんな中、つい最近わたしはプロポーズをしました。
会社帰りの電車の中で言いました。
そしてOKをもらったので、来年結婚します。
このプロポーズは、自分のためにしました。
彼のことが好きですし、一緒に暮らしたら楽しそうだったこと、そして現状を変えたかったことが大きな理由の一つです。
ここではホメオスタシスはおとなしく、わたしはスムーズに前に進めました。
でもプロポーズした後に、わたしはとても自分に驚くことになります。
わたしはプロポーズしたことで、『OKをもらった手前、この結婚に責任を持って取り組まなくてはなりますまい!』と、急に責任感が出てきました。
そして早速行動に移し、転居先になる土地で仕事を見つけはじめましたのです。
元引きこもりのわたしにとって、この『仕事を見つける』という行為は、長年のとてつもない苦しみのひとつです。
『面接が怖い』
他人に自分を評価されることがわたしの最大の恐怖で、これよってわたしはずっと引きこもってきたわけです。
引きこもりから脱却した後も、転職を考えたときには、必ずこの恐怖がやってきました。
わたしのホメオスタシスは、『他人から評価を受けるんだぜ!お前怖いだろ、やめとけよ』と恐怖を煽って、長年わたしの変化を阻止してきたわけです。
ではなぜここへ来て、わたしは恐怖を感じずに前に進めたのでしょうか?
考えてみました。
そうしてわたしが導き出した答えは、『わたしにも家族ができるから』です。
わたしはずっと孤立してきました。
わたしの人生、誰も相談する人がいなくて、いつもひとりで悩んできました。
とても寂しく、いつも暗い自分がいました。
でも彼はわたしと一緒に人生を歩んでくれます。わたしに関わろうとしてくれます。悩みも聞いてくれます。
見捨てられない人生になったんです。
わたしの人生にも誰かがいてくれる。
ひとりじゃない。
安心感だと思います。
そこから生きる力が湧いてきています。
そして行動することができました。
わたしから孤立や寂しさがなくなって、ホメオスタシスの恐怖の煽りが、わたしにきかなくなったんじゃないでしょうか。
そんな風に考えました。