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乳幼児の高熱注意!インドネシアでかかりやすい皮膚感染症

里帰り出産のため、夫の実家インドネシアに渡航した2ヶ月後、2歳ニコが皮膚感染症になり40度の高熱を出しました。その時のことを記録しておきます。

(参考のため、記事の「一番下」に患部の写真を貼っておきますが閲覧注意です)

皮膚感染症になった経緯

インドネシア渡航前から、かなり長い間、肌の乾燥とかきむしりに悩んでいたニコ。日本でいくつめかのお医者さんに処方してもらったステロイドがとてもよく効いていたので、それを多めに処方してもらってインドネシアに持ち込みました。

しかし、ステロイドってちょびちょび使っても効果はイマイチ。その辺りの使い方が義母にきちんと伝わっておらず、卒乳のため私とニコが隔離されている間に乾燥が悪化。痒みがぶり返して出血するまでかきむしるようになってしまいました。

私の出産前にニコは軽い咳をしていたのですが、その後咳はどんどんひどくなり、ある日とうとう熱が40度に。家族が病院に連れて行ったところ、風邪も引いているが高熱は風邪のせいではなく、かきむしった傷口からの感染症が原因とのこと。家族は見慣れていて「luka(傷)」と呼んでいました。

ネットで調べる限り、日本ではいわゆる「とびひ」と言われる伝染性膿痂疹と診断されそうです。

とびひ(伝染性膿痂疹)
あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起してとびひになります。また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、幼児・小児で鼻を触るくせがあると、鼻の周囲からとびひが始まったり、その手であせもや虫刺されなどをひっかくことでとびひになってしまいます。

皮膚感染症の症状

私はその時、出産直後で病院には行っていないので医師から直接は聞いていません。あくまでニコを観察している私の主観です。

まず、傷口がジュクジュクになり、膿が出る場合もあります。それから、その周辺に先が黄色っぽい発疹が出ます。かきむしって細菌のついた爪で別の場所をかくことで、発疹は全身に広がります。痒みや痛さがあるよう。熱も出ます。

数日後、患部の発疹はかさぶたになって、しばらくするとかさぶたも剥がれます。うっすら跡が残ってしまうこともあるみたいです。

ネット情報では、感染から数日間の潜伏期間があるようです。

皮膚感染症の治療方法

細菌感染が原因なので、抗生物質のクリームと、高熱や全身に広がっている場合には抗生物質の飲み薬が処方されます。抗生物質は薬局で手に入りますが、処方箋が必要です。さらに爪を清潔に保ち、かきむしりを防がないといつまで経っても違う場所に発疹が広がって治りません。

インドネシアでも自然治癒を待つより病院で薬をもらう方が一般的なよう。確かに薬なしではいろんな意味で大変かも。

インドネシアで病院にかかる場合は、小児科か皮膚科が良さそうです。皮膚感染症は子どもによく見られる病気で、小児科でも対処に慣れているようです。ただ、ニコのように元からの肌の乾燥やアトピーなど、皮膚トラブルに起因して起こっている場合は、総合的な診断をしてもらえるよう皮膚科の方がいいかもしれません。

あと、これは病院に行った前提の補助的なものであり自己責任ですが、海水で水浴びすると治りが早いらしく、ローカルの人たちは海に連れて行くそうです。私も夫と叔母の勧めで海に行って来ました。患部は結構酷い状態でしたが、翌日には大半の発疹はほぼ乾きました。

ぶり返す皮膚感染症に注意

実はニコは年末年始に皮膚感染症に罹り、一度治ったものの先週からぶり返しています。

根本原因は日本にいた時から引きずっている肌の乾燥。年末に皮膚感染症と診断された時に抗生物質を処方されたのはよかったのですが、その医師はステロイド反対派。「副作用がある(クリームの場合、心配するような副作用は稀)」「日本とは気候が違うから薬も違う」ということで突然ステロイドをやめてしまいました。

それによって痒みの方は完治しないまま、皮膚感染症が治った後もニコのかきむしりは続き、常にどこかしらに出血があるような状態でした。そこから再び細菌に感染したのだと思います。感染経路は潜伏期間から逆算して、ショッピングモールのプレイグラウンドが怪しいかな…。もしくは鼻水を手の甲で拭っていた時に感染したか…。

肌に外傷を作らないこと、手を清潔に保つこと、傷口から雑菌が入らないようにすること。子どもの場合、難しい部分もありますが、せっかくのインドネシア滞在が痒さや高熱などで台無しにならないよう、気を付けましょう!

皮膚感染症ってどんな状態になる?(患部の写真あり/閲覧注意)

画像で見てみないと判断のしようがなくて困ると思うので、本当に困っている方のためにいちおう患部の写真を置いておきます。同じような症状なら、なるべく早く皮膚科を受診しましょう。

困ってない人からしたら、単なる閲覧注意画像なので見ないようにご注意を。

発症直後

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抗生物質1日+海水浴後

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発症から1週間後

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とりあえず、原因のわからない複数の発疹があったら、皮膚科や小児科の受診を検討しておきましょう。

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