娘たちへ(6)謙虚さの本当の意味

多くの日本人は、「自分が嫌い」、「自分に自信がない」と感じています。原因は色々あると思いますが、その一つが日本独特の社会風土にあると考えます。

日本では、必要以上に謙遜することがありがちです。例えば、自分や自分の家族を褒められた時、「ありがとう」と言うよりも、「いえいえ、そんなことはありませんよ」と言う方が他人から好まれます。出る杭は打たれるの例えのように、少しでも偉そうな振る舞いをすると叩かれるのを恐れるあまり、多くの日本人が、自分を卑下するのが癖になってしまっているようです。

しかし、必要以上の謙遜を繰り返していると、自己暗示のように、自分を否定するようになり、本心で自己評価を下げてしまいがちです。大人になっても自己肯定感が低い人は、小さくまとまろうとして、支配欲の強い人の餌食になる危険性があるので注意が必要です。

自己肯定感が高いことは、尊大に振る舞うこととイコールではないし、謙虚さを失うことでもありません。今の自分を正しく見極め、周囲に役立つ人になることに努め、今日一日無事で送れたことに感謝することです。

父はこれからも、穏やかで、誰に対しても変わらずに笑顔接し、目の前の人のために役立とうとする心持ちを忘れずにいたいと思っています。

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