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睡眠改善のためにヤクルトを飲むのはNG!大人にも子どもにも起こりうるリスク

こんにちは!
睡眠の専門家・しょうです。

2022年の流行語大賞にも選出された「Yakult(ヤクルト)1000」は、睡眠の質が高まるという評判で、どの店舗でも売り切れが続出したといいます。

確かに善玉菌が多く含まれる乳酸菌飲料には、腸内環境を改善し、深い睡眠を得られる可能性は高まります。

その一方で、砂糖や人工甘味料がたっぷりと含まれた乳酸菌飲料は、睡眠の質を下げる要因にもなってしまいます。

今回のnoteでは、睡眠改善のためにヤクルトを飲むのはNG行為であり、睡眠の質を高めるためのより良い対処法についてご紹介します。

Yakult1000ブームで注意したい乳酸菌飲料のワナ

2022年に爆発的ヒットを記録したYakult1000は、日経トレンディが実施した「2022年ヒット商品ベスト30」の第1位を獲得するほどの人気ぶりを誇っています。

その人気の背景にあるのは、睡眠の質が向上するという機能性やSNSでの口コミにあります。

パッケージにも記載されている通り、『ストレス緩和』『睡眠の質向上』という効果が期待できるのが大きな特徴で、『乳酸菌シロタ株』についての研究報告も公式HPで紹介されています。

「科学的に証明されているなら、実際に効果があるのだろう」と感じてしまいそうになりますが、根拠となった論文はヤクルト本社がスポンサーとしてついている点に注意が必要です。

さらに被験者の人数は46名と少なく、測定されたのは医学生の「学業」に対するストレスを、お腹の不快感やコルチゾールの値などで調べたものに過ぎません。

こうした根拠だけで「睡眠に効果があるなら毎日飲もう!」と考えるのは危険で、実際に論文の内容に疑問を投げかけている医師もいます。

参考:https://mi-mollet.com/articles/-/36777

さらに重要なのは、ヤクルトのような乳酸菌飲料には、メリットを上回るデメリットが存在するかもしれないという点です。

次からは、睡眠改善にヤクルトがNGな理由として、5つ解説していきます。


睡眠改善にヤクルトはNGな理由5つ

ヤクルトの危険性としてここで紹介するのは、次の5つです。

  • 肥満の原因になるから

  • 糖尿病のリスクを高めるから

  • 肌荒れにつながるから

  • 「乳糖不耐症」で体調不良になるから

  • 高い依存性があるから

それぞれ解説していきましょう。


肥満の原因になるから

ヤクルトの原材料として使用されているのは、その大半が糖分です。

実際にYakult1000の原材料をチェックしてみると、次の通りとなっています。

砂糖(国内製造)、脱脂粉乳、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖/安定剤(大豆多糖類)、香料

引用:https://www.yakult.co.jp/products/item0345.html

食品の原材料の欄は、製品に占める重量が多いものが順に記載されているので、Yakult1000の主成分は砂糖であるということになります。

ご存知の通り、糖分の過剰摂取は中性脂肪へと代わり、肥満につながる大きな要因になります。


糖尿病のリスクを高めるから

Yakult1000の原材料にも含まれる「ぶどう糖果糖液糖」「高果糖液糖」は、別名「異性化糖」とも呼ばれる人工甘味料です。

こうした異性化糖は、私たちの血糖値を急上昇させることも知られています。

血糖値が急上昇すると、血糖値を抑えるための「インスリン」というホルモンが分泌されます。

砂糖や異性化糖を多く含むジュースや乳酸菌飲料を飲み続けると、常に血糖値が高い状態となり、インスリンの働きが弱まってしまいます。

その結果、生活習慣病の一つである「2型糖尿病」を引き起こす原因となるのです。


肌荒れにつながるから

血糖値が急上昇することの悪影響として、肌荒れが起こることも挙げられます。

血糖値の急上昇によって体内では炎症反応が起こり、その症状の一つとして肌荒れを引き起こします。

チョコレートなどの甘い食べ物をたくさん食べすぎると、ニキビが増えてしまうのもこれが原因です。

特に甘いものが好きな子どもには、ヤクルトのような乳酸菌飲料をはじめ糖分が多い食品を制限しないと、思春期に肌荒れ・ニキビで悩むことになってしまうため注意しましょう。


「乳糖不耐症」で体調不良になるから

Yakult1000の原材料にも使われていた「脱脂粉乳」には、日本人に多い体質である「乳糖不耐症」に影響する乳糖が含まれています。

乳糖不耐症は、牛乳やヨーグルトなどに多く含まれる乳糖が消化できず、お腹がゆるくなってしまうことを言います。

これまで乳製品の取り過ぎでお腹を壊したことがあるのであれば、乳糖不耐症の可能性が高いでしょう。

ヤクルトに含まれる乳糖や糖分によってお腹を下してしまい、夜中に体調不良になれば、睡眠の質にも影響してしまいます。


高い依存性があるから

異性化糖には強い依存性があり、血糖値が下がるとイライラしたり、不機嫌になったりすることも多いです。

実際に米国でも、清涼飲料水を多く飲む人ほど暴力的になるという関係性が報告されています。

食後やおやつの後、低血糖によって眠気や頭がボーッとする状態も、糖分不足の中毒症状と呼べるでしょう。


腸内環境を整えるには自然な食材を摂ることが重要

ヤクルトなどの糖分を多く含む乳酸菌飲料は、腸内環境を改善するメリットよりも、多量の糖分を含むことのデメリットが上回ることも考えられます。

ただし、乳酸菌をはじめとする善玉菌の働きにより、腸内環境が整えば睡眠の質が向上するのは事実です。

なので乳酸菌自体を否定するのではなく、糖分の摂り過ぎを控えることが重要になります。

そこで取り入れたいのが、自然な形で乳酸菌や食物繊維(善玉菌のエサになる成分)を多く含む食材です。

ここでは乳酸菌・食物繊維を多く含む食材についてご紹介します。


乳酸菌を多く含む食材

自然界の乳酸菌を多く含むのは、ヨーグルトや漬物などの発酵食品です。

中でも有名なのは、「キャベツ」の葉に棲みついている天然の乳酸菌です。

「ザワークラウト」や「発酵キャベツ」「乳酸キャベツ」としても使われるキャベツは、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖を多く含み、発酵が進みやすい食材です。

他にもにんじん・大根などのオリゴ糖を多く含む食材を使って自家製の漬物などを作ると、天然の乳酸菌を体内に取り込むことができます。


食物繊維を多く含む食材

乳酸菌をはじめとする腸内細菌のエサになる食物繊維は、ごぼうやこんにゃくをはじめ、海藻・きのこ・果物類にも多く含まれます。

最近では腸活アイテムとして「難消化性デキストリン」を主成分としたパウダーが売られていることも多いです。

こうした食物繊維を取り入れることも腸内環境の改善につながるので、日々の食生活に加えてみましょう。


おわりに

Yakult1000のような乳酸菌飲料には、主原料として砂糖や異性化糖が含まれており、乳糖を含む脱脂粉乳も使われています。

これらの成分は、肥満・肌荒れ・糖尿病を引き起こすほか、体調を崩す原因になることもあります。

こうしたデメリットが腸内環境を改善するメリットを上回り、睡眠の質を低下させる危険性もあるので、飲み過ぎには充分にご注意ください。


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