明治のたたずまいの古民家が生まれ変わった癒しのスペース「あしがるノイエ」 令和4年10月15日~16日の足軽屋敷特別公開に合わせて「足軽ちっちゃ市」 開催!
足軽組屋敷は40棟ほど残っていて、そこで今も人々が脈々と生活をしています。また、善利組の彦根市指定文化財の足軽組屋敷群は11棟あることを前回、足軽組屋敷についてご紹介しました。(過去記事もぜひご覧くださいね)
普段は辻番所と旧磯野家住宅のみが土日祝日に10時から16時まで無料で公開されています。あるいは喫茶や店舗として残っている屋敷なら入ることができますが、一般の人は入れない屋敷もあることにご注意ください。
普段入ることのできない屋敷も見ることができます。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、足軽組屋敷の特別公開に合わせて周辺では「あしがるノイエ」さんが「足軽ちっちゃ市」というイベントを開催されるとのことです。あしがるノイエとはどんなところなのか。お話を伺ってきました。
あしがるノイエとは
NPO法人善利組まちづくりネットさんが江戸時代の足軽組屋敷が数多く残るエリアにひらかれたコミュニティスペースです。明治期の古民家をリノベーションし、新しい役割を持つ場として生まれ変わりました。現在はショップ、レンタルキッチン、サロンスペースで様々な交流が行われています。
カフェ、雑貨屋、ドライフラワー
一つのフロアが4つの小部屋に分かれており、令和4年9月現在は雑貨店(
委託雑貨の店Shin)、ハーブティのカフェ(Herbtea Salon cocoro)、ドライフラワーのお店(mimosa)等の3つのショップが営業中です。
ドライフラワーのmimosaさんの写真です。見ているだけでウキウキするような素朴なぬくもりと華やかさのあるディスプレイですね。
こちらハーブティのカフェです。家具やタペストリーなどが、ナチュラルなテイスト統一されていてほっとする空間ですね。
レンタルキッチン
写真のキッチンは誰でも1日から借りられるレンタルキッチンです。店主となってキッチンで作ったものをテイクアウトで提供することもできます。レンタル料金2000円から借りれるならばチャレンジしやすいですね。
レンタルスペース
また、机とたくさんの椅子のある写真はサロンスペースのせりぐみサロンで、半日から誰でも借りられるレンタルスペースです。現在は「せりぐみサロン講座」として複数の教室が行われており、受講生を募集中です。
例えば取材時(令和4年9月)にはスケッチ画教室、デコパージュ教室、絵手紙教室、シニア・ピアノ教室が開催されいている他、ポーセラーツ教室も募集中でした。また、Hugfun Englishさんが子供英会話教室を開催しておられます。
それ以外にも、会議室として、イベント会場として、親子サークルなどのために定期的に借りるなど、スケジュールに空きがあればさまざまに活用いただけます。教室を始めたいけれども場所を探している人は検討されてはいかがでしょうか。
あしがるノイエはどうして生まれたのか?
あしがるノイエは地域の有志の手によって彦根市芹橋の路地奥、江戸時代の足軽組屋敷が数多く残るエリアにひらかれたコミュニティスペースです。明治期の古民家をリノベーションし、新しい役割を持つ場として生まれ変わりました。
足軽組屋敷は歴史的にも重要な地区ですが、この細い街路等が原因となって、現代の生活様式には適合できないと考えられた時期に若者が地区外へ流出してしまうことがあったそうです。
空き家の解消およびまち並みの修景を通してコミュニティの活性化を図る事業を実施していきたいと考え、「特定非営利活動法人善利組まちづくりネット」が設立しました。
足軽ちっちゃ市
またこの時期に合わせてショップ&コミュニティスペースである、あしがるノイエにて足軽ちっちゃ市のイベントを開催予定です。出店者さんのマルシェに、いつものショップにゲストを迎えた特別仕様なおもてなし、子供達が楽しめるブースや企画も。
足軽ちっちゃ市の詳細はInstagramで公開されます。興味のある人はフォローされてはいかがでしょうか。
アカウント名 ashigaruneue
https://www.instagram.com/ashigaruneue/
足軽屋敷が素敵な場所に大変身
芹橋2丁目は昔ながらの建物のたたずまいを保存しながらも、現代に生きる私たちが、ホット一息ついたり、生活に彩を加えるような素敵な食器や雑貨を探したりできるような、歩いて楽しい場所に再生しつつあります。
ぜひスマホ片手に覗いてみてはいかがでしょうか。
周囲には足軽組屋敷の林家住宅を利用した彦根藩ゆかりの焼き物である湖東焼のショップに併設された、湖東焼の食器で美味しいコーヒーが味わえる「茶房 みごと庵(再興 湖東焼 一志郎窯 湖東焼ギャラリー)」や、足軽組屋敷の村山家住宅を利用したローチョコレート・カフェの「ハレトケト」さんなどがあります。
場所等はこちらの芹橋2丁目路地歩きマップをご覧下さい。
今回取材させていただいた足軽屋敷のみなさんはとても親切な人ばかりで、歴史的な知識も深く、大変勉強になりました。彦根城だけを訪れるのではなく足軽屋敷にも訪れてみてください。とくにこの秋の貴重な特別公開のタイミングに、ぜひ訪れてみてください!
(写真・文:橋本佳苗)