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#26_「日焼け止め」のような教師

「ナスビの学校」には「日焼け止めのような教師」がいます。

暑くなってきました。4月とは思えない暑さです。日差しが強いので、今年初めて「日焼け止め」のクリームを顔や腕に塗りました。塗っているときに思いました。「日焼け止めのような教師」というメタファーです。

日焼け止めは、紫外線から肌を守ってくれる役割をします。容器から出したときは、白色のクリームがハッキリと目に見えます。クリームを肌に落とし、手を使ってのばしていきます。すると、クリームがもっていた白色は消えて、肌になじみ、塗っていることがわからなくなります。しかし、日焼け止めは目に見えなくなったあとでも、その役割を一定期間、きちんと果たし、私たちの肌を守ってくれます。

「日焼け止めのような教師」は、子どもたちの外側から迫りくる暴力や恐怖から、子どもたち自身を守ります。

「日焼け止めのような教師」は、最初は「色」がついているので、目立ちます。でも、目立つのは最初だけです。

「日焼け止めのような教師」は、ゆっくりとのばされていきます。それによって、色が消えていきます。最後には見えなくなります。しかし、それでも、子どもたちを暴力や恐怖から守り続けます。

「日焼け止めのような教師」は、必要なくなったら、きれいさっぱり、洗い流されます。そして子どもたちは「新たな日焼け止め」をぬります。そのとき「新たな日焼け止め」として出会うのが、新しい先生です。

最初は、ちょっとだけ、目立ちます。
そして、ゆっくりと、のばされます。
だけど、ちゃんと、役割を果たします。
最後に、しれーっと、洗い落とされます。

「日焼け止めのような教師」が「ナスビの学校」にはいます。




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