挫折という感情
大学1年生の長男。高校までは親から見て色々と心配なこともあったが、入学後は自発的というか、自分で色々なことを考えて取り組んでいる模様。まるでスイッチが入ったように。
昨年4月に入学して単身一人暮らしを始めたこともあるだろう。それまでは同じ屋根の下、否が応でも親子が互いに干渉しあっていたが、拠点が別になったことでそれがなくなったから。また大学での交友関係が広がったことやお金のやりくり、部活やアルバイトなどの経験もその要因だろう。そんな風に思っていた。
そして、今年も受験シーズンが到来。
浪人生となった同級生たちが共通テストや私大の試験を受ける中、彼は急かされるように何やら勉強に取り組んでいた。
そして先日彼から披露された今後のプラン。詳細はここでは記さないが、かなり細部まで調べて作ったであろう、だが私からするとハードルの高そうな計画。でもその目標に向かって彼はプロセスを考え突き進み始めたらしい。
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彼が動きだした最大の理由は挫折感じゃないかと思う。志望の大学に入れなかったという挫折感。
1年前、彼はその感情をあまり面には出さなかった。だから、もう一年、という選択肢もある中で、合格した第二志望の学校への入学を選択しても、私は不思議には感じなかった。
ただ、若い彼にとってその挫折感は劇薬のように染み渡り、そして彼の中の深い部分が刺激された。それが、負けたままではいられない、何者かになりたい、という未来へのエネルギーに変わっていたようだ。
親としてはあえて挫折を経験させたいとは思わないものだが、彼の長い人生の中でそうした挫折を伴う感情を感じられたのは、彼の成長にとっては必要なことだったのかもしれない。
挫折をバネに前を向けるか。子供に教えられることは多い。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではでは、また。
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