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小説"倫子"

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私だけが不幸になるのはなぜ
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小説"倫子" 女学校5

大学の受験日に憧れの人の隣に、、、、、、、
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昭和40年はじめの頃の
大学受験は
団塊の世代を迎え
狭き門です。

公立は
旧帝大の一期校
地方の国立大学の二期校
それに
県立府立私立などの中間校
の三種類です。

とても
とても
一期校は無理なので
中間校と
二期校を
目指していました。

その名の通り
試験は
一期校から始まり
中間校

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小説"倫子" 女子校5

女子校に行った倫子は大学にも行きたくなったが
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一途に
思い続けて
2年余経ちました。

彼の実家も
家族構成も
わかっています。

彼に
女性の影がないことを
いつも確認していました。

彼が
大学に進学することがわかっていましたので
倫子も
大学に進学したいと
思っていました。

それなりに
勉強していて
ある程度の自信はありました。

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小説"倫子" 女子校4

小説"倫子" 女子校4

スカートめくりにあってそれまでの友達から別れるため女子校に行きました。
登校中に見かける不良ぽい男の子をつけていくと
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その男の子は
白いユニホームで
校庭に勢いよく出てきて
白いボールを
キャッチボールするのです。

倫子は
電車に乗っている時と
全く違う
その有様に
驚きました。

倫子は
何か裏切られたような
しかし
何となく気に

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小説"倫子" 女子校3

小説"倫子" 女子校3

学校の創立記念日に気になった男の子のあとをつけた倫子は
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倫子は
その変わり身の早さに
びっくりしました。

恋心からではないと言ったら
嘘になりますが
帰りも見たくなりました。

それで
下校時も
見たい気分に
なりました。

そこで
3時頃まで
近くで
時間をつぶすことにしました。

当時は
ショッピングセンターがあるでなし
コンビニ

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小説"倫子" 女子校2

小説"倫子" 女子校2

通学の電車の中である男の子に会ってしまいます。
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当時の
高校には
厳しい校則があって
とても
恋愛は出来ません。

もし校則が許しても
倫子は
自分から
その男の子に
声など掛けれるはずもなかったのですが
校則が
うらやましく思っていました。

その男の子は
倫子乗る電車に既に乗っていて
倫子が
次の駅で降りても
乗っていました。

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小説"倫子" 女子校

小説"倫子" 女子校

スカートめくりの事件から逃げるために友達が誰もいない女子校へ通い始めます
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女子校は
男子がいないという以外に
とても厳しい進学校でした。

毎回のテストは
必ず席次が発表され
倫子は
そのことが
とても
つらかったのです。

それから
クラブ活動は
お茶とお花
それに
作法が
全校生徒
必ず参加することになっていました。

倫子は
正座

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小説"倫子" スカートめくり3

小説"倫子" スカートめくり3

中学3年生の三学期にスカートめくりにあってしまった倫子は傷つきます。
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社宅の
噂は
すぐに
広まります。

「部長の不良息子が
部下の
娘に
手を出した」という
事実とは
全く違う
噂が
本当の話のように
広まりました。

でも
その噂は
表沙汰になることはなく
付近の人たちの
心の中に
ながく
記憶されることになります。

噂の内容

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小説"倫子" スカートめくり2

小説"倫子" スカートめくり2

普通の女の子だった倫子は
中学生の時好きな人にスカートをめくられてしまいます。

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当時
はやっていた
スカートめくりに対して
女子は
ブルマを常時はいて
対抗していました。

しかし
倫子は
母親の
不手際?で
ふたつとも洗濯していて
履いていなかったのです。

そのためお調子者の
別の男の子が
「白パン!」と
はやしたてたのです。

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小説"倫子" スカートめくり

小説"倫子" スカートめくり

倫子の曾おじいさんは
兵庫県の篠山の
大地主でした。

戦争に負け
農地解放で
普通の農家になった
倫子の
おじいさんは
よく働きました。

その息子の
倫子の父親は
次男坊だったので
ある大手の重電メーカーで
生涯働きました。

倫子は
昭和25年に
3兄弟の
真ん中に生まれました。

重電メーカーの
社宅で育った倫子は
普通の女の子でした。

成績は
中くらい
目立つようでもなく
目立たないよ

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小説"倫子"

小説"倫子"

小説「帰還せよ」が終わりましたので
次回からは
小説"倫子"を連載予定です。

既に
全編校了しております。

6万文字の
小説ですが
間延びしないように
書いたはずですが
何分著者が私ですから
ご推察の如くです。

倫子は
普通の女の子ですが
中学生の時に遭った
事件のために
大きく人生が変わってしまうのです。

ありふれた人生から
波瀾万丈な人生に変わっていくのです。

どこまでも
不幸な人生

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