見出し画像

小説"倫子" スカートめくり

倫子の曾おじいさんは
兵庫県の篠山の
大地主でした。

戦争に負け
農地解放で
普通の農家になった
倫子の
おじいさんは
よく働きました。

その息子の
倫子の父親は
次男坊だったので
ある大手の重電メーカーで
生涯働きました。

倫子は
昭和25年に
3兄弟の
真ん中に生まれました。

重電メーカーの
社宅で育った倫子は
普通の女の子でした。

成績は
中くらい
目立つようでもなく
目立たないようでもない
そんな小学生
中学生でした。

活発でもなく
そうかと言って
目立たないこともなく
ごく普通の
中学生でした。

中学生の時
同じクラスの
男の子に
好きになりました。

席が隣で
何となく
不良ぽいところが
倫子の
気を引いたのかもしれません。

その男の子は
倫子を
ぞんざいに扱いました。

気があったのかもしれません
しかしそれは
倫子の思い過ぎだったんです。

倫子の
最初の悲劇は
オリンピックの翌年
起きてしまうのです。

その男の子が
何を思ったのか
倫子の
制服の
フレアスカートを
めくったのです。

クラスメートの前で
、、、
男の子は
別に
大した意味もなかったのですが
マンガの影響で
当時はやり始めたのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?