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色ってどう決めるの?

先日、デザインをする上で色の決定は全体作業の何割を占めるのかという質問されました。業界外の人からの質問で、面白いなと思ったので少し語ってみます。

わたしたちが色を決める場合は、まず決定前にそのものを表すテーマやその背景、仕様などが大きく影響します。なので何を作るのか、誰を相手にするのか、物質的なものかデジタルか、平面か立体か。対象によって答えは変わってきます。

そしてデザインをする上で大事なことは、何色かということ以前に、そのデザインを見る対象者に対して、こちら側がどのような感覚を与えたいか、どのように心が反応するよう促したいか、そこが根底にあるのです。そのパーツの一部に色の選択が存在しているのです。色を使うのか使わないのかということももちろん選択の一つです。ものづくりであればコストの影響もかかせません。

色の作用はいろいろありますから、もちろん奥深い世界だと思いますが、わたしたちデザインをするものたちは、客観的にどのような感覚を与えられるかという視点を常に大事にしながら色や素材の決定をしているのだということを知ってもらえると嬉しいです。

おわり

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