ファースト ラヴ

1ヶ月ぶりの読書記録になります 。
ネタバレもあるかもしれないので 、苦手な方は読むことをお勧めしません 。

今回は 、島本理生さんの書いた 『 ファースト ラヴ 』を読んだ 。

まず、本屋で手に取った経緯から 。
新刊がずらりと並んだ本棚が好きで 、いつも表紙のデザインや知っている作者の本を手に取ることが多い 。
島本理生さんは 『 ナラタージュ 』が映画化されたことで名前を知り 、映画は観ていないものの小説を読んだ 。
テレビで流れるコマーシャルで よくある恋愛ものだと認識していたのだが 、よくある なんて言葉の枠でくくった自分を恥じたくなるくらい 初めての感覚をたくさん教えてくれる人だな 、と思った 。

そんな印象から 、新刊に島本理生さんの作品を見つけて
あの人のか と ナラタージュを思い出し 後ろのあらすじや 帯に書かれた文字をおった 。

『 動機はそちらで見つけてください 』
その1行にとてもゾッとして 、惹かれた 。
肉親である父親を殺害した美人女子大生の動機を
心理学者の第三者の視点で物語が進んでいく 。

率直に言うと 、気持ち悪かった 。読後感は よくない 。

でも 彼女の考え方に 自分と重なる部分を見つけて 、またそれにもゾッとした 。 そして悲しくもなった 。

島本理生さんの著書は 、これが2冊目だったのだけれど
全てが共通するかどうかも分からないけれど
わたしは べったりとした 痛みやそれにともなった血の表現がとても上手いと思った 。
現にかなり前に読んだナラタージュの記憶は 、恋愛小説だった気がするにもかかわらず 心の痛みだけではなく身体におう怪我の印象も残っている 。

わたしにもひょっとして と思うような部分も 理解できない部分も 文字で綴られた 痛みも含めて 色んなことを考えた作品だった 。もし気になったら 、手に取ってみてください 。

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