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グッドデザイン賞の「一次審査」とは?

2020年度グッドデザイン賞は、6/2で応募を締め切り、現在一次審査(書類審査)の期間中です。
そこで今回は、いま進行している一次審査は、どのように実施しているのかについて、簡単にご説明します。

まず、グッドデザイン賞の年間の流れはこのようになっています。

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(今年度は感染症拡大防止のため、リアルの場での受賞展・受賞祝賀会を中止し、オンラインを中心とした代替プロモーションを実施する予定です)

現在は、上の図でいうと左から3つ目の段階に進んでいて、この一次審査を通過すると二次審査に進み、二次を通過するとグッドデザイン賞に内定します。

一次審査は、提出された情報で判断する「書類審査」

応募受付締切後、審査委員会は、全体会議で審査方針を確認してから、一次審査を開始します。
はじめに、それぞれの審査委員は、個別の審査対象について、各応募者がエントリーサイトに入力した情報をもとに、ウェブ審査によって通過・不通過を判断します。

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応募者はエントリーサイト上でこのような項目を記入しています(一部抜粋)

その後、各審査委員のウェブ審査の結果を持ち寄り、一次審査判定会を実施し、「文具」「家電」「建築」などのカテゴリーごとに議論をして、通過対象を決定します。(2020年度のカテゴリーは全部で20に分かれています

昨年度の一次審査判定会の様子

グッドデザイン賞の審査の視点

審査の基本的な考え方としては、以下の4つの視点があり、これらのポイントから応募対象を観察し、総合的に判断しています。

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その中で、基本的に「応募対象の現品を確認して判断する」ことを原則としているので、まず一次の書類審査では主に「審査対象がグッドデザイン賞の趣旨に合致するか」、「一定の要件を満たしているか」を判定しています。

例えば、社会的な道義や倫理に反するものや、誠実さに欠けるもの、応募ルールに抵触するもの、価値や品質が明らかに低いと推測されるものなどが不通過の対象となります。

なお、審査委員は、自身がデザイン・コンサルティングをした対象については審査に関わることができません。(関連情報の提供も含む)

ちなみに審査の詳細については、信頼性向上を目的に、審査委員に配布する「審査委員チュートリアルブック」を公開しています。
もっと詳細に知りたい!という方はこちらをご覧ください。

二次審査は、実物を見る「現品審査」

今回の一次審査を通過した対象は、愛知県国際展示場で開催する、二次審査(現品審査)に進みます。

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昨年度二次審査会場風景(幕張メッセ)

この審査では、広大な会場にすべての対象を並べ、実物を見て、実際に触ったり使ったりしながら、詳細に審査し、判断していきます。

二次審査の詳細については、また次の機会にご紹介します!