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今週のグッドデザインを紹介します(2/26〜3/1)

今日は、2月5週〜3月1週(2/26〜3/1)のとれたてグッドデザイン5点をまとめてご紹介します!



2/26 飲むミストサプリメント[IN MIST(インミスト)]

1秒でおいしく栄養チャージ。栄養成分がミスト状になったサプリメント。

IN MIST(インミスト)

受賞者によるデザイン紹介
栄養成分をミスト状にして飲む、吸収率にこだわったミスト型サプリメント。1秒で美味しいミストが口いっぱいに広がり、水無しで使用できるためデスク横やベッドに入ったままでも飲むことが可能。既存サプリメントよりも習慣化しやすく効率的な栄養補給が可能で、健康習慣に課題を感じる方や嚥下に課題のある方でも簡単に使用することができる。

審査委員からのコメント
サプリメントを習慣化する難しさに答えを出している。水が要らず、口の中にミスト状の噴霧をするだけで錠剤を飲むのと同じか、それ以上の接種効果がある吸収率にこだわった発想が素晴らしい。テーブルトップに置いてあり、席を立つことなく気軽に口に運ぶシーンが容易に想像できた。この簡易さなら、継続できるのと、嚥下障害の人でも問題なく使用できると感じた。3種の味、いずれもさわやかでリフレッシュさせてくれる。ここが無味な錠剤やカプセルと違う効果だとも感じた。デザインはシンプルでこれが何かを周囲の人に気付かさない配慮がなされている。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/18329

2/27 オフィスビル[全国信用組合会館]

どの通りにも正対し周辺の裏通りを表に変えてしまう、4辺すべて同じファサードで構成された「裏表のない建築」。

全国信用組合会館

受賞者によるデザイン紹介
全国信用組合会館は京橋1丁目の主要道路から一筋内側に入った街区にある。周辺の高層建物群はこちらに裏を向けているためどの通りにも正対し周辺の裏通りを表に変えてしまうような裏表のない建築を目指した。クライアントのアイデンティティを表現するシンプルで彫りの深い4面立体格子は夜には光の格子となり周辺に明かりを灯す存在となる。

審査委員からのコメント
4辺すべて同じファサードで構成されたビルの見本のようなビル。ただ、よく見るとその何気ないファサードは極めて高度なデザインによって実現されていることがわかる。鉄骨造の柱と梁は共に400mm角で、仕上げ寸法は620mm。その差は220mmなので、外壁の仕上げ寸法はわずか110mmしかなく、GRCと巨大な打ち込みタイルを用い、仕上げ寸法を限界まで切り詰めることでこの端正なファサードを実現させている。 シンプルでどこかクラシックな佇まいは、アッと驚かせるような新しさはないかもしれない。ただ良いデザインとは新規性だけで評価すべきものではないはずだ。特に建築は数十年と長期に渡って存在し続ける。数十年後も美しい姿であり続けるための工夫はこのような場所でこそ評価されるべきであろう。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/15174

2/28 地域コミュニティとの連携による商店街再生[無印良品 前橋中央通り商店街・無印良品 岡山表町商店街]

商店街の空き店舗で地域コミュニティと連携した小規模店舗業態を新規開発。地域商材と「一坪開業」で、商店街の持続的な再生を可能にするマイクロコミュニティづくりに取り組む。

無印良品 前橋中央通り商店街・無印良品 岡山表町商店街

受賞者によるデザイン紹介
中心市街地の活性化と商店街再生に貢献する、地域コミュニティと連携した空き店舗活用型小規模店舗業態を新規開発。地域商材を取り入れた、日常生活を支えるコンパクトな店づくりの中に、商店街の未来の出店者を育てる「一坪開業」の機能を実装することで、商店街の持続的な再生を可能にするマイクロコミュニティづくりに取り組む。

審査委員からのコメント
無印良品の母体である良品計画が掲げる使命に「店舗は各地域のコミュニティセンターとしての役割を持ち、地域の皆さまと課題や価値観を共有し、共に地域課題に取り組み、地域への良いインパクトを実現する 」とある。すでに各地域の特色を出した店舗づくりや「つながる市」で実績をつくってきた無印良品が、その中で見出した小商い事業者や地域の商店街が抱える課題を解決するのが、この前橋と岡山での取り組み。地域と真剣に向き合ってきた企業姿勢があるからこそ実現できたのだ。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/15927

2/29 液体ミルク[明治ほほえみ らくらくミルク]

アタッチメントでそのまま飲めて、非常時の備えにも安心の飲みきりサイズの液体ミルク。

明治ほほえみ らくらくミルク

受賞者によるデザイン紹介
0~1歳頃の赤ちゃんとそのご家族並びに育児に関わるあらゆる人ための、誰もが授乳参加しやすくなるデザイン

審査委員からのコメント
厚生労働省が乳児用液体ミルクの規格基準を定めた改正省令を公布、施行してから約5年。国内メーカー各社により乳児用液体ミルクの製造・販売が進み、共働きの世帯が全体の7割を超えた現在、子育てを応援する流れがこの業界でも見られる。ユーザーの声にしっかりと耳を傾けた既存製品のアップデートには各部に配慮が見られ、100年の長い間、赤ちゃんの栄養を考え続けてきた企業としての強い思いを感じる。耐久性の高いスチール缶を採用することで非常時を想定した安心できる製品となっている点も審査委員の間で高い評価を得た。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/20094

3/1 鉄道車両[東武鉄道株式会社 N100系 SPACIAX]

飲食スペースや各種のインテリアで車両ごとに新しい体験ができる、東武鉄道のフラッグシップ特急。

SPACIAX

受賞者によるデザイン紹介
N100系 SPACIAXは首都圏と日光・鬼怒川を結ぶ東武鉄道のフラグシップ特急。「Connect&Updatable」をコンセプトに新しい観光体験を提供する。長きにわたり愛され続けるため、様々な情報やサービスでお客様の心と「つながり」、何度も乗車したくなるような「日々進化し続ける」車両デザインを目指した。

審査委員からのコメント
コロナ禍を経て、量から質への転換が求められる鉄道業界では近年、個性的な特急車両の発表が相次いでいる。その中でも本車両は、特筆できる部分が大きい。なによりも目立つのは、日本の鉄道車両では絶滅に近い状況にあった飲食スペースを復活させたことである。6種類のインテリアを用意し、家具を思わせるイスやテーブルを、安全性に配慮したうえで採用したことも斬新。車体色や車内照明に目的地の名所旧跡の色彩や造形を取り入れながら、側面の行先表示器は車内案内の動画も提供しており、鉄道旅行の魅力を多彩な表現でアピールしている。

https://www.g-mark.org/gallery/winners/17975

この連載では、グッドデザイン賞インスタグラムで毎日1点ずつアップしている受賞作品をまとめています。
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