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様々な境界線に興味あり

こんにちはテンプラです。

私の場合、デザイン顕彰制度への応募に対して「境界線」に関するテーマが多くて、日本の家的には内と外の境界線、中間領域「縁側」などが代表的な境界線。

この中間領域は日本と西欧では考え方が違くて、西欧では大陸ですから何時でも他国が攻め入る事も容易だったわけで、そのため外部は頑強に守られた作りで中間領域というよりも内と外が明確に分かれる。たとえば戸についても内開きが多い訳です。内開きの場合は戸の丁番が内部に付くので外部から壊し難く敵が入りにくい構造。

日本では他国に攻められにくい島国だった事、温暖湿潤気候として家を開放的に変化対応できる方が適していた、材としても大量に入る木材を利用して又地震国なので、建て替えしやすい材の利用方法が理にかなっていたので結局は開放的に。

この西欧と日本との違いは、具体的な公私の概念の違いも反映している様に感じます。日本の場合、私的な空間(要は自分の土地や家)と公共的な空間(周りの隣地や公共的な場)との境界が曖昧なところがあり、西欧は公共のモノと私的なモノが明確な気がします。

縁側を代表するような中間領域、何かと何かの境界線部分には特別な興味がありました。それは日本人の遺伝子なのでしょうか。境界線には何かしらの課題や発見があります。よくその課題や発見をすくい取って、デザインとして少し変化を与える様な事をしています。

家の外部と内部の境界線、土地と社会の境界線、家族と他人の境界線、作り手と住まい手との境界線など、さまざまに挑戦した家を開発しています。

境界線を考えるときは、自分の家化、どこまで自分の私的な領域になるのかを丁寧に考えます。課題によって違う。

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