職場の言い争いを終わらせる!効果的な仲裁のコツ
職場における対人関係のトラブル。できるなら避けたいところですが、なかなかそうはいかないものです。
よくあるトラブルとして、AさんとBさんが言い争いをしている場面に、
Cさんが関わるケースがあります。
心理学においては、この三者の関係を被害者、加害者、救済者と表現します。そして、互いの関わり方によって、救済者が被害者になったり、被害者が加害者になったりと、立場が入れ替わることがあるのです。
例えば、救済者のCさんがAさんの味方をすると、Bさんに責められて被害者になり、そのBさんに反論し始めると、Cさんは加害者になります。三者が無意識のうちに役割を変え、互いに不快な気持ちを味わいながら延々と繰り返されるのです。こうなると、事態の収拾がつかなくなってしまいます。
さて、どうすればいいのでしょうか?
まず、AさんとBさんというトラブルの当事者同士が直接向き合っている状態は避けるべきです。
お互いが正しいと思っているため、そのことについて本人達の目の前で白黒つけるのは至難の業です。なぜなら、互いに逃げ場がないからです。
分の悪い方が“窮鼠猫を噛む”状態に陥ります。
Cさんができることは、まず、その場から2人を切り離すことです。
その後、それぞれの言い分を聴いてあげることです。仲裁はそれからです。
そして、関わる時は徹底的に客観的に、冷静さを保ってください。自分自身の判断も含めて、思い込みではなく事実を書き出しながら確認していきます。決して、相手や自分自身の感情に巻き込まれてはいけません。これが難しいところですが、重要です。
今後、あなたが仲裁者として関わろうとする時、被害者、加害者、救済者という役割でそれぞれが立ち回っていることを意識してください。
今、自分はどの役割を(無意識に)演じているのか、あるいは演じさせられているのか、そこに意識を向けるだけでも、関わり方は随分変わってくるはずです。
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