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「あなたが男だったら出世するわよ」と占いで言われた話

友人と一緒に占いに行ったときのことです。
「今後の仕事についてですが、順調にいくでしょうか」と仕事の質問をするために占い師さんに手相を見てもらいました。

しばらく私の手を見た後、占い師さんはこう言いました。


「あなたはとても頑張れる人ね。あなたが男だったら出世するわよ」



正直、この発言を聞いたときに喜んでいいのか分かりませんでした。
「頑張れる人」と評価をして頂いたのと同時に、出世は「男だったら」という条件を言われました。


占い師さんは自分が言った一言に対してあまり意図せず言われたのかもしれません。
私自身も「出世がしたいか?」と問われると特別したいとも思いませんし、あまり気にしなくても良いのかもしれません。

ただ、どうしても性別という自分の力ではどうしようもない部分で、可能性のある道を遠回しに否定されたことが悲しかったのです。

女だからという理由でできないことがある。
それは私にとってどうしようもない不可抗力な壁であり、非常に歯がゆい気持ちになります。


「女だから」と言う理由で諦めたり、道を断たれたりすることがとても悔しく思います。

普段は気にも止めないけれど、日常生活を送っていたら自分の性別が影響で何かを諦める気持ちをふと感じることがあります。
女性はキャリアを考えるときに無意識に「いつかキャリアを諦める時が来るだろう」「自分がいつ仕事が出来なくなっても問題ないか」と考えます。

本当に無意識に、です。


それは自分がいつか子供を産んで育てる時間を確保しなければならないというある種の使命があるからです。
その使命はむしろ喜ばしいことだし、誇らしいことです。


だけど瞬間的になんだかとても虚しく思う自分もいるのです。


こんな言いようのない感情を抱きながら、今日も女として生きていきます。


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