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歯列矯正はいかに気にしないで生活出来るかで全てが解決する

歯列矯正を始めて1106日が経ちました。ワイヤーを装着して2年、リテーナーの保定期間に入って1年1ヶ月が経過したところです。
新卒で入社した会社で過ごした期間と同じくらいの期間が過ぎて、もはや私の生活していく中で外せない一種のアイデンティティにもなってきています。

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26歳の夏から歯列矯正を始めました

左側にもっこり浮き出てくる八重歯が嫌で、
笑った後に浮き出てくる頰肉が嫌で、
大きな大きな顔が嫌で、
それらを改善できないかと思って始めたのが歯列矯正です。

本音を言えば「歯列矯正で歯を抜けば顔が痩せる」とどこか耳にして、ついでに八重歯を葬り去ってやろうと思ったからでした。大きな顔と汚い八重歯が同時に無くなればラッキーだなという考えだったのです。


矯正歯科でカウンセリングに行った時も、契約書にサインして矯正器具のワイヤーを歯に通した時も、本当に綺麗になるのだろうかと半信半疑でもありました。

しかし同時に綺麗な自分に生まれ変われるかもしれないと言う期待も胸に抱いていました。
何かを始める前は誰だって緊張します。ましてや数十万円という高額なお金を費やしてこれから3年間は歯について考えなくてはいけないのだと思うと心臓がバクバクしました。

しかし私のその不安は想像以上に呆気なく裏切られます。


矯正器具をつけてしまえばあとは待つだけで実は受身だらけの美容法

歯に矯正器具のワイヤーを着けた日のことは忘れられません。
歯から感じるものすごい違和感。ギュウギュウに締め付けられる感覚。口を開けて話すことへの抵抗感。
「あぁ、これが歯列矯正か」と思いました。

しかし一番の難関は翌日でした。

とにかく痛い。
上の歯と下の歯を噛み合わせることが出来ない。噛めない。ご飯が食べられない。
あまりの痛さの中でも「なんとかして食べよう」と思った柔らかいドーナツを噛みちぎれないのは衝撃でした。次に作ったお粥をなんとか口の中に入れられても食べた気がせずに、半分ほど残してギブアップしました。

一気に小食になり、開き直ったのか「この機会にダイエットをしてやろう」と試みたら1週間で3kg痩せました。強制ダイエットです。
歯列矯正で辛かったのは後にも先にもそれくらいで、ワイヤーがある生活に慣れてしまうと後は待つのみでした。


歯列矯正で一番必要なのは「全てを受け入れて待つこと」のみ。
待てば綺麗になる。
これが真理だと感じました。
逆に言えば待つことさえできればそんなに苦痛でもないのが歯列矯正なんです。

毎月の検診という名の調整日をきちんとこなしていれば特に何の問題ありません。
「え、もっと他に何かあるでしょ?」と先生に言いたいことは過去何度もありましたが、先生に聞いても「問題ないですよ〜」と言われるのみで正直不安でした。
ですが、時間が経てば「あ、本当に問題なかったんだ」と思えるくらい順調に綺麗な歯並びになっていくのが自分でも分かります。
滑舌も大して変わらなかったので「始める前は何を怖がっていたんだろう」と思えるくらいにメンタルも強くなれました。

痛いのは痛い。だけど人間不思議と慣れてくるんですよね。
「あ、こんなもんなんだ」
素直にそう思いました。


ただじっと、待つのみ。
必要なのはほんと、これだけなんです。


歯並びが完成するまで約3年は掛かる。だけどその期間は美しくなる為の時間

歯列矯正で一番のハードルが費用、その次に治療期間だと思います。
費用は最悪稼いで取り戻ればいいけれど、時間だけは取り戻せない。大抵の人でも治療期間は2、3年という長い時間が掛かります。この時間をひたすら待つのが歯列矯正です。

歯列矯正を始める前は「3年もやっていけるかな...」と不安に思うかもしれません。
すごく分かります。私もそうでした。
でも実際にやってみて分かりました。この3年という期間は「自分がどんどん綺麗になっていく過程の時間」なんです。歯並びは一気に綺麗にはなりません、徐々に綺麗になっていくんです。

言い換えれば、毎月毎月自分は「綺麗になっていく自分」を見ていくことが出来るんです。
それってとても素敵なことだと思いませんか。

私は嫌いだった八重歯が、歯列矯正を始めて3ヶ月後には跡形もなく綺麗に整っていきました。正直魔法のようだと感動したくらいです。

長い長い時間を掛けていく必要があるけれど、それをじっくり自分で観察できる体験もそうそうありません。だからもし歯列矯正をやることを悩んでいる人、いま正に歯列矯正をやっていて「辛いな」と感じているいる人にお伝えしたい。治療期間であれも、美しくなっていく自分を見ていって楽しんでほしいと思います。それはもしかしたら、とても貴重な時間かも知れません。すべてを楽しんでみてください。

リテーナーはいつになったら辞めても良いんだろう、とふと思いながら今日も私は歯にリテーナーを着けて綺麗な歯並びになるように祈りつつ過ごしてます。



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