また会いたい。そう願った。 【2】

夜勤明けなら眠たいよね、うん仕方ない。でもタコパなんだよ、盛り上がらないと!
私は憲治にちょっかいをかけて少しでも私のことを印象づけて置こうとした。憲治は常に苦笑いだった。盛り上がっていた人達が疲れてきたころ、憲治が帰ろうとしたので送迎をする友人の車に私も急いで乗った。道中、どんな会話をしたかは覚えてはいないけれど、半分強引ではあったが連絡先を交換することはできた。
憲治が居なくなった後、次の日、一週間後...何故か憲治のことばかり考えている。憲治の趣味はなんだろう、どんな音楽を聴くのかな、もっともっと憲治のことを知りたい。そう、これは恋だ。そのことを友人に伝えると快く応援をしてくれ、そのまま推されるように私は憲治に連絡をした。
まずはご飯に誘った。次に映画に誘った。だが、仕事を理由に断られた。仕事でも遊ぶ気があったら合わそうとしてくれる。だけど憲治には全くその様子はない。
私は滅多に男性をご飯にも遊びにも誘わない。誘わなくても誘われるからだ。私は初めて断られたことを受け入れることができなかった。それは告白をしてもないのに振られたような、多分そんな気持ちなのだろう。調子に乗っていた私は天罰を受けた。~to be continued~