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憲治物語〜私と憲治の空白の522日間〜

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運命の人だと思ってた人はたいていそうではないよ、というお話。 是非読んで笑ってください。
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#エッセイ

ふたりがダメなら大勢で。 【3】

ふたりがダメなら大勢で!私は飲み会という名の合コンをしようと計画をした。男はわかりやすい、憲治の反応もなかなかだった。そして、3対3の合コンを開くことになった。もちろん、友達選びは慎重に...。合コンが始まる前には必ず今回の主役の女の子だけで女子会が行われる。それはもちろん口裏合わせが目的だが大半が内容の薄い恋愛話になる。それを楽しんでいる私もやはり女子だなと自覚する。しかし、今回はその女子会がで

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また会いたい。そう願った。 【2】

夜勤明けなら眠たいよね、うん仕方ない。でもタコパなんだよ、盛り上がらないと!
私は憲治にちょっかいをかけて少しでも私のことを印象づけて置こうとした。憲治は常に苦笑いだった。盛り上がっていた人達が疲れてきたころ、憲治が帰ろうとしたので送迎をする友人の車に私も急いで乗った。道中、どんな会話をしたかは覚えてはいないけれど、半分強引ではあったが連絡先を交換することはできた。
憲治が居なくなった後、次の日、

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気まぐれのタコパ。 【1】

ー私は憲治に恋をした。

出会いは大学時代の友人が
急に開催したたこ焼きパーティー、通称タコパ。

そこには呼ばれた私を合わせて10人近く集まった。

その中には私の知ってる人ばかりだったが、
1人だけ初対面な男の子がいた。

それが彼、憲治だ。

背が高く細身の身体に、切れ長の目をしていてそれはまるで芸能人やアイドルのようだった。

クールで髪の毛は明るく、
どことなくチャラい印象だったが、

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