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マーケティング未経験者が 「君、来月からマーケティングの責任者ね!」 と言われたときに 必死に読んだ4冊の本

私の本業はWebエンジニアなのですが、1年前のある日突然
「来月からこのサービスのマーケティング担当よろしく!」
という無茶ぶりをされました。

戸惑いながらも、
「まぁ、やってやるか。成果出して驚かせてやるぜ」
くらいの気持ちでとにかく自分なりに勉強し、動きはじめました。

それから1年経ったのですが、特に自慢できるほど大きな成果は挙げられていないものの、自ら発信して様々な施策を打ち、組織をつくり、日々がむしゃらに打ち込んでいく中で、これは本当に役立ったと感じた4冊の本を紹介したいと思います。

ドリルを売るには穴を売れ

最初はとにかく何もわからない状態だったので、マーケティングという分野への入門としてこの本を手に取りました。

「あなたが売っているのは、サービスやプロダクトではなく、価値なんですよ。その視点がズレると顧客には響きませんよ。」
「顧客が支払う対価より、顧客が得られる価値を常に大きくなるようにしなさいよ。」

というマーケティングの基本的な考えを学ぶことができます。

セグメンテーション、ターゲット、差別化、4Pといったマーケターの語彙力を身につけられたという意味で、この本を最初に読んで良かったです。

やはり新しい分野を学ぶ際は、その分野のプロが標準的に備えているマインドセットや語彙力を学ぶことが先決だと思います。


USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

具体的な事例をもとに自分が取るべきアクションを考えたい、ということで手に取ったのが本書です。

「マーケティングは戦略であり、ヒト・モノ・カネ、いわゆる経営リソースをどのように配分するかを考えることですよ。」

「リソースは常に不足している。
どこにリソースを配分するかを決めて徹底するのがマーケターの仕事だぞ。」

これらのことは今でも反芻しながら施策を打っています。
単にマーケティングに責任を持つという意識から、リーダーシップをとって会社の経営リソースをコントロールするという意識に変わったという意味で、非常に影響を与えられました。

グロースハック完全読本

私が担当したサービスがWebサービスであったので、デジタル分野のサービス/プロダクトを成長させた具体例が欲しいと思い本書を手に取りました。

マーケットに求められるプロダクトになるまでの道のり、成長戦略、実験志向、ユーザーの獲得、活性化、維持、収益化...
とにかく世の中のありとあらゆるサービス/プロダクトの様々なフェーズでの具体例の宝庫です。

チームビルディングにも触れられていて、あらゆる職種の人間が部門や部署にこだわらず機能横断的に組織されていないと成功できませんよ。
というようなことが書かれています。

この本をエンジニアやデザイナー、セールスなどあらゆる関係者に読んでもらい、どんどん巻き込んでいきました。

施策事例が本当に豊富なので、それらの事例を自社のサービスに置き換えて「あのサービスのあの施策はウチにもフィットしそうだ」とか「ウチの場合だと、あの施策のこの部分をこう解釈してみよう」というように、施策のアイディアについて話し合うときにコミュニケーションが非常にスムーズになりました。

ジョブ理論

この記事中で紹介する本の中で、一番読んで良かったと思った本。

「サービス/プロダクトではなく、顧客が解決したい課題(ジョブ)に注目せよ」
「顧客はなぜこのサービスにお金を払うのか?この問いに答えられないとダメですよ。」
ということがテーマ。

NetflixのCEOは「Netflixはアマゾンと競っているのか?」と聞かれ、
「リラックスするためにすることなら、なんでも競争相手だ。ビデオゲームと競い、ワインを飲むこととも競う。ボードゲームで遊ぶことも。」
と答えたというエピソードは、まさに顧客の抱えるジョブに視点を合わせていることを表していると思います。

『顧客の抱えるジョブを見つけ、そのジョブの解決策としてプロダクトを提示せよ。プロダクトそのものを売ろうとするな。』
『機能面だけでなく、社会的側面、感情的側面に配慮するべし。』
『顧客のやりたいことだけでなく、やりたくないことにも大きなヒントがある。』
『無消費という選択をとっている潜在顧客の市場規模はメチャクチャデカい。』
肝に銘じなければ、という至言がとにかく多い本です。

この本を読んでから興奮が収まらず、先の「グロースハック完全読本」とセットで、「絶対読んだ方がいいです!絶対読んだ方がいいです!」と取り憑かれたように社内の人間に薦めまくりました。

まとめ

まだまだ何も成し遂げられておらず、道半ばではありますが、とにかくこれらの書籍から得た知識をもとに実践実践という日々を送っています。

マーケティングを勉強したい。
けど、何から始めたらいいかわからない。
という方に少しでも参考になれば嬉しいです。


最後に、
本記事とは全く関係無くプライベートなサイドプロジェクトですが、
「GoodBooks」というビジネス書のキュレーションメディアを開発・運営しています。
8月にローンチしたばかりで、まだまだ未熟なメディアですが、是非見てください。

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https://goodbooks.app/

「学習したい分野に関する書籍を読み漁りたい。だけど、本屋さんやAmazonでは本が溢れかえっていて、読みたい本を見つけるのが大変。」
というジョブ(自分自身が抱えているジョブ)に対する解決策として成長できればと思っています。

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