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考えたくないけど間違えたくもない

思考停止と多数派の選択

私たちはしばしば、思考停止に陥りがちです。考えることを避けたい、しかし間違えたくもない。その結果、多くの人が選んだ道を選ぶことが安全だと感じるのです。「多数派についていけば、自分で選ぶよりも間違いが少ない」という考え方は、多くの場面で見受けられます。確かに、1人で考えるよりも、100人が考えた方が正しい結果にたどり着く可能性は高いかもしれません。しかし、そこには大きな落とし穴が潜んでいます。
今日は思考停止との向き合い方のお話をさせてください。

例:群れの中の羊

例えば、群れの中の羊を想像してください。羊たちは常に群れと一緒に行動し、安心感を得ます。群れから外れることはリスクが大きいと感じるからです。しかし、もし群れ全体が間違った方向に進んでいるとしたらどうでしょうか?誰もが同じ方向を向いているために、誰もが本当に正しい道を見失っている可能性があります。これが「集団思考」の危険性です。多くの人が同じ意見を持つと、異なる視点や新しいアイデアが排除され、結果として誤った決定がなされるリスクが高まります。

決断力の重要性

さらに、営業の現場では特に決断力が求められます。リーダーシップの一環として、自分自身の考えや信念に基づいた判断を下すことが重要です。多数派の意見に流されるだけでは、リーダーとしての役割を果たすことはできません。営業マネージャーとして、部下の意見を尊重しつつも、最終的な決断を下す責任を持たなければならないのです。

例:船のキャプテン

こちらは船のキャプテンを例に考えてみましょう。キャプテンは乗組員の意見を聞きながらも、最終的な進路を決める責任を負っています。嵐の中で多数決を取ることはできますが、キャプテンが自らの経験と判断力を活かして最適な決断を下すことが、乗客全員の安全を守るためには必要不可欠です。これがリーダーシップの本質です。

思考停止からの脱却

決断力とは、状況を正確に判断し、自分の意見をしっかりと持ち、必要な時にはリスクを取る勇気を持つことです。確かに、多数決による合意形成は一見安全に思えるかもしれませんが、その背後には盲目的に従うリスクが潜んでいます。真のリーダーシップは、多数派に流されず、自らの判断で最適な決断を下すことにあります。

営業マネージャーとして、多数決の危険性を理解し、決断力を養うことが求められます。多くの意見を取り入れることは大切ですが、最終的には自分の信念に基づいて判断する勇気を持ちましょう。そのためには、日々の業務においても常に思考を停止せず、積極的に考え、学び続ける姿勢が重要です。これが、自らのリーダーシップを強化し、チームを成功へ導く鍵となるでしょう。

今日も頑張ります。

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